香港株の急騰やコロナ緩和などの対策で中国株は底を打ったとか、見事なポジショントークが見受けられます。
よくよく詰まっているのだろう。
******日経電子版によると
中国、不動産の包括支援策 開発資金の融資延長など: 日本経済新聞
この記事はインパクトがあるようで、ログイン無しで読めます。
習近平政権は不動産ローンの未払い増加で、ついに支援策の策定という所まで追い付められたようだ。
しかし、絶対的に資金不足状態だろう。
GDPの30%もの規模である、ゼロが二つほど足りない(年間の有り上げが100兆元単位であり、数年分という事なんだ)
中国のGDP一年分ほどの資金不足である、レバレッジ経済とはそんなものだ!
******もう少し突っ込んでデータを探すと
深圳のオフィスビルの空室率は22.7%となり平均賃料は2.1%下落してます。
場所によってはオフィスビルがガラガラ状態ということらしい、速めに賃料を下げたビルは持ちこたえているようだ。
深圳の散策動画です
寂しさが身に染みる景色だね。
中国発の海運コンテナ運賃を少し前にUPしたが、最新版の上海海運取引所が11月11日の発表では
10月14日ではSCFI=1814ポイントで有った。
11月11日ではSCFI=1729ポイントへと更に下落した。
チャートだけ見ると下落は元鞘に見えるのだが、バンカーオイル(船舶重油)の価格の急騰からして採算運賃では無い。
因みにバンカーC重油は2010年頃は500ドル/トンでした、直近では1100ドルを超えた時も有ったが、最近では700ドル台へと下落した。
これは海上輸送が激減し運航船舶も激減したためである。
******チャートでは実際の価格が見えにくいので
コンテナ価格に反映させると2022年02月の北米航路のコンテナ価格は
8117ドルから2097ドルへと暴落(80%の下落)しています。
上海→ヨーロッパの運賃は7797ドルから2581ドルへと70%の下落となってます。
この大幅な運賃の下落は欧米からの需要が大幅に減少したのが原因です、海上運航日数は約2ケ月の日柄が必要になりますので、既にクリスマス商戦への運送期日は過ぎています。
過去の海上輸送のピークは8月から9月にかけてでしたが、チャートは8月から暴落となっています。
つまり、今年の海上輸送は見込めないのがハッキリと数字として表れたわけです。
因みに2021年のピークではスポット価格が20000ドルまで急騰していました。
今や海上コンテナはスマート化(GPSが搭載され、コンテナ内部の画像・温度まで管理されている)
リアルタイムで追跡可能です
コンテナ船の何処に積まれているかまで分かるのだ、このスマートコンテナがこれから主流となるのは間違いない。
******中国のコロナ対策が緩和されたとは言え
14億の人口があるのだ、数%の増加でも感染者数はものすごい数となる。
少し前のインドのコロナ感染を思い出すと、ある程度の期間の間は中国経済が活動停止となるのを覚悟する必要があるだろう。
インドとの差は平均年齢なんだ、中国は高齢化が進み日本と差が無くなっている。
一人っ子政策が根本原因なのは間違いないだろう、という事から中国経済がコロナ感染の影響をこれから受けると考えて正解だろう。
******アメリカ小売売上高が発表になる
中国航路の荷繰り減少が現われるのか、クリスマス商戦への影響は見えるのか
これらは明日UPすることにしよう。