中国国内のアセットマーケットは

小さく、貧弱です(詐欺マーケット)

そして人民元は「オンショア」と「オフショア」に分かれていて、国内流通の人民元(オンショア)は中国国内でしか使うしかない(通常持ち出せない)

 

レバレッジを掛けた不動産は「見かけ拡大し続けた」資金を得た人民は貧弱なアセットへの投資は拒否して不動産へ二階建て三階建てと投資を増やした。

この現象が更にレバレッジ拡大となる引き金でした。

拡大した中国国内経済へは「オンショア人民元」の供給は絶対に必要で、通貨発行益もあり中国人民銀行は発行増を続けていたはずであるが、確実な統計を発表していない中国である、推測するしかない。

 

その不動産マーケットが崩壊したのだ、普通の経済なら「破綻処理」をする。

しかし、秘密国家中国なんだ

他人から貰った(借りた)お金を返すという風習は無い、訴える所も無い。

責任者もいないし、法律も無い(破産法は無かった)

共産主義には破産という概念は無い、計画経済という事なんだから計画の範囲内という事です。

 

******「住宅は住むためのものであり、投機の対象ではない」

投機して財産を失っても自己責任ということで裁判所も訴えを受け付けない。

自己で住むのか投機なのかの線引きの基準も無い、「無い」「無い」「無い」という事なんだ!

 

恒大集団は破綻していない、破綻したらどうなるのか見通しが立たない。

人民の矛先が破綻して無くなれば中国政府へと矛先は変わる、責任逃れもあり中国不動産セクターは責任を担う輩は皆無なんだ。

上は下へ責任を押し付け、下へ下へと無責任の連鎖となる。

最後は「盥回し」で終了なんだろう、官僚組織は上手く出来ている。

 

******一般の人民は

諦めるしかない、マンションも引き渡しも無い、支払いは催促されるが。

既に、経済が破綻しそうな中国での収入は現在の家賃へローンを上乗せした収入は無いのが普通だろう。

当然、支払い不能となるが担保は新築マンションである銀行は差し押さえしても完成してないので価値はゼロなんだ。

当然、中国の信用状況は最悪なんだ。

 

******不動産ディベロッパーの支払いが無いのだから

建設会社は決算が出来ない、減損処理をするしか方法が無い。

社債へ投資したヘッジファンドも今年は減損処理するのだろう、もう引き延ばす事は不可能なんだ。

 

資金難とデフォルトに直面する不動産関連企業は企業延命をするか、夜逃げするかの選択を迫られている。

 

中国の国内銀行も同様で本来はマンション引き渡し後に清算するべき資金にも手を付けてしまい銀行内部にはお金は無い。

そもそも、厳格な監査も無い銀行経営なんだから中国中央政府も資金注入する気も無い

ここにも「無い」「無い」「無い」ということです。

 

中国地方政府も同様で不動産貸し出しや不動産税の収入のモデルが崩壊した、次の収入の見込みも無い、中央政府補助金も無い、

ここにも「無い」「無い」「無い」ということです。

 

******野放図な経済運営は

共産主義の限界から発している、余りに大きくて地方政府がなにをしているか把握できていない。

当たり前に汚職が蔓延しているのだから「正直に中央政府に報告などしない」

全てに秘密主義である、高い位置での汚職は下々には見えないオコボレを頂ければ口は堅くなる。

 

******未だに海外のメディアは

中国中央政府は経済デフォルトへの対応が有ると報じている、根拠は中国経済が制御不能に至らせない為としているが。

まだ、分かっていないのだろう。

共産主義で定められた計画経済の根拠が「架空の数字」という事実をだ。

 

折しも、党大会が開催中である。

今後5年間の中国経済を決定するのです、この数字を聞いて何をどうするのかという

中身の無い数字が「勝手に決められて」誰の責任も無い、だだの数字だと気が付くのだろうか?

それとも、実行に向けて努力するとでも思っているのか。

党大会後のメディアのコメントが楽しみです。