政策金利と期待インフレ率の差が金融が緩和されているかどうかの物差しです。
政策金利が期待シンフレ率より低ければ金融は緩和的という事になります。
現在で比較すると
2022年4月22日では期待インフレ率が2.98%で
FRBの政策金利は0.25~0.5%とです、その差は大きいですね。
FRBの理事達は利上げに対して様々なコメントを発していました、FRBはそれらのコメントで相場がどう動いたかで市場の反応を見ているのです。
次回のFOMCで0.5%利上げしても0.75~1.0%にしかなりません、期待インフレ率は3.0%ほどに拡大しているでしょう、その差は2.0%で金融は大きく緩和されている状態のままです。
というところで0.75%などのコメントが飛び出していますが、市場は急落となりましたので軟弱なFRBは0.5%で着地というところでしょう。
******過去数々の失敗を重ねている各国中央銀行ですが
デシダルマネーとなれば必要な時に必要なだけマネーが供給できます、そもそも中央銀行不要論も出ています。
不要まで行かなくても、大きく縮小できます。
アルゴリズムでほぼ全ての指標も管理できます金融工学の行きつく所なんでしょう。
******脱線しました
FRBは政策金利(FFレート)の誘導目標(テーラールール)を作って誘導水準を決めています。
「均 衡 実 質 金 利 (2 % )」+ 「期 待 イ ン フ レ 率 ( 2 % ) 」+ 0 . 5 × 「現 実 イ ン フ レ 率 - イ ン フ レ 目 標 ( 2 % )」
+ 0 . 5 × 「現 実 の G D P 成 長 率 - 潜 在 成 長 率 」
少し古い資料ですが農林中金総合研究所から拝借しました。
面倒な計算は省いて、期待インフレ率が2%+αほどまで下がればFRBは大成功となり市場も2%は受け入れて経済は成長を続けるという過去からのデータが有ります。
そしてFFレートは2%を維持出来ればこれ以上の事はありません、ということで目標とする所は期待インフレ率を下げる事が必要となります。
それには期待インフレ率より若干高いFFレートとすることが必要になりますね現行水準だと3.0~3.25%です。
急激な金利上昇は市場の暴落を引き起こし、ゆっくりだとインフレは止まらない。
0.25%の利上げでは3-0.5=2.5÷0.25=10回では2023年以降となってしまう、とても待っては居られないFRBですから2022年内に緩和的FFレートから脱するには、さらにこのままでは民主党は中間選挙に負けます。
既に負けは決定的ですが、次の大統領選挙もこのままでは怪しいとなりFRBは対応を急ぐ必要があります。
5月のFOMCで0.75%は無理でもその次は0.75%は有ります、まぁCPI次第という事ですがね。
******過去FFレートを上げただけでは
インフレの鎮静化への効果は少なかった(ほぼ無いというエコノミストもいる)本命はQTという事は市場でも認知されています。
過去と決定的に違うところは現在アメリカは戦時下で、ロ・ウが戦っています。
この戦闘状態の責任者はアメリカとイギリスだとUPしました、この大失敗により世界のエネルギー・食料インフレは致命的にアメリカのインフレを助長しています。
ウクライナが焼土となり世界的に食糧危機となるのが見えています、FRBはこれらも考慮するとQTまで早急に手を付けなければインフレの鎮静化は無理なのではと焦り始めたのはFRBからの先々なメッセージで確証できます。
******市場はロ・ウ戦闘を遠い戦争でアメリカは被害が無いと
市場は高を括っていたようだ。
管理人が手に入れたロ・ウ戦闘の危険な状態とアメリカは部外者ではないという確信もアメリカ市場は同時に手に入れたようだ。
後は、市場がどう対応するかということだろう。
ウクライナに軍事装備を与えて最新の訓練をしたのがアメリカとイギリスだったという事、そして実際に戦闘状態になったらアメリカとイギリスは現地から逃避した事実。
残されたゼレンスキーは困惑を極めた表情をUPにされている。
そもそも、ウクライナはウクライナ語とロシア語の民族が仲良く暮らしていたのだ。
それをアメリカとイギリスがほじくり返してしまった。
そして、新たにネオナチと呼ばれる集団が出来上がった、軍備を与えたのはアメリカとイギリスである事は使われて廃棄された軍備からロシアは確信したのだ。
ここまで情報が晒されてしまったのでは「アメリカの機関投資家」は投資から現金比率を増す方向へ舵を切る。
アメリカ財務省(イエレン氏)がどのようなコメントをしても機関投資家は聞く耳を持たない。
アメリカの機関投資家はFRBとアメリカ財務相とは仲が良い、情報共有とアメリカ帝国の一因として行動する、戦争に繋がる場合は過去でもFRBは機関投資家と情報共有で理解し合えた。
今回も同様なんだろうか、相場を見て判断するしか方法は無い。
******これらを判断するに
ロシアルーブルが価値を巻き返して来た事が有る程度の判断材料として使えるかも
アメリカは正義を振りかざしてロシアの封じ込めを画策したのだが、アメリカ国内やEU圏でも正義への不信感が発生してしまった。
これは世界へ伝播する管理人でも知りえた情報なんだから、アメリカ市場に居る機関投資家もリスク管理強化するのは普通の事だろう。
ゼレンスキーが世界へメッセージを発信したが、そろそろ限界が見えて来た。
プーチンの所業を肯定する輩は居ないだろうが、ウクライナがアメリカとイギリスに騙されたという事は確実にマイナスに働く。
ロシア産小麦やエネルギーを買う国は無くなることは無い、他国はロシア産を買い自国は買わないで国民が疲弊しては政権が持たないからなのだ。
何どもUPするが政治は自国民の為に行うのであってアメリカの世界戦略に加担する為では無い。
アメリカが力技で突っつくから面従腹背を決めているだけの事なんだ。