クリスマス向けの商品の状況

中国から北米向けのコンテナは今日現在ガラガラ状態です。

上海からの輸送日数はNYで40日ほどですからクリスマスに間に合うスケジュールはギリギリです。

しかし、コンテナ船運賃は大幅に下落して荷物が無いのが分かる。

2022/02 上海→北アメリカ 40Ftコンテナ1台 8100ドル~

2022/10 上海→北アルリカ 40Ftコンテナ1台 2100ドル~

大幅な値引き運賃です、SCFI(中国輸出コンテナ運賃指数)からのデータです

これでも、燃料価格高騰で過去よりは高いのですが、チャートにすると

https://en.macromicro.me/charts/947/commodity-ccfi-scfi

 

日本郵船の定期船運賃状況では

青色の中国→北米西海岸運賃は2200ドルほどに見える、9月なので更に下落しているのだろう。

中国輸出コンテナ運賃指数とほぼ合致するので、荷物減少→運賃下落→コンテナ船減便

という流れは間違いない。

日本郵船の株価は

大幅に下落しているが、下落のタイミングを勘案すると大手投資家は既に運賃状況を察知して売り抜けているだろう。

 

陸海空の輸送企業は、荷物の量に関わらず設備(トラック・船舶・飛行機)は常に待機状態にする必要がある。

荷物量が企業収益を左右するのだが、荷物量の損益分岐点を見極めるのが肝心なのです

企業各社により大きく事なる、海運各社は「定期船+不定期船+借り上げ船」が収益に及ぼす影響が大きい。

タンカーなどは長期契約となっているので年間の運行回数を増やすには運航速度を上げるしかないのだが、荷揚げの問題もありほぼ不可能なんだ。

 

******中国経済を担っていた雑貨(オモチャ+生活雑貨+文房具)などの輸出は大幅に減ったようだ。

原因は2022年初から始まっていた原材料不足であるのは間違いない、情報は察知していたが影響が分からなかったのでUP出来ずにいたのだが、間違いない情報となったので遅いがUPして見た。

更に、中国の電力不足で工場の生産停止が重なりその間に東南アジアの生産が再開されている。

バイヤーが中国から東南アジアへ生産を変えたのは確実な情報でした。

更に悪いことに「上海地区や周辺のロックダウン」で中国企業が受けた注文をキャンセルしたのが最悪だったようだ。

 

これで、中国の製造は「息の根」が止まった。

現在、上海港の稼働率は80%以下だろうと言われている(上海港は国営企業なので正確な情報は無い)

ついこの間まで荷揚げ待ちの状態だったのが、ガラガラとは

 

国際海運団体BIMCO(バルチック海運協会)は最新のレポートで

コンテナ船の船腹供給と輸送需要のバランスがコロナ禍前の2019年水準に戻っているとの見方を示した。20年7月以降、コンテナ荷動きは消費の急拡大で需給の逼迫(ひっぱく)が続いていた。しかし、港湾混雑緩和による回転率の改善や船腹量の増加などを受け、従来の供給不足が一変。市況悪化の要因となっている。