アメリカ国債の利回り上昇がどの資産へどの程度の影響を及ぼすのかということです
デュレーションの説明は
何処かの原資産が動くと、何処かの資産がより大きく動く、その感応度の事を言います
デュレーションの単位は、年です。
******PIMCO(米の投資会社)の説明によると
デュレーションが長いほど、債券は金利変動に対して感応度が高くなるので債券価格がより変動します。
過去の金利変動期において
米10年債の変動が1%/年動くと、債券価格は急落し株式市場は暴落しました。
直近1年間の米10年債利回りチャート
まだ1%の変動に至っていません。
インフレより雇用を重視する説明を行っていたが、4日の雇用統計の結果はFRBにとって過去の説明を正当化する理由が無くなった。
当然、インフレ退治に重点を移すことになろう3月のFOMCでの利上げを0.5%としても大きな反発を受けない事となる。
しかし表題のデュレーションを勘案すると、株式市場は身構えなくてはならない。
3月のFOMCまでにアメリカ国債のどの年限の債券がどれ位の上昇を見せるか、大口の投資家は売り逃げは出来ないだろうから、何処かでヘッジしなくてはならない。
一番簡単な方法は株式先物を売る、短期での勝負にはもってこいなんだ。
その間に次の手を始めるまでの時間稼ぎが出来るのだ、当然株式市場は先物から売り崩される事となる。
これが手口なんだ、この様な順当な手口は山ほどある。
個人投資家にとっては知らなくても良いと考えがちだか、知らなければ損失となる事なんだ。
テクニカルで分析出来ない部分ではある、買い一辺倒なら「逃げるが勝ち」売りで稼げるなら当面は両建てして様子を見るという事だろう。
******ここで数値化出来ない現象があることを説明しなくては
FRBが買い込んでるモーゲージ債は住宅ローンの借り手が金利上昇に備えて早期償還をするのだ。
ここの所の株価上昇で株を売ってローン返済をすると、よりモーゲージ債が早期償還されるようになる。
思ったより早く、FRBのバランスシート改善が図られることにつながるのだ。
しかし、これが見えない。
発表される頃には、大分償還が進んでいる事となるのだから。