今そこに有る危機

今日は取引中にハリソン・フォード氏の映画をみてました(大分古いですが)

それでタイトルを真似しました、

危機とは「オイルショック」の再来です、1973年(第4次中東戦争)と同時に第1次オイルショックとなり、1979年(イラン革命)を発端として第2次オイルショックになったのが経緯です。

******昔の事を話すと

原油1樽=1ドルでした、樽で運搬していた時代の事です

1樽=1バレル=159リットルです。

チャートを見てもその後の価格上昇でオイルショックなど、何処にあるのか分かりませんよね。

それより、中国経済の爆発的発展で140ドルになった時のショックが甚大でしたから過去のオイルショックなど歴史から忘れ去られた事由です。

原油は爆騰してリーマンシヨックで暴落しました、コモディティ価格は先物などてポジションを積み上げますから、価格が操作されているという事です。

 

それが再来する可能性も有る事に、バイデン大統領が気付かせてくれた訳です。

たかだか、原油価格が100ドルを超えただけで、アメリカのインフレが9%になっただけで、あれほど非難していたサルマン皇太子にアメリカ大統領が頭を下げて原油増産のお願いに中東訪問するでしょうか。

此処が、大きな疑問です。

 

なにか、有りそうと勘繰ったのだが。

大きなリスクが存在して原油増産しなければならない状態となる可能性があるのか

 

2050年カーボンニユートラル宣言に賛同している国は

 

******カーボンニュートラルと脱炭素との違いは

脱炭素は二酸化炭素CO2の排出量をゼロに抑える事で、

カーボンニュートラル

人類が排出した二酸化炭素と植物が吸収した二酸化炭素がプラスマイナスゼロになる状態を目指すものです。

 

******この宣言は産油国にとっては死活問題です。

原油チャートを見ると、この宣言以降価格が急騰したのが分かります。

産油国は2050年に向けて収入増を図る必要があります、主な産業が原油輸出に特化してきたのですから(国策です)産油国に国を支える産業は無い。

産油国からすれば100ドル/バレルなどは通過点という事でしょう、チャンスと見れば仕掛けてきます。

原油先物のチャートをUPします、取引高(出来高)付きです

原油先物へ我先にと参加者が増加しているのです、先高を見越してだろうと思います(コンタンゴになると見ての事でしょう)

商品投資顧問(CTA)の持っている資金は膨大で、ヘッジファントを圧倒する資金量です。

原油・食料・金属・卵と多岐に渡って、相場を主導してきました。

現物・先物・オプションと取引形態も自由自裁です。

 

アナリストの予想では80ドル/バレル当たりが落とし処というコメントが多かったのが3月・4月当たりでした。

しかし、この予想は外れたロシアが戦略として化石燃料を使い始めたからなんだ。

 

80ドル/バレルには少しの違和感を持っていたのですが、違和感は増してヒョットするとバレル200ドルも有りうると根拠の無い恐怖感を感じてます。

あくまでも予感です。

 

******ロシアの原油生産量は

1052万バレルで世界全体の12%でした(2021年IEA国際エネ機関調査)

米英NATO制裁で生産量が7.5%減少しているとの報告が有ります、7.5%=78.9万バレルです。

単純に生産量の減少だけで終わるわけが無い、ロシアは原油出荷先を変更して来たのです中国・インドへ向けてです。

中国向けはイラン産原油が主でしたが、ロシアが更に値引きした為にロシア・イランの間に軋轢が生じたのですが、ロシアがイランから兵器購入のバーター取引で両国の間が取り持たれたようです。

全体の数字はほぼ納得できますから、これらの取引は現在の所問題無く消化されているようです。

 

EUは北海油田を増産して対応したのですが、絶対量は足りません。

先々、原油価格高騰が見込まれます、バイデン大統領が訪問したくらいでサウジが増産するでしょうか、かなりの疑問です。

西側諸国の2050年脱炭素宣言は産油国では受け入れがたい大問題で、話し合いが行われたというニュースは無かった

と思うが。

 

バイデン大統領はアメリカ国民へむけて秋にはスタンドで実感するとコメントしていますが、はたして原油価格がどうなるのか仕上げを待つことでしょう。

 

******ロシア・中国など共産国家は

西側諸国と反目しています、アメリカ一強の時代ですから自国経済の衰退は共産党政権の衰退に繋がるのです。

恐怖政治の共産党国家はゆっくりと衰退して行くには世界経済的に問題は少ないが、それは希望的憶測でしかない。

政治的・経済的に大混乱となる可能性も有る、過去のオイルショックでは日本経済が大混乱したのは記憶に新しい。

 

そして、言わんでもいい事を言うアホな政治家達

ロシア産原油に価格上限を設けると米財務長官・副長官。

ロシア産原油の価格上限設定、年末までに導入を=米財務副長官 | ロイター

ロシア産原油価格上限案、インドから前向きな感触=米財務長官 | ロイター

 

子供の喧嘩じゃないんだ、余分な事を言ってどうする嫌がらせでしかない。

これにロシアは報復する、当たり前の事です。

価格が折り合わなければ売らなければよいだけの事、非産油国は迷惑この上ない。

ブーチン大統領の性格からして、タメているはずだ報復をする為にこれまで西側はブーメランで疲弊しているではないか、まだ分からないのかとあきれる。

 

******残された道は

ロシアに反撃の隙間を与えない事だろうが、抜け穴ばかりのロシア制裁なので本当に心配になる原油200ドルなんて、世界経済は耐えられない。

日本一高いガソリン代の管理人の在所なんだ、200円/リットルを突破して2ケ月となる

次のガソリンがタンカーで届く時期となった、多分10円~20円高くなるだろう。

 

その昔、300円/リットルのガソリンを使っていた。

約13ケ月だったが、毎日歩いて買い物や釣りに行った。

行きは良いが帰りが地獄、そんな生活に戻れというのだろうか。

当時、島の住民はカブ(50cc)にリヤカーを引かせて、サーフボードを載せていた

バレル200ドルともなれば、何か考えねばならないだろう。

 

お金持ちには理解出来ないだろうが、貧民の生活は大変なんだ。

そして、不満爆発となれば政権が転覆する事態となる。

 

スリランカが良い例だろう、現職の大統領は逃走してしまった「国をほっぼり出した」

新興国・最貧国はすべからく可能性があるのだ、日本に居ると気が付かないが世界では通貨の信頼・政治の信頼などはかなり低いと思うべし、証拠は資産は「金」に変えて見に付けるというのが普通の事です。

指輪・腕輪・ネックレスというように満漢全席状態な身支度なんだ、昔も今も変化は無い。

 

コモディティの世界も価格が有る程度一定なのは「束の間の幸せ」でしょうねぇ!

前回の140ドル/バレルの最高値を超える日は、必ずやってきます。

管理人が伝えられる事は「ローン」が有るなら、速めに返して身軽になる事です。

生活する為のランニングコストは出来る限り落とす「出るを制して、入るを計る」

これが昔からの言い伝えです。

「有ると思うな親と金、無いと思うな運と災難」