過熱がピークに達した、と思うのだが理由はWSJのこの記事です。
記事になる頃は時事ネタでは最終段階という、薄い根拠なんだが。
余りに余波が大きいインフレ指数からすると家賃などはスティキーな部分とされている
この「Sticky-Price CPI」はアトランタ連銀がCPIと同時日に発表している。
https://www.atlantafed.org/research/inflationproject/stickyprice
チャートを抜粋すると
橙色で囲んである中のFlexible CPIは日本語訳だと「柔軟価格」でスティキーと合わせて
説明は
アトランタ連銀が発表している
スティッキーCPIという指標は、アメリカ労働省が発表する消費者物価指数(CPI)の構成要素を、その変更頻度に基づき、柔軟性(フレキシブル)のあるもの(=変動幅が大きいもの)と、固定的(スティッキー)なもの(=変動幅が小さいもの)とに区分けし、フレキシブルCPI(Flexible CPI)とスティッキーCPI(Sticky CPI)として公表しているものです。
住宅価格はスティキーに含まれます。
******チャートは見ての通りで
スティッキーCPIは、下落しにくい指数で住宅価格はこれからも高値を維持して行くものと思われます。
WSJのネタは時代にジャストフィットでした。
*****フレキシブルCPIのチャートは
景気減速時期を重ねたチャートが有ります、アドレスは
https://fred.stlouisfed.org/series/FLEXCPIM679SFRBATL
https://fred.stlouisfed.org/series/FLEXCPIM159SFRBATL
上が3ケ月毎の年間変化率
下が12ケ月毎の年間変化率
******エミン氏の最新上梓された「エブリシング・バブルの崩壊」から
今のアメリカは様々なバブルが同時に発生していると考えられる、その中の「レバナス」バブルは崩壊したが、賃貸住宅バブルは続いているという事だろう。
******近頃の株式分析動画で
アメリカはバフルだと言われなくなったが、管理人はまさしくバブル真っ最中だと思っている。
そして、エブリシング(全ての)バブルの一ずつが崩壊して行くのだろう。
コモディティ・化石燃料・住宅・食料・自動車が代表的な部分だろう、何度もUPしているが銀座のライブカメラを見ていると日本でも超高級スポーツカーが映り込んでいる。
巷ではキャンピングカーが流行っている、キャンプも高給化してグランピングとなる。
少し前は何もいらない(全て用意してくれるキャンプ)キャンプが流行していたが、それを陵駕した。
そして、グルーザーが今流行している。
過去の日本のバブル時代にクルーザーが沢山売れたのだ、バブル崩壊後には係留代金が支払えなくて書類を放棄した不法係留が世間を賑した経緯がある。
何時か来た道と思っているが一つずつ崩壊していくのだろう。
******アメリカの景気後退確率は
NY連銀が発表している「US Recession Probabilities」(アメリカ不況確率)があります
https://ycharts.com/indicators/reports/us_recession_probabilities_estrella_mishkin
過去の景気後退期をチャートにしたNY連銀の資料は
https://fred.stlouisfed.org/series/RECPROUSM156N
******これらを総合すると
アメリカはまだリセッションにはならないという資料となるのだ、バブルはまだ続いているという事なのだろう、現段階では。
FRBは6月1日からQTを始めるのだから、これらの資料は古くなる。
QTが始まってから再度資料の検討する必要があるだろう。
QT前にリセッションは無いと結論はミスリードとなるはずだ、それをFRBはリセッションにはならないとコメントするのだから、空いた口が塞がらない。