経済指標

 

インフレが収束だと、一般的な評価である。

不都合な事実について言及している所はほぼ無い、唯一エミン氏がベース効果について言及している。


チャートからも分かる通り、2022年のインフレ率は大きい、それ故に「前年比」にするとインフレ鎮静化方向に数値は出てしまう。

これだけを取り上げて市場はインフレは終息だと述べるのは一種の詐欺だろう。

つまり、前月比でプラスになっている限りインフレは進行しているという事を理解しなくてはなりません。

 

インフレを鎮静化させる為にアメリカは戦略備蓄の放出を続けています、バイデン政権は戦略備蓄放出は終わりで、備蓄量増加へ帰るとコメントを出していますが、事実とは異なります。

https://www.eia.gov/dnav/pet/hist/LeafHandler.ashx?n=PET&s=WCSSTUS1&f=W

戦略備蓄量の週足チャートです、未だに放出を続けています。

コメントと事実に差があるのは「実際に放出から備蓄増」へ切り替えたら、原油価格はどうなるだろうか、、、という事です。

2024年は大統領選です、ここでインフレ率の急上昇は前許に負けますから慎重に策略を練っているのですね。

アメリカはデカイ、公共交通機関の整備は遅れています。

都市部以外ではマイカーは必需品です、ガソリン価格はアメリカ経済の根幹です。

直近のガソリン価格(全米平均)は

ガソリン価格(米国の小売価格)の推移とチャート・速報

 

******もう一度UPします

CPIという指標は「単品」の値札です、それらを合計して指数にしています。

凡その判定は事前につきますので、今回のCPIは予想の範囲内で「織り込み済」でしょう。

アメリカ人が生活の為に支出している(お買い物)指数はPCEデフレータです。

7月28日発表になりますがFOMCは其の前25、26日と成りますFedは何とも悩ましい限りでしょうねぇ。

 

カナダ中央銀行政策金利を0.25%上げました、Fedに先立って行動するのがカナダ中央銀行アノマリーです、これを見て市場は次のFOMCで利上げが売ると踏んだのです。

米ドル・カナダドルのチャートは発表直後に大きく動きました。

一週間のチャートは

カナダの政策金利アメリカに先立って上げておかなければカナタドルは棄損してしまいます。

この辺はFedとカナダ中銀が仲良しということで、アノマリーとなるほどに市場はFedの利上げとカナダ中銀の利上げはイーコールだと知っているのです。

 

CPIの速報はここで

【CPI速報ライブ】【7/12(水)21:15~】日本一、どこよりも早く、深く解説!予想通り、下がるのか!? - YouTube

 

******中国経済・欧州経済が減速している

異論はないだろう、アメリカ経済だけがこれからも好調を続けると買い方は大同団結して株式市場へ資金をつぎ込んでいる。

世界のお金持ちと個人投資家は大きな差があるようだ、インサイダー売買比率を見ると

Insider Buy/Sell Ratio - USA Overall Market Charts, Data

インサイダーは売り、個人投資家は買い。

 

******ベージュブック(地区連銀報告書)がでました

当たり前に全文英語ですから、ここでどうぞ

https://youtu.be/ZYqibXecfVE

ブルームバーグでは

米地区連銀報告、経済活動「わずかに上向いた」-見通しは成長鈍化 - Bloomberg