前々から、中央政府の財布はカラだと書き込んでましたが
香港の騒動で中身が見えてきました。
---------中国人民銀行
の2020年3月末の外貨準備高は3兆606億ドルと4月7日に発表があった。
中国の対外債務を引くと、利用可能な外貨準備高は2000億ドルとなる。
そして、中国中央政府の外貨は枯渇しており、手持ちはほとんど無い
そこに、米の香港撤退で香港にある中国系の銀行は資金ショートに怯えている。仮に資金ショートを起こせば大規模な金融危機が勃発する。
その為、中央政府は保有している金を外貨に換える手立てとなった。
*********香港ドルは
今まで、無条件で米ドルと交換できました。
中国政府は香港の中国系銀行を使い香港ドルで対外債務を支払い、中国系銀行に人民元で支払っていた。
米ドル(外貨不足)で支払えないので、香港ドルで支払っていただけなんだ。
人民元なら人民銀行が印刷すればよいだけの事、
香港ドルは米政府が無条件で米ドルとの交換を認めている、
いわば「お情け」の部分なのだ、それは香港で米企業が稼ぎをあげていたからに他ならない。
その米企業が撤退してしまえば、米にとって香港ドルなど眼中にない。
誰しも理解している簡単なことだ、それで瞬間的に香港の中国系銀行の手持ち米ドルと香港ドルが交換されてしまい、米ドルが枯渇している。
米ドルが極端に不足したのだ、米FRBも米ドルを中国系銀行に供給していないのだ。
香港ドルで支払ってもらっても、米ドルに交換できないからなんだ
それで、金の出番となった。
---------習近平は金融に疎いと噂されていた
どうも、事実のようだ。
香港国安法の施行となれば、どの位の資金流出となるか試算できるはずだか「なんとかなる」くらいの感覚で立ち上げてしまったのではないか。
米無くても、香港の金融シティの維持に問題なしと考えていたのだろう。
金融の安定は各国中央銀行が長年の知恵を使って築いてきたシステムなんだ、簡単に構築できるものではない。
デジタル人民元にかけているようだが、中国の国家権力の及ばない地域ではなんの価値も無い。
先進国では使えても、銀行も無い当然口座も無いところでは
絶対的に米ドルしか通用しないのだ、それも10ドル札まで。
米ドルといえども100ドル札が流通しているのは先進国だけなんだ、ニセ札を掴んでも被害が少ないようにとのことである。
香港が中国と一国二制度であっても、中国国内には何の問題もありゃしない。
香港ドルの強さだけが光っていた「打ち出の小づち」なのだが
それを放棄してまで、香港の中国化を実施して何になるというのだろうか。
習近平は自分で首を絞め始めた、香港の金融シティの地位を中国が放棄してくれたのだから、東南アジア諸国や台湾、日本まで金融取り扱い高が増加する恩恵にあずかれるというものだ。
こんな簡単なロジックが分からないほどアホだとは思わないが
余程、腹が立つことでもあるのだろうね。
習近平は無口だ「発言すると恥をかく」とも言われている。
本当かどうか知るよしもないが、今回の「国安法」は何をターゲットにしているのか全く理解できない。
チャートは中国の外貨準備高の適正といわれている水準を割り込んだ姿を示している
**************中国人民の内
銀行口座を持っている人民は8億人ほどです、残りの6億人は
銀行口座を持っていません、それだけでなく山岳民族は近くに銀行も無い、インターネットも無い。
デジタル人民元のターゲットは中国の金持ちに目を付けただけのもの。