尿素は、肥料やユリア樹脂(尿素樹脂)の原料として主に利用されています。また、利尿剤や催眠剤、保湿剤、石油中のn-アルカンの抽出、ヒドラジンやメラミンの合成原料としても用いられています。
高品位の尿素水溶液は、ディーゼル車等で生成する窒素酸化物の浄化に使用されており、これを尿素SCRシステムといいます。
尿素には、他にも、医薬品類としての用途があり、角化症・乾燥性皮膚疾患治療剤(軟膏剤)、神経・筋機能賦活剤(静注用)等が挙げられます。また、尿素水溶液には、タンパク質の変性作用があり、タンパク質の可溶化や構造安定性の評価に用いられることもあります。
******この尿素が危機的状況に近くなっている。
大きくは中国に依存し過ぎた結果であるのだが、経産省は尿素の増産を関係企業に働きかけたのは2021年12月のことです。
尿素の国内需給率は50%でほぼ三井化学・日産化学が製造している。
足りなくなった原因は中国がオーストラリアからの石炭輸入をストップした結果であるのだが、再開したからと言ってすぐに生産が順調になるわけではない。
中国産の尿素の品質が安定していたために、ほぼ頼り切っていた状態でしたので2021年年初からの供給不足は各方面に影響が出ていた。
深刻だったのは、ディゼル用尿素水で使用量も多く船舶の運航までもが影響を受けてしまった、これらの影響は2022年春には緩和される予定だが。
ロシア産の天然ガスの供給に支障が出ると世界的に不足するのは間違いない、ロシアを世界経済から外すなど、現時点では考えられない。
確かに、アメリカは戦略物資であるので問題なく尿素も尿素水の供給不足は無いだろうし農業肥料にも問題は無い。
しかし、欧州+アジア圏は大問題となるのだ。
東南アジアは陸路の拡充に成功した(東南アジア回廊しUPしてある)
トラックでの運送を前提に各国を繋いでいる(日本のODAの大活躍でした)尿素水は必需品なんだ、当たり前だ東南アジアでトラック製造は無い輸入に頼っているが尿素水が無いとエンジンがかかりません(システム的にね)
尿素水は100%輸入に頼り切っている、農業用肥料も同様です。
ロシア産天然ガスがどれ位世界に流通し影響がどのように出るかなど全く報道に乗りません。
只々、ロシアのプーチンが悪いの一点張りの報道なんだ。
安全保障を考えもしない日本国民の危うさは痛感しているが、大勢に乗っかれば良いと言うものでは無いんだ、そろそろ報道の切り口も変えた方がよかないかと思うのだが。
日本のジャーナリズムが崩壊する一歩手前であるのは間違いない。
******日本の肥料原料の輸入状況
財務省統計局の資料です。
話題にしている尿素原料は国産は4%でしかない、この資料は驚愕の統計資料ですね。
農林水産省のアドレスは
https://www.maff.go.jp/j/seisan/sien/sizai/s_hiryo/attach/pdf/index-1.pdf
この尿素原料を使って尿素生産を行って、国内需要の半分を賄っているが、生産拡大は期待は出来そうにも無い、当面は輸入に頼るいかないのだ。
日本はODAを駆使して世界と協調して生き残る道を策定してきました、真摯な援助は順調な貿易に代表されるように資源の無い日本が発展してきた礎でもあります。
******中国がアメリカ側に付いてロシア制裁したとしても
全くメリットなど無いだろう、アメリカから安い原油の供給を受けられるのでは無いだろうしね。
中国の貿易の報道で目に付くのはハイテク製品ばかりなんだが、実際には農業用・樹脂原料・鉄・非鉄・レアメタル・など多岐に渡る。
ハイテクは報道的に視聴率が稼ぐ良い題材だか、実際にはこれらを輸出し食料輸入が主なんだ。
政治は自国民の為に行うので有って、アメリカ経済の為に行っているのは日本位なものだ。
中国がアメリカと相まってロシアを制裁するなんて考えは中国には無いと断言できる。
そろそろ、世界政治が東西に再度分かれる危険水域に達しているのではないかと危惧しているのだが。
中国とロシアの広大な土地からの恵みは西側諸国を反映させたのは事実なんだ、これを全て手放して良いというなら管理人は何も言う事は無い。
政治家が交渉権を放棄して、国家間の交渉も無しに制裁だけをうたうのはどうなんだろう努力せずに制裁だけを強固に突き進む危うさを感じる。
******世界の小麦貿易量の33%は
ロシア・ウクライナ産の小麦なんだ、現段階で小麦が不足しているのは確実な状況で
エジプトは危機的状況に至った。
打開策は無い、西側諸国は小麦融通に向けて緊急対策に乗り出した。
現在インド産小麦が有力候補となっている。
安価なインド産小麦はスーダン・ナイジェリアなどの貧困国の重要な食糧なんだ価格暴騰はそれらの国に多大な影響を与える結果となる。