アメリカの中小銀行の淡い期待

2024年3月にはFedの利下げが始まるだろう、これらにより銀行が保有している債権価格は上昇し銀行経営は改善される。

それらの淡い期待は裏切られ、5月利下げは無理、6月利下げも無理。

さらに、元財務長官のサマーズ氏は「Fedは利上げもある」とコメントしている。

www.bloomberg.co.jp

アメリカ債権の投資家は心理的に揺れ動いたのがチャートに表れている。

2023年初頭は2023年秋には利下げがあるとした、覆ると2024年初頭には利下げだと言い、2024年3月へと変わり、5月へと変更し6月も無理そうだから、利上げもあるかもと心理変化してきた。

 

NYCBの株価は

預金流失の歯止めを失う恐れが出てきた、だが自行での資金調達手段は3月には失う恐れがある。

次は吸収されるかデフォルトが待っている。

アメリカの商業用不動産のポートフォリオを抱えている中小銀行もそれらへの「バルーンローン」を抱えてアメリカの金利の成り行きを見守るしかない状態です。

 

借り換えのタイミングで、次のローンの高金利に耐えられないとなれば借り手は「マスターキー(鍵)を銀行へ返す」か、損失覚悟で叩き売るしか方法はありません。

前回のローン契約の返済満期タイミングが2024年でない事が延命の糧ですが、さりとて

2025年には無事アメリカが復活するかもわからない、世界同時不況ともなれば2026年も危険だという事です。

 

******何度もUPしたアメリカの金利低下の終焉が

銀行を含めたアメリカ企業から収入という糧を奪うのです、40年という長い金利低下の時代は「世界から金利」という概念を失わせ、将又「売りで稼ぐ」という方法を忘れさせた。

買う事しか知らない投資家は「買えば利益が出る」時代しか知らないのだ。

その時代の最後が「コロナシヨョック」だったとは衝撃でしかない、天文学的金融緩和

金利の無い時代にクサビを打ち込んだわけですね。

 

つまり、これ以上の金融緩和は「実行不可能」というほどの資金を注入してしまった。

結果はインフレであり、それが引き金で金利上昇となり「ありとあらゆる債権資産が下落」したのです。

 

次に来る「株式の冬」は何時になるだろうか、3月かもと言われ始めた。

誰にも分からないが確実に到来する、それらを見るにマージンデッドは欠かせない。

1月分のマージンデッドが出ました

時系列ではわかりにくいのでチャートにすると

ミンスキーモーメントは通過したが、株式市場はなかなか崩れない。

アメリカの「マネーサプライM2」が減らないためです、アメリカ政府がお金をばら撒いている為なのは誰しもが知っていることで持続可能な政策ではない。

 

アメリカの税収が落ちているのは紹介した、アメリカ国債乱発でアメリカが100億ドル稼ぎだすには130~140億ドルの原資が必要になっている。

 

世界の金融関係者は分かっている事実で、アメリカへ経済戦争を仕掛けるにはどのようなシナリオがベストか「間違いなく戦略分析」をしている国は沢山あるだろう。

実行するかは別だがね、

 

世界の人口が80億人を突破して持続不可能な領域となった、過去の歴史からすれば戦争が起きて人口が減少するのだが。

そのような直接的な事態での人口減では「間に合わない」ほどの人口爆発が控えているのです。

前にもUPした「世界人口の推移グラフ」です

飢餓で人口減になるのか、パンデミックが再来するのか、核戦争となるのか、天変地異で人口減となるのか。

さらに、地球外から攻撃(彗星衝突・宇宙戦争)となるのか予想もつかないが人類が持続不可能な状態へと進んでいるのは間違いない。

Z世代なる流行語が出たことが、人類最終の世代だと表現しているのかもしれない。