日本もいずれ高インフレが襲って来る

デフレが続きインフレを知らない世代が日本経済の中心となった、日本は「首都圏」+「大都市」+「地方」という断層型経済構造となっている。

 

エコノミスト達は「断層型経済」など、全く意に介して無いし地方経済など目を向けて無いのだ。

お金のほとんどは首都圏に集中し、投資も首都圏でほぼ消化されている。

地方経済など、日本経済の中では語られてもいない部分なんだ!

 

******地方経済を回しているお金は

地方交付税交付金がほぼ全てです、

 

説明

日本の財政制度のひとつ。国が地方公共団体の財源の偏在を調整することを目的とした地方財政調整制度です。

 

この説明の中に「地方公共団体の財源の偏在」とあるように、日本を回っているお金はほぼ首都圏に集中して、そのままでは地方経済は疲弊してしまう為に作られた制度です

 

財源は

所得税・酒税の32%、法人の34%、消費の22.3%、たばこの25%及び地方法人の収入源、とされています。

使い道は

地方自治体が法令によって定められた事務や一定水準の行政サービスを提供するために必要な財源を国が保障するのです。

 

******国から見ると地方は「お荷物」と映るだろうが

首都圏に供給する「水」+「電気(水力発電)」など重要なインフラとなってるのです

地方が無ければ首都圏は立ち行かないのです。

 

日本の地方はインフラの整備が進み、今や下水道が完備されて世界でも高水準の生活が出来る様になりました。

下水道の整備は管理人も携わりましたから、整備事業の成り立ちや途中経過、完成までを経験しています(それまではボットン式だね)

ほんとに地方は良く成りました、インフラの割に生活費は安く老後の収入減を補うには地方に住む以外には方法が無い。

 

******脱線しました

アメリカの40年間に渡る金融緩和でインフレとなったのですが、FRBも日銀もそれらの行為がインフレの原因ではないと否定的です。

つまり、金利上昇だけではインフレの鎮静化は時間がかかり利上げもFRBの予測を通り越した所まで進むという事でしょう。

今、相場を主導している方々は過去のインフレを知らない世代がほとんどとなってますから、インフレを見誤るはずです。

管理人の投資戦略は「敵失」を待つというのが一番の利益の元です、メリハリ投資の真骨頂ですが待ち続けなければならないのが欠点。

辛抱強く「敵失」を待つのです。

 

大きく相場感が分かれている現在、買い方の勢いが強ければ売りを重ねて買い方が訂正したら買い戻す。

それが一番でしょうねぇ。

 

******日本の輸入物価指数をもう一度

8月13日のブログでUPしてある日本の企業物価指数の中にある「輸入物価指数」は

円ベースで+48%(契約通貨ドルベースで+27.1%)ですから、国民の生活は厳しいという事です。

 

輸入物価はダイムラグで国内物価となって来ます(企業努力は限界)、世界から遅れる事1.5年~2年ほどで日本のインフレが進行したのが過去でした。

 

******アメリカのインフレが国民に与えている影響は

インフレの初期は貧民は貧困と成り、お金持ちは資産インフレでよりお金持ちになるとUPしてあります。

その後はどうなるのかは、アメリカの景気指数が示して来るのです。

既にUPしてあるアメリカ景気先行指数のチャートは

この指数には景気一致指数も有ります、この部分の説明が動画であります。

米利上げの見通し/首相会見 喫緊の課題│アナライズ・プラス(2022年8月20日放送「マーケット・アナライズ plus+」) - YouTube

 

チャートを抜粋すると

景気先行指数が下落した後にタイムラグをあって景気一致指数が下落する。

このチャートで緑線の先行指数が赤線の一致指数をDCすると景気後退期となる。

 

景気先行指数は2022年4月からマイナスに沈みました

凡そですが、景気先行指数がマイナスとなり6ケ月以上の経過の後に景気一致指数が下落しています、残り2ケ月から以降という所でしょうか。

引き続き、追いかけて行きます。

 

******ドイツの今

2021年の秋、EU首脳は2022年のEUは5%成長の年となるとの見解を発表している

脆くも崩れ去り、ユーロ圏のインフレは9%となり小売り売上高は-3.7%となった

 

特にドイツの小売り売上高は-9.8%と景気減速に入ったようだ。

 

ロシアがウクライナへ軍事進行した時にショルツ首相が拳を振り上げてプーチン非難をした時に、ドイツ経済はこの様な状態になるとUPしている。

管理人に見えたのだから、ショルツ首相も見えたはずです見えなきゃ〇〇。

それでも、激怒した精神を押えられないのがアングロサクサン系の民族の様だ、自国民を犠牲にしてプーチンを非難してどうなる!

