相場の底を示すルール20については何度かUPしています。
8月19日分は
https://okoze2019.hatenablog.com/entry/2022/08/19/121941
11月23日分は
https://okoze2019.hatenablog.com/entry/2022/11/23/165205
2022年も終わるタイミングでRulu20を見ると
分かり易いチャートをお借りしてきました、日本語に変換したサイトは
ここで使われているPERはシラーPERです、注意が必要だね。
******ルール20は単純化されたモデルです
P/E + インフレ = 20
株価収益率+インフレの合計が20を超える場合は過大評価された市場であり
20を未満なら過少評価された市場という事を示している。
この単純化されたルール20にこだわるのは過去ハズレ無しという事です。
理由は
@市場がルール20の均衡状態にいる期間は短い、必ず過大評価か過少評価されています。
@この値は14~34までの幅がありました、平均PERは16ほどですからこれにインフレの値を加えると19~21の間に収まります。
つまり金利を低く抑えたコロナショック以前は2~4%のインフレ率でした。
2%のインフレ率で経済が好調時はPERは18ほどでしたからルール20は正解だったのです。
インフレ率2%とPER18倍は「低インフレ」+「低金利」によりもたらされた結果です、それ故に「高インフレ」+「高金利」がもたらす経済ではS&P500は現在より低い値となるばずだ。。というのがルール20でしょう。
少し前にUPしている高インフレで嵩上げされているPERがS&P500やダウの株価の好調の原因です。
S&P500のチャートとルール20に換算したS&P500のチャートは
Suggests US equities are looking overvalued「私たちの株式が過大評価されていることを示唆しています」と書いてあります。
S&P500 implled by Rulu of 20「ルール20によって暗示されたS&P500」
と書いてあります。
S&P500は3000ポイントまで下落しても通常スピードという事です。
******高インフレで嵩上げされたアメリカ経済は
給与が同レベルで上昇するなら何の問題も有りません、しかし過去から有りえない事ですのでFRBはインフレを通常スピードへと抑える金融政策をしているのです。
この先のアメリカはインフレが鎮静化されて、嵩上げされたPERは下落して両方の値を足したルール20はその値が20に接近して、20を切ったなら株価は大底だ。
と言いうのが過去からの流れで、これまで一度も逸脱した事が無いのです。
投資系ユーチューバーが株価は底を脱したとチャートなどを駆使して説明しているのですが、幾つかの指標はまだ底では無いと「否定」しています。
経済指標やチャートは一つだけで決定するのは危険です、ルール20も今回はハズレるかもしれません。
今までは当たったが「次も当たる確立は大きい」くらいで見ていたほうがよろしいでしょう。