比較チャートで一目でわかります。
説明
景気循環調整後の株価収益率(PER)を示す投資指標
1988年にエール大学のロバート・シラー教授とジョン・キャンベルが公式に定義し、シラーPERとも呼ばれる。
単年度の1株当たり利益ではなく、インフレ調整後の1株当たり利益の10年移動平均値を用いてPERを計算する。
これにより一時的要因による収益変動や景気循環の影響が除外されるため、実質的な企業収益力との関係で株価の割高・割安性を求めることができる。
長期のPERを求めるにはインフレ調整は必須です、これを調整することにより真に近いPERが求められます。
このCAPEレシオ(シラーPER)の値は
1881年までさかのぼるシラーPERの平均値は16.6であり
1980年以降の平均値は「20.5」で、
1990年以降の平均値は「24.1」です。
2000年以降は嘗てないほどの上昇となっているが、これは世界的に金利低下が要因だと結論付けて間違いないだろう。
チャートが示す通り、金利上昇と共にCAPEレシオ(シラーPER)の値は大きく下落している。
この先の金利動向にもよるが、更に下落しても違和感は無い。
其れと共にS&P500指数も下落するのが過去例だったが乖離が進んでいる。
この乖離解消には何方かにすり寄るわけなんだが、参考になるのがアメリカの実質金利だろう。
逆相関という事だが、S&P500の下落が足りてない。
実質金利が1.6%に収斂している、これは先々な金利で収斂している。
この1.6%が当面の実質金利なんだろう、先々は分からないアメリカが戦略備蓄の放出でなんとかインフレを凌いでいる結果が1.6%ということであり、先々のインフレは厳冬となれば加速するだろうし、来年以降の食糧供給にもよるのだ。
安易な憶測は出来ない難しさが漂っている。
FRBと議会の綱引きも同様で「選挙に負ければただの人」に格下げされる議員様はFRBの利上げを阻止しようと画策する、過去もその通りだったのだがFRBが負けた後はインフレが加速して再度のFF金利上昇をもたらしている。
サマーズ元財務長官は
Fed May Need to Hike Rates Past 6%
「FRB は 6% を超える金利を引き上げる必要があるかもしれません」
とブルームバーグテレビで指摘している。
サマーズ氏、6%以上への米利上げが必要となる恐れ-インフレ抑制で - Bloomberg
******一部の投資家やウォール街では
ターミナルレート(金利の最終地点)を低めに見ているようだ、まさに強欲だろう一般の国民の疲弊をモロともせずに我が身保身だけという事だ。
株式市場は過去超長期で上昇してきた背景を失う事になったのだから、アメリカ経済がバブル崩壊後に次のバブルまで上昇して来た事例が今回も有りうるのかは、まだ分からない。
世界経済は金融緩和でバブッタのだが、先々なバブルがどのようなスケジュールで破裂していくかなど分からないのだから、目先の雑音など必要無い。
貧民投資家としては、ここで無理する必要など皆無だろう。
チャンスは勝手に向こうからヤッテ来るのだから!