40年に渡る金融緩和の終焉に対応できない中央銀行

FRBは未だに資産圧縮を始めてない。

FRBの姿勢が問われる所だが、実情は恐怖に慄いている内情が見て取れる。

市場はFRBの資産圧縮が始まるという予測だけで「暴落」するのだから、実際に資産圧縮に手を染めたらどうなるのかという恐怖がFRBを支配しているのだろう。

6月10日のCPIに「一縷の望みを託して」資産圧縮を伸ばした結果だが、遂に追いつめられたという結果となってしまった。

 

FRBは市場監視ツールが信頼できないと認識しなければならなかったのだが、今までは上手く作用していたツールに多分大丈夫だろうという細やかな望みを託して「大失敗」した。

 

******一縷の望みは敗北に帰した

14日~15日のFOMCでは議長コメントが出る、市場になんと説明すめのだろうか

7月にはFRB議長半期議会証言があり、8月にはジャクソンホールFRB議長講演がある

 

言い訳では済まされない、アメリカは選挙前なんだ議員がココゾと質問をしてくるのだから間違いを再度認めさせられる事になろう。議員の手柄となるはずだ。

政治家という生き物は尻馬にのって選挙民を欺く、その機会をFRB議長は与えなくては壇上で火の粉を浴びることとなる。

バーター取引と言うことです(議員に手柄を上げてお許しをこうのだ)

 

******インフレはピークを迎えようとしている

多分8月か9月のCPIに現れて来るだろう、この辺でピークを付けなくては恐ろしい事となる、ポールボルカー氏がインフレ退治をするためにFRB議長に選任された時と同様にインフレは10%を超して永遠に収まらない恐怖をアメリカが感じた時と同様です

 

最大のインフレとなった当時のFRB議長はウイリアム・ミラー氏でした(大統領はジミー・カーター)1978/3/8~1979/8/6

悪性インフレ撲滅のために積極的な利上げを行った。しかし、翌1979年年明け以降早急な利上げに反対する議員から議会で吊し上げに遭い、利下げに転じてしまった

政治的圧力に屈して利下げに転じたことから、FRB議長として低く評価されている

 

FRB議長の議会証言は議長生命をかけた「茶番劇」なのです、それ故に6月のCPIの数値に「一縷の望み」を託すような博打を打ったのだろうが、残念ながらFRBの持っているツールが役に立たないタイミングに居るという事実を無視したのが間違いなんだろう。

日銀総裁FRB議長も実際にスーパーマーケットで買い物もしないだろうし、スタンドでガソリンなど入れないだろう。

実際の景気を肌で感じた事が無い「頭でっかち」という事なんだ、アメリカのガソリン価格の閾値4ドル/バレルはUPしているが、時期は様々で決め打ちはしにくいのでUPしていない。

普通は5月ピークが一番多いのだからFRBが6月のCPIに望みを託すのは理解出来るが過去は5月一択ではないんだから、神に祈っても無駄なんだ。

 

******日米の過去のインフレ率の推移のチャートは

 

******40年に渡る金融緩和は

確実に終わったと定義してもいいだろうか?

確定するには、恐れ多い事だろう後6ケ月ほどは待たないとと見ているが。

実感で感じるには「インフレのステッキーな部分」である住宅価格・賃貸料のピークを確認するのがベストだろう。

一般消費財のインフレピークから遅れる住宅価格・賃貸料だからなんだ。

 

******株価の底入れを焦って考える事はない

コロナショックからの回復がWボトムも無かった件については説明してある。

普通はWボトムは確実にある(それらのアルゴリズムも説明してある)、それらから外れるにはFRBの説明があった(前回のコロナからの回復相場を演出したFRB

 

管理人は大分長い事、それらの説明を見逃していた(解釈を誤ったのだ)

管理人の投資人生の中で初めての事で頭が悪かっただけの事だった、次は大丈夫だろうと思う。

 

今回のショックは市場では命名されていないのが、相場の底が遠いとも解釈もできる報道で騒がれるほどのニュース性が小さいと言う事だろう、まだ8%台なんだ。

報道が取り上げて大騒ぎするにはインフレが9%・10%の節目を迎えるかピークを過ぎたと言えるタイミングだろう。

 

最上段のQTの表からして、FRBはチキンハートという事が確定したようなものだ。

これから政治家に苦言を言われ、報道から吊し上げられ、FRBミスジャッジを反省していく所なんだろう。

FRBがインフレファイターに化けると相場はオーバーキルとなる、それが確実に起こるか現時点では見えていない。

FOMCを待つしか材料は無いんだ。。。。