かなり酷いと言っても過言では無いようだ。
******パウエル氏は首都ワシントンで開かれた経済会議で
「1回もしくは複数の会合でフェデラルファンド(FF)金利を(0.50ポイント)引き上げることが適切との考えに至れば、そうする」と指摘した。
21日に各メディアは一斉に報じている、しかしこれはFRBがバーナンキ元議長時代から初めて.る市場偵察ミサイルなんだ。
やる気が有るかは全くの未定で、もし0.5%の利上げをしたら市場はどんな反応を示すか見ているだけの事です。
市場が癇癪(タントラム)を起こさずに受け入れそうなら、重い腰を上げるかもしれないが、まだ幾つかの偵察ミサイルを打たないと決めないだろう。
5月のFOMCまでは十分な時間があるのだから。
******0.5%の利上げは
アメリカ国債のイールドへ変化を与えるのは間違いない、逆イールドとなるのは久しぶりの事で前回が何時だったか覚えてない。
逆イールトとなる過程を少し説明すると
国債の利回りには幾つかの要素が詰まって利回りが決まるのだがその中にリスクが入る
長期のリスクは見えないのだが、短期的のリスクは見えやすい。
特に超短期の3ケ月などは誰でもが分かる事だ、今回の戦争リスクなどが良い例だろう
リスクが有るとリスクプレミアムが足されて利回りが高くなる、今は戦争リスクとインフレリスクがあるので2年債の利回りが10年債の利回りよりリスクプレミアムが大きいのは理解できるであろう。
本来なら長期の間にどのようなリスクが有るのか分からないので、その分のリスクプレミアムが足されて短期より長期が割高になるのが普通のことなんだ、その状態が順イールドです。
短期のリスクプレミアムが大きくなると長期国債より短期国債の利回りが大きくなる、この状態が逆イールドというのです。
------結果はそれらのリスクが表に出て来ると
経済は減速し、不景気になり株式市場は下落するという事に繋がる。
株式市場は6ケ月から12ケ月を先取りするということで下落して行くという結果となります。
この様に逆イールド現象が現れると、時間経過で経済が減速すると言われるのだ。
これを経済プロパガンタで鎮めるには「今回の逆イールドは過去とは違う」など理由の説明が無いコメントを使って株式市場の下落を止めようとするポジショントークを連発するようになる。
そもそも、パウエル議長はエコノミストでは無い。
ほぼ政治家でしょう、真に受けているとミサイルの直撃を喰らうとになる。
言っている事とヤッテいる事の差がデカイ議長なんだと理解することだ。
******経済学は過去の経済を分析する学問で
未来の経済を予測することは出来ない、日本では「温故知新」(古きを学んで、新しきを知る)
と同様だね。
それ故に市場に向けてミサイルを数打って来るのだ、FRBは過去から幾つもの方法を駆使して市場を導こうとしていた。
古くは、マエストロと言われたグリーンスパン元議長のように難解な文言を使って
「幾通りもの解釈」が出来るようにコメントしていたとか、パーナンキ元議長時代には市場との対話へと変わり説明的なFRBとなりました。
その時々の経済状態でFRBは態度を変えて来たのだが、市場はFRB議長を先読みして動くように訓練してしまった、そろそろFRBは説明的コメントを止めても良い頃だと思うのだが。
******中国の不動産バブルは崩壊した
先進国で無いのが中国へ投資した投資家には痛いほど理解出来たであろう、資金回収の方法さえ分からないという事が。
香港返還で交わした約束を口先が乾く前に反故にするような民族なんだ、これ一つだけで怪しいと感ずくはずだが残念ながら強欲が勝っていたのだろう。
中国経済のエンジンが減速していくのだから、グローバル経済を作ったアメリカの経済が減速を始めると考えるのは正解だろう。
ただし、FRBの供給した資金の影響を見誤っていたのは予定が狂った。
アメリカ株式市場の待機資金が大きく、相場が下落すると待機資金が「待っていた」と流入してくるのだ。
結果、相場が戻しノコギリの歯状態のチャートとなるか、上値抵抗線を突破する勢いとなる。
FRBの利上げは実質金利を脅かすほどではないし、未だに資金供給を続けているのだから、相場が崩壊するには時間的にまだかなり必要のようだ。
ヘッジファンドの不協和音もなかなか届かない、なんとか中国で傷んだ資金を内緒にしていれるだけの利益が有ったのだろう。
管理人の暴落待ちの姿勢は続く、瀬踏みは若干のマイナスへと沈みましたが現時点で
-2.252円とツマラナイ相場です。
相場がプラス方向でもマイナス方向でも、大きく動き出すまでは資金は待機状態のままです。