という所で結論が出たようだ、ドイツの政治連合は崩壊の方向に進んでいる。

 

ドイツ国のビジネスモデルはUPした、更に追加でアメリ東海岸からのLNG供給を安定的+長期的に確保の為にスペイン、ポルトガルにLNG受け入れ設備を作りPLを欧州各国を通過してドイツまで施設しろドイツは提案している。

それらの施設の建造費はEUで負担というドイツの要望の様なんだが、フランスは必要無いと反対をしている。

フランスは原発増設に舵を切ったので天然ガスは必要ない、フランス国内へPL敷設は反対するという事でした。

 

今やEUの二大強国の意見は電気をどうするか、脱炭素をどうするかで真っ向から対立しています。

多分、フランスは世界一の原発技術で世界一原発推進国となる気であろう。

 

******既にEU域内の電力は不足して

エネルギー集約型の企業であるアルミと亜鉛の精製設備は稼働率が50%を切り冬に向けて更に稼働率低下が見込まれている。

天然ガスに由来している「肥料生産」はほぼ停止状態で、アメリカなどからの輸入に切り替えるしか方法が無い。

 

欧州が世界的に反感を買ったLNGの横取りでLNGのスポット価格+LNGタンカー傭船料は10倍以上となったようだが備蓄割合は飛躍的に大きくなった、しかし100%の備蓄としても冬が寒ければ2ケ月分の備蓄しかないという事です。

 

******イギリスのインフレは

英国家統計局(ONS)は8月17日、7月のインフレ率が前年同月比10.1%と、1982年以来の高水準となったと発表した。食品価格の高騰を受け、前月の9.4%を上回った。

 

予測でしかないが2023年初頭のイギリスのインフレは2桁後半まで進行する予測もある

ハッキリ書けば18%の予測です。

 

イギリスの小売売上高は

イギリスは北海油田の権益があるのでロシア産天然ガスの輸入を停止した、ボリス首相が2022年3月の決定です、これの報復措置としてロシアは農作物の輸出を停止しています。

しかし、ボリス首相も目先間違えたようだ実際にロシア産天然ガスを停止した為に天然ガス価格は当初目論見から大きく外れた。

2022年1月を100とした天然ガス価格の推移チャートです。

7月を過ぎて更に上昇しています、イギリスの食料自給率はカロリーベースで

カロリーベースで直近は80%もの自給率が有り、北海油田の権益と風力発電を合わせて発電量も十分とボリス首相は踏んだようだ。

目論み通りなら何の問題も無いが、2021年からの天候異変は極北で風が吹かなかった!

 

吠える「北緯60度」などと揶揄されるほどに風が吹くのが当たり前ですが、無風状態が続き全く発電不可能となり、そのまま2022年は猛暑となった。

イギリスの夏は少し北に位置していると18℃ほどの気温で盛夏以外は朝晩は暖房が必要なんです、ところが2022年は40℃を超す酷暑となり無風か南風で日本のフェーン現象のような気候となりました。

やはり、発電不可能です。そもそも南風なんて聞いたことないですが、過去にはあつたようだ。

 

何故か、天はプーチンに味方した。

イギリスも少雨となり作物育成が悲劇的に悪い、欧州全体が悪いので食料は欧州以外に頼る事となる。

インフレは当然進行し、ユーロやポンドの下落と合わせて欧州経済全体が減速している

 

******イギリスの酷暑も峠は過ぎた

欧州全体が秋となる、来る冬がどのような天候となるのかクリスマスに寒波到来すると天然ガスは当たり前に足りなくなる。

欧州の天然ガス需要はクリスマス数日前からピークを付けて1月2月との70日間の間が最大需要期なんです。

 

ところが

欧州連合(EU)は、再生可能エネルギーへの移行加速と2027年までにロシア産ガスの輸入をゼロにする計画を披露した、根拠は示されていない。

2050年脱炭素と同様に根拠も無ければ、見込みも披露されてない。技術的に可能かも示されない。

なんという無責任な政治家達なんだろう!

日本でこんな事を披露したら、袋にされてしまう。

 

運を天に任せる以外に取る道は無い、地球規模で経済、エルネルギー、食料、東西対立が変化してしまった。

新しい「基準・標準・規格・制度」など、これからの事なんだ。

しかし、バイデン大統領の無策+習近平の経済音痴+欧州政治家の無知と21世紀は政治家が地球をダメにしている。

 

管理人の人生でこれほどの難儀は経験無い、ここに天変地異が重なったらとマイナスの事を考えてしまう。

 

もう20年近くなるが、地球物理学者は「地球は活動期に入った」という。

地球時間では100年が単位で地球の活動期は続くという事らしい。

どの様な天変地異が来るのか、人類が未知の難儀の領域に居る事だけは確かなようだ。

 

積極的な投資環境は難しいだろう、過去のように「積み上げて来たポジションを収穫期に利益確定する」といった投資方法が通用しない市場環境となる予感がする。

買い方一辺倒では投資は難しいだろう、売り方として生きていける様に学習することをお勧めしたい。