PPI(生産者物価指数)アメリか国内の1万品目について価格を測定し1982年対比で指数化してある。
原材料・中間財・完成財で価格測定しているが、完成財の比率が大きい。
食品とエネルギーの価格変動が大きい為に、それらを取り除いたのがコア部分です。
前月比に釘付けされるが、前年比で大きな変化を捉えることが大事だろう。
時系列のデータを見ると
アメリカでインフレが顕著となった2021年10月以降のデータに注目される、改定値のデータは対前年比で大きくは変化していないのだ。
生産者物価指数は働く人の給与が大きく貢献する、人手不足となっているアメリカにおいて給与の上昇はそのままPPIへとすぐに反映される事になる。
発表されたPPIデータを細かく分析する必要があるが、次のFOMCが開催される前にもう一度「雇用統計・CPI・PPI」が出て来る。
それらのデータが重要なのだ。
その中でも、雇用統計の時間給と労働時間・非農業部門雇用者数・労働参加率など合わせて全米の家賃が重要になって来る。
多分、これらのデータに変化が現われるにはアメリカ経済が減速しない内には無理だろうと解釈している。
それには、アメリカ国債の利回り全体がもう一段と上昇する必要がある。
予測ではあるがアメリカ10年債の利回りは4.0%~4.5%だろうと予測されている。
2023年末当たりを予想しているが、とすれは現行より1%~1.5%以上利上げされなくてはならない。
株式市場は2023年にはFRBは利下げに舵を取ると予測しているのとはかなりの差がある。
この辺がどのように修正されるかは、まったく分かっていない部分だろう。
雇用者の賃金と家賃上昇が止まらない限り、PPIやCPIが目標とされる値まで下落するのは無理なんだ。
既にUPしてあるポールボルカー氏がFRB議長となった経緯と当時のインフレは
そもそもの原因がベトナム戦争にあった、戦費と帰還兵への支払いで膨大なドルが供給された結果であった。
コロナの緊急支出と同様である、当時よりも巨額なドルが供給されているのだから、FRBの小手先の利上げでインフレが収まるとは思ってはいない管理人なんだ。
FRBのミスジャッジで利上げは半年は遅くなり、上げ幅も全く足りて無かった結果は
これから先のFRBの対応に時間的余裕は無いという事に繋がる。
株式市場と債券市場の参加者が同床異夢という原因はFRBを信じるのか、ミスが表に出て来るのかの違いだろう。
******とは言え
市場の力=お金と言うことになる、例え市場参加者が間違っていたとしてもお金持ちに提灯付けるの貧民投資家として生き残る術です。
けっして、逆らってはいけません。