逃避された通貨は資源の少ない国の通貨です

資源国通貨が値上がりしている、インフレと資源供給に問題があるのだから致し方ない事だろう。

これらにより日本円は売られやすいドル円は四半世紀でピークとなる、これから行くと

ドル円はそろそろピークを付ける日柄なんだが、まだ無理そうだ。

 

資源の無い国の通貨はキツイ、スリラカンIMF援助を申し立てるようだ、そろそろデフォルトが近いのであろう。

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スリランカルピーは3月8日に最大15%切り下げた。

これによりドル/ルピーはチャートのようになったのだ、スリランカはインドの右下にある。

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一度トランジットで立ち寄った事があるが、カレーと紅茶は絶品で買い求めて来た。

資源と言えばそれ以外には無い、資源高となればデフォルトとなる。

 

近いインドも同様で石油も天然ガスも少ない国なんだ、インドはアメリカの対ロシア経済封鎖に同列してない。

直近、インドはロシア産原油を最大量の輸入に動いた代替原油が見つからない為とロシアがデスカウントした為でもある。

過去最大の輸入量となる予定なんだ、ロシアは1000万バレルから先の輸入量に対して100万バレル~200万バレルごとに更にディスカウントして行く方針のようだ。

因みに1バレル/35ドル前後と噂されている。

 

******これらの取引情報はワザとリークされてものである

ロシアはこれらの情報を情報戦としてつかっているのは間違いない。

「我らから原油を買うと安いぞ!」という事なんだろう。

www.afpbb.com

2020年のインドの原油生産量は世界第22位で35.148.000トンでロシアの15%ほどしかない。世界一の原油輸入国であり世界第三位の石油消費国です。

 

人口は13億人、エネルギーは国の安定で必要だと言うのは理解できる。

13億人が国家に不満をもったら抑えようがない!

当然、国家予算に貢献する安い原油は資源高では喉から手がでるほど欲しいのは当たり前でしょう。

 

インドのエネルギー政策として、タンカーの中継所としての利点を使って製油所のハブ港として製油能力の増強を進めていた、2025年には現在の製油能力249MMTPAから

400MMTPPAへと増加する予定です。

 

インド国内にはパイプラインが敷設され続けていてインド国内へ33.764KmのPLネットワークが予定されていて、19.998Kmが稼働している。

 

つまりロシア産の安い原油はインドにとっては「干天の慈雨」なんですね、アメリカが何を言おうとロシア産格安原油の輸入を止めないでしょう。

インドルピーのチャートは

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このロシア産ディスカウント原油の報道から対ドルで値を戻している。

******さらにロシアは

jp.wsj.com

もう一度UPするが、政治は自国民の為にするものであって、世界へは次の段階なんだ

インドがロシアと貿易するのは非難される問題ではないのだ。

確かな所、世界経済に占める自由諸国の割合からして世界を主導しているかのように見える。

自由諸国有利に地球資源を開発しオコボレを新興国へ融通しているだけだと、新興国は考えているだろう。

立場が変われば、考えも異なる。

報道はロシアのジェノサイドを非難しているが中国の臓器売買をジェノサイドとなかなか言わないのだ。

ロシアと比べて中国は世界経済にとって必要なんだろう、立場が変われば非難される所も変わる。

 

******新興国

インフレで自国経済の危機に接している、ドル建債券の借り換えに金利上昇が自国経済を直撃しているからなんだ、

更に、資源の少ない国は通貨の下落までが自国経済を直撃し始めている。

資源(貿易で稼げる資源)を持つ国は新興国と言えども対ドルレートは有利に動いているんだ、下のチャートがそれを物語っている。

 

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これらの国はコモディティ価格上昇前は対ドルで下落し続けていた

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2022年は世界主要通貨の3/4でアメリカドルは上昇しているのが現実なんだ。

 

******結果、資源を持たない国の多くは

インフレに悩み、自国通貨の対ドルレートが下落し自国経済は危機に向かう流れとなる

特にドル建負債を多く抱える国はデフォルトして行く流れとなろう。

 

「2022年は世界主要通貨の3/4でアメリカドルは上昇している」

という事は世界経済にとっては危機的状況で、さらに食料不足が確実となる2022年7月以降は世界経済は要注意ということなんだろう。

 

******NATOは対共産国への軍事戦略は成功したかの様に見えていた

ロシア経済はソ連崩壊後には韓国に追い抜かれたのだから、しかしやり過ぎたのだう

プーチンは四の前にNATOへ報復をしたいのだろう、昨今の報道では数年は持たないような報道ではある。

四の直前だと仮定しよう、アメリカへ報復も考えてるのは間違いない「善悪」か良心か

は分からないが紙一重で思い留まっているだけであろう。

 

世界でただ一人の重みだけで「平和」が損なわれる状況は「政治戦略」が間違っていたのです。

世界からどのような非難がプーチンに注がれようとも「聞く耳」は持っていないだろうと解釈しなければ世界は瀕死の状態となる。