雇用統計の評価が出てこない

どうせ中身の無い評価なのは分かり切っているが、セルサイドである証券会社がどの方向を示すかが必要なんだ。

バイサイド側としてはね。

彼らも苦慮しているのは確実である、その中から秘策を捻り出して訳の分からない事を言い出す、これが面白いのだ。

あまり酷いと詐〇ぽいトークとなる、聞き続ける事で彼らの考えが見えて来る。

ほぼ役には立たないがね。

 

******FRBもECBも利上げを続ける決死の構えです

インフレに対して論点がズレている(需給ギャップの事です)、利上げを続けて需要を供給に摺り寄せる考えという事なんだが。

インフレの原因を誤魔化す事とした為に「大きなミス」を犯している。

 

膨大な資金をバラ撒いた結果がインフレという結論を当ブログでは取り続けている、FRBは当初から

コロナウイルスによるサプライチェーンの混乱が原因と言って、サプライチェーンの混乱が収束すればインフレは沈静化するのでインフレは一時的と宣った。

 

まったく論点が初めから異なるが、いまだにFRBが供給した膨大な資金が原因だとは認めていない。

意地でも、認めないだろうが「そんな事はどうでもよい」FRBや日銀が間違いをしても、認めなくても管理人の懐は潤わないのだ。

 

******何故に関心が有るか

投資としての株が安く買えるから、敵失は大歓迎なんだ。

その敵失とは「利上げをして需要を減らす」。。。。大間違いです。

利上げしたら企業利益は大幅に減少する、設備投資もしないだろう。

今まで自社株買いをして株価を釣り上げた行為は無になる、自社株買いの原資を借り入れに頼っていたら返済額は膨大な額となるのだから。

 

FRBは当たり前に分かっている、利上げなどやりたくないだろうしQTなど糞喰らえと思っている。

しかしインフレは何とか止めないとアメリカ経済は崩壊するのだ(ハイパーインフレ)となりドルの基軸通貨の地位も崩壊する。

これは死守せねばならない命題なんだ、アメリカが世界一で有り続ける根幹なんだから

 

その為に(ハイパーインフレ防止)利上げを続けるしか方法が無い、常にUPしている中央銀行が取れる金融政策は「金融緩和」+「金融引き締め」以外には無いんだ。

実質的には「金利の上下」+「資金供給」に集約される。

連銀総裁がコメントを出すこともあるが、数日の運命で効果は消えていく。

 

******市場から余分なお金を吸収するのがベスト

投資資金を剥ぎ取ればよいだろのことなんだが、FRBはお金持ち御用達の金融機関ですから剥ぎ取るのは難しいだろう、大反対の抵抗を受けているのではと予想している。

 

という事で利上げを続けるだろう、QTの結果は引き続き追っかけるとして現行のままの利上げ政策だけで、どれほどの効果が有るのかは気になる。

 

******日銀の黒田総裁は

ジャクソンホールにて自信の考え方に変化は無いというコメントでした、引き続き日銀は金融緩和を続けるということだね。

若干不安になっているようで強固に続けるという所から続けるというニュアンスへと変化している。

ドル円は引き続き円安方向でしょう、輸入物価は上昇し続けるので国内企業がどれほど耐えられるか、個人も同様で化石燃料の高騰(電気・ガス・暖房・ガソリン)に耐えられるか。

耐えられなければ、景気は減速して行くのは間違いない(日本人は節約する)

日銀の姿勢も、節約を前にしたら風前の灯火となってしまう。

 

過去、日本が高度成長時代には「1億総中流化」だった、今現在は「1億貧困化」という事になる。

当時から2000万人ほど人口が増加したので増加分は中流以上の上級国民なんだろう。

子供を育てるにはお金がかかるのだ。

 

雇用統計発表当日の急落はEU委員会のニュースの影響もある。

欧州委、供給危機に対する緊急的な措置の導入要請 | ロイター

 

其れでなくともEU域内でのガソリン価格暴騰は民族の移動(日常の買い物)に制限される。

英国=2.17ユーロで310円/リットル

仏国=2.08ユーロで295円/リツトル

独国=1.89ユーロで265円/リツトル

とても満タンには出来ないほどの価格帯です(5円単位にしてみた)

 

ロシア=120円ほどだね、さすが産油国といった所だろう。

 

******9月となったが

ロシア西部あたりからヨーロッパ東部にかけて温かい日が続いている。

例年より10℃以上温かいのだ、このまま続けば良いがそんな事にはならんだろう。

温かいという事は寒気が入らずに風も吹かない・雨も降らないということになる。

温かい高気圧下の気象状況だね。

引き続き、作物の為には悪い状況が続くが既にかなりの影響が予想されている。

 

この欧州の干ばつはどれほど続くのだろうか、気象学者はコメントを控えているようで確実なところは無い。

 

思い出せば「オーストラリア」の大干ばつを時系列でネットから収集した

@2017年9月干ばつの被害を想定

@2018年9月オーストナリア史上最も乾燥した9月を迎えた

@2019年9月オーストラリア気象局は少なくとも3ケ月は干ばつが続くだろうと予想

@2019年11月北半球は春となるが、オーストラリア史上最も乾燥した春となった

@この当時、最悪の森林火災が続いていた

@同時期、ニューサウスウェールズ州クイーンズランド州で非常事態宣言

@森林火災は同年末拡大中

アメリカは消防士を派遣

@年末のオーストラリアは火災拡大でイーストギブスランドでは数千人へ避難勧告

@2020年火災は拡大中でビクトリア州は火災宣言

@2020年3月7日ニューサウスウェールズ州森林火災鎮火を公式に宣言、240日余り

 続いた大火災であった。

 

約3年に渡る大干ばつでした、地球の大気循環が変わったと当時のブログで紹介してますし、中国3年飢饉も紹介してます。

 

欧州の少雨がどれ位続くのか、地球の大気循環モデルでも先の事はなかなか分からない

海水温が北の高緯度地域でも上昇が確認されているのが気になるところなんだ!

海水は蓄熱の役目を果たす、初めは表面海水温が上昇するだけで、風が吹けば撹拌されて温度は下がる。

それが次第に深い所まで海水温が上昇していく、台風のような猛烈の風でも水深20~40mほどまでしか撹拌されない。

徐々に深部まで海水温が上昇すると、熱を帯びた空気が上昇気流となり大気循環が少し変化していく。

この湿った温かい空気が「ジェット気流」や「偏西風」などで運ばれて届いた先で雨が降る。

地球の大気循環を予想するに必要な観測機器や観測点やスパコンは足りてないのだ。

 

欧州の気象変化のこの先は分からないというのが正しいだろう。

 

特に大陸のような平坦な地形は気象変化が強くない、しかし大気の絶対量が異なる

日本のように海で囲まれ、急傾斜、高度差が有る地形の方が大気循環予想は簡単なようだ。

 

つまり、大陸のように広大で高度差が無く平坦な地形だと大気循環の変化量が少ない為に同一の気象条件が続きやすいという特徴はある。

 

一度干ばつが始まると数年続く可能性もあるのだ、あくまでも歴史の中に有ったというだけで今現在も同様だと言うわけでは無い。

 

広大な欧州大陸です、水が足りないとなれば持ってくるところは無い。

最後の頼みは海水淡水化技術だろう、日本企業で有名な所は「旭化成」がすぐに頭に出て来る。

かなり前だがモルジブにダイビングへ行ったときに旭化成の淡水化プラントが有った

なかなかうまい水でした、そのホテルは蛇口の水は飲んでOKだと言っていた。