アメリカを襲っているインフレに付いて正しく解説している方々は居ません。
後世になって歴史が正しく認定するまで結論はお預けですが、投資する(利益を出す)には幾つかのシナリオを用意する必要が有ります。
******その一つで有望なシンリオを前回でUPしました
対米証券投資です、チャートをもう一度UPすると
移動平均線は0.5K当たりを彷徨っていたのはコロナ前でした、そしてコロナ後に移動平均線が上昇し、1K当たりまで上昇しています。
アメリカの幾つもの市場(債券・株式・為替・企業債券・ハイイールド債)のストックは全てバブルとなった原因の一つがコレ。
対米証券投資がそれらを裏付けているという事です、他通貨からドルに変えねばならない当然ドル高となる。
******エミン氏の著書「エブリシング・バブル」そのものでしょう。
氏は2021年から見抜いていたようです、2022年7月になり5月までの対米証券投資のデータ前に予想していた訳です。
アメリカに流れ込んだ資金はマネーサプライで検証できます(現在マネーサプライは古いと言われてますが、過去データがマネーサプライなのですから使い続けるしかないです)
現在で一番使われているデータはM2です。
(M1と比べてM2は対象範囲が広く、経済活動との結びつきも強い傾向にありインフレの動向を予測する時、M2は役立つ指標です)
******米国マネーサプライ(M2)は
2020年5月時点で前年比+23.1%となり、1960年1月の統計開始以来で最も伸び率が高くなったのです。
原因はFRBの金融緩和で間違いない。
エミノミストの多くがFRBの責任追及の声を上げないのが不思議です、忖度する余地など無いはずです。
2022-05までのチャートが有ります(ピクテ投資顧問から)
******インフレが終息するには
アメリカへ流入するお金の量が減る必要があります、当然ドル高も収まります。
これが全てでは無いですが、アメリカのインフレの一部はこれでしょう。
アメリカのインフレの最大要因はFRBの資金供給+財務省のコロナ対策資金です。
アメリカは今現在もお金がジャブジャブな状態です、暗号資産や株式市場の下落、中国投資が被弾していても、対米証券投資で世界からお金が集まってきているのですから
インフレが収まらないのは理解出来る所です、FRBが小手先の利上げでなんとかなるインフレでは無いと推察している理由はこれらです。
CPIの発表は6月分ですが、証券投資は5月分までの値です此処に1ケ月のタイムラグがあります。
証券投資6月分がどう出るかですがS&P500のチャートからは5月27日をピークに下落しています、下落に合わせて資金流入しているかどうか、結果は数字が出なければ分かりません。
******最新の経済指標ではPPIです
PPIのコアが下落したのでインフレはピークを打ったなどのポジショントークが真っ盛りです、なんと薄い根拠で煽っているのでしょうか。
アメリカの一般人がPPIのコアなど見てませんがね!
全体の数字が物言うのです、コアがピークを打った「それ、買い物に行こう」???
なんて考えますかぁ!
******そして、インフレの実感は
住居費でしょう、新たに家を買う人は「モーゲージローンの金利でしょう」
アメリカ連邦住宅金融抵当公庫のフレディマックの住宅ローンのチャートは
https://www.freddiemac.com/pmms
チャートの立ち上がり型が異常です、リセッションを示している灰色の部分を比較すると、今回リセッションに陥るに文句なしのチャートに見えますがね。
このスティキー(粘着部分)なインフレはスティキーと呼ばれる意味合いは張り付いて剥がれないインフレという事でしょう。
仮にPPIコアインフレがピークになったと仮定しても、スティキーな部分のインフレは持続して行くという意味で正解でしょう。
******大都市圏の借家の家賃は
データは有りません、NYのJ1不動産の動画などから資料として使わせて頂いてます
まだ、家賃が下落したなどのニュースは有りません。
アメリカに住むのも大変な事ですよね。