高値を掴んでいる(2021年11月)にピークを迎えて、その後に大きく下落したのだから
株・債券・暗号資産と下落して行った、最後の砦は不動産であるがなかなかバブルは弾けないだろう。
不動産価格のバブル崩壊にはローン金利の上昇が一番効き目がある。
となっている、全期間のチャートを見ると
2008年のリーマンショックまで、もう少しで届く。
******アメリカで
住宅ローンを申請すると5.81%の金利を向こう30年間払う必要がある、更に上昇するかもしれない。
そろそろ、普通のアメリカ人は住宅を資金に買うのを躊躇する当たりの金利に到達している。
物価が更に上昇するなら購入を急ぐ必要もあるが、FRBを信用するなら少しの間待てばよいだけなんだが、日本と異なるのはローン借り換えが簡単ですんなりと通る事だろう。
ローン金利が低下すれば、其れなりに借り換えが進むのだ。
という事で、住宅需要への影響は日本人的発想だと見えてこないんだ!
昨日の経済指標は
ハッキリとした、徴候は認められないがプラス転換が来月も続くようなら原因を考えないと。
******日本人的発想だと
物価高は生活を切り詰めて対応するのが「当たり前の考え方」であるが、アメリカでは全く異なる考え方をする。
@蓄えがあるなら、取り崩す
@カードで買い物をしているので、限度額以内なら生活は切り詰めない
@給与の多いところへ転職をする
@ガソリンなどの消耗品費は買い物の回数を減らし、子供の送り迎えは順番性にする
@公共交通機関へ
生活の質は落とさないのがアメリカ流で、今回の最大の変化は「転職」だろう。
平均時給が伸びている(1%/月)2022年5月では31.95ドルへと上昇。
アメリカでは転職すれば給与は増えるという結果です、労働人口の流動性が高まった
これから、事業主は転職されないように既存の従業員の給与も上げないと人の確保は難しくなるのだろうし、最下層の「レジャートとおもてなし」の給与の伸びが増加してくるのは間違いないだろう。
此処に有るだけの資料では「チップ」が加算されていないのだが、「レジャートとおもてなし」のセクターはチップが一番多いのだ、実際の所チップを加算すると平均時給より多くなる地域もある(大都会では)
******過去には無かったことのようだ
「レジャートとおもてなし」のセクターが急速にセクター上位へと上がっていく事が。
労働対価への考え方に変化が出て来たのだろう、おもてなしを受ける側が変化したという結論に至る。
つまり、アメリカの底上げとなるのだろう。
その分、給与の高かった人々は経費が掛かるようになるのだ。
******アメリカ経済が減速するのか
まだ活況にあるのか?
先行きの見方は、大きく異なる。
インフレの見通しでアメリカ人の持つ「ストック」に大きな変化が生まれるだろう、ストックつまり財産価値が目減りする人も出る、不動産が好調ならそれらを持つ人は資産増加となる。
まだ、徴候は株・債券・暗号資産の下落にしか出ていない。
これでは、アメリカのストック市場の暴落とはならないのだ。
あまりに難しいアメリカ景気の行方だが、あえて無理して仕込む必要も無い。
ネットでは「フルポジ」などと、煽るサイトも見かけるがボジショントークで一蹴すればよろしい。
欲もほどほどが相場で長生きするコツだろう。