雇用統計

 

******U-1からU-6までと季節調整無しのデータ

 

******季節調整無しのデータで考え得る労働者の状況は

U-6が増加している事が真っ先に出て来る、再度説明すると

***アメリ労働省

一般的に用いる失業率 だけでなく、より範囲が広い他の 3 種類 の失業率も発表している(図表 1)。 その なかで、「縁辺労働者」と「経済的理由に よるパートタイム就業者」の数を含めた 最も範囲が広い失業率は広義の失業率 (U6)と呼ばれている。

 

もう少し簡素にすると

縁辺労働者とは、就業を希望する非労働力人口 のうち、仕事があれば、すぐ就くことができ、過去1年 間に求職活動を行ったことがあるが、過去 4 週間以内に 仕事を探さなかったため、失業とならないである。

 

もう少し

対義語が「中核労働者」となります、経済情勢に影響を受けない労働者ですから、縁辺労働者は経済情勢に影響を受けて、労働市場に出入りが多い人々となります。

 

******FRBが最も注目しているのが

U-3とU-6です。

U-6の部分が労働参加率が加わった部分で、労働参加率が悪い結果となっているという事です。

賃金が気に入らないというような労働条件が悪かったり、失業手当が良かったりとその時により労働者の労働市場ヘの参加が決まります。

 

その賃金のデータです

インフレ率からして、賃金上昇率が悪いと言う結果です。

 

******労働参加率推移

労働参加率が悪いのは、人口の高齢化やファイヤー(早期リタイヤ)が原因です。

それと先進国では女性の労働参加がアメリカでは進んでいないのです。

 

******雇用統計の全体から

労働参加率の改善は見られないし、これからも改善はしにくいだろうと予測されます。

結果、労働力は増加せずに失業率だけが良く見えて来るでしょう。

賃金データも、セクターに分けて見ないと詳細な経済状況は見えて来ません。

 

賃金上昇をデータ比較すると

単月のデータです、これを年データで見ると

******これらのデータは

「労働者+管理職」のデータが混在しています、セクターも混在しているので。

アメリカの労働市場をさらに分析するには与えられたデータを細分化して再配列する必要があります。

これは、何処かのサイトに任せる事にします。

データをいじくり回すのが好きな方にお願いしてということです。

 

管理人がデータを見ての予想は

末端の労働者の賃金上昇が進んでいる、これは低所得者の労働参加率が悪いという事を示している。

新規の労働者の賃金を上げないと労働者の確保が難しいとなると既存の労働者も賃金上昇も同時となります。

 

これらのシワ寄せは中間管理職へとなりますからアメリカの中間労働者の待遇悪化となります。

 

インフレ時にある賃金上昇は賃金の低い所から改善されて行くという過去のデータから予想したものです。

これらのデータをセクター別に細分化しないとインフレ下のアメリカの経済は見えて来ません。

 

FRBの予想が当たるのか、サマーズ元財務長官派が当たるのか。

真っ向対立していますから、予想が難しい状態となっています。

 

FRBはインフレを鎮静化させて、アメリカ経済の過熱を軟着陸させて、株式市場は暴落させず、債券市場も暴落させない。

これらは可能だと述べているのです。

 

自信過剰と言われる所以でしょう、そんな素晴らしい金融技術を持ったFRBがインフレは一時的だと大間違いをするはずも無い。

それを上書きするようにイエレン元FRB長官で現財務長官はインフレに対処できるとの賜ったのです。

 

全て、ウソだったという事でしたが。。。

 

******コロナショックは

アメリカ+全世界へ過去と決別したような経済状況を作りだしました。

世界中の現政権はインフレも知らない、感染症パンデミック経験も無い、戦争経験も無い、バブル崩壊も経験無い。

 

無い無い尽くしという事です、この状態で理想的な経済運営など不可能でしょう。

FRBにしても経済の軟着陸は可能だとコメントが続いています、不可能などとは言えませんからね。

 

この世界の経済状態で強気に投資出来る投資家が何処に居るのでしょうか、それこそ自信過剰でしょう。

荒れた相場は一縷のチャンスを与えて来れるように見えます、過去の経験からして全てブラフだと断言しても当たっている。

 

その中でも、大成功した投資家は極わずかに存在してますから夢見ても犯罪ではないです。

 

******5日のアメリカ市場総括です

為替ドル円

2円以上動いたという事で、テクニック的にはストップロスを狙って動いたという事です。

そのターゲット価格が135円手前の所にあったのでしょう、狙い撃ちされた結果のドル円の動きです。

為替のトレードはアメリカ時間に起きているのが絶対条件ですからね、辛いのよ!

それと同時に債券も

ドル円が21時33分に仕掛けられて、米国債は21時40分に仕掛けられた。

大きなお金が動きました、普通は10営業日の変動幅を数秒でこなしてしまったのですから

来週は普通なら動きが止まるのですが、いやいや全く分かりません。

下手な予想すると大外ししてしまう。

 

この相場は管理人には無理ですら、暑いし頭は過熱しまくりです。