イギリス中央銀行とECB

イギリス中央銀行イングランド銀行(BOE)Bank of England

2021/12/16政策金利を0.25%に引き上げました(3年4月ぶり)

2022/01/04政策金利を0.5%に引き上げました、これにはコメントが付いてます

9人の理事で0.25%が5人、0.5%主張が4人という事です、さらに量的緩和策によって市場から買い入れてきた国債などの資産を圧縮する「量的引き締め」も進めることを決めました。

背景はインフレの加速です、

イギリスではエネルギー価格の高騰や経済活動の再開に伴って去年12月の消費者物価指数が前の年と同じ月と比べて5.4%上昇し、およそ30年ぶりの高い水準となっています。

イングランド銀行は、ことし4月には物価の上昇率が7%を超えると見込んでいて、急激なインフレの抑制を目指して金融の引き締めを一段と強めることになりました。

 

******インフレの加速をBOEは確信したのです。

イギリスの過去のインフレ率の推移

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このチャートから金融政策を大幅に変更するには、他に重要な事柄があるのでしょう。

 

******一方ECB(欧州中央銀行European Central Bankは

22/01/08 2022年にインフレは低下するとコメントしている

jp.reuters.com

******口先も乾かぬ2022/02/03にECBでは

ラガルトECB総裁は従来のインフレ見通しを変えたのだ!

頑固一徹で、インフレは一時的だとの賜っていたラガルド総裁です。

FRB議長はバイデン大統領から指令を受けての事だったがラガルド総裁は自ら持論を覆した。

これには、市場は混乱したがね。

ユーロインデックスチャートは

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それまでのラガルド総裁は

「ユーロ圏のインフレリスクは他の主要各国よりも小さい」と述べていたのだが、姿勢転換したと市場は受け止めた。

ラガルド総裁は年内利上げの可能性は小さいとも述べていたのだが、市場は6月の利上げを90%織り込んだ容となった(0.25%)

 

******主要各国のインフレに対する姿勢変化は

新興国債券の下落に繋がります、自国通貨建てで債券の発行が出来ない新興国はドル建て、ユーロ建ての債券発行となってます。

過去分は問題ないですが、借り換えの債券や新規債券の利回りは高騰して新興国の経済は疲弊します。

借り換えの債券などはすぐに発行するのではないですが、ジワジワと体力が蝕まれていくこととなるでしょう。

 

先進国経済より先に新興国経済が減速します、これはインド・ベトナム・マレーシア・インドネシアの東南アジア諸国も同様です。

 

日本経済と関わり合いの大きな国を列挙しただけです、この内のインドネシアは石炭算出主要国でインドは世界第二位の石炭消費国という違いはあります。

各国のエネルギー対応がインフレと結び付き、経済発展に大きな差が生まれます

 

インフレは世界経済の流れを変え、エネルギーを制する国が世界経済を支配するようになります。

2050年脱炭素は計画は既に崩壊の危機となり、EUは原発をクリーンエネルギーなどと姿勢を変えました。

しかし、ドイツハ脱原発を変えてないが、フランスは新規原発の設置を決定しました。

中国はこれから20基の原発を作る計画を立ててます。

この原発設置計画はインフレが進行する前の計画です、インフレで計画変更はあるでしょう、設置費用は当初計画より高くなり借入金の金利も相当な物なります

 

当然、各国のエネルギー価格は高騰を続けて原油生産国や石炭生産国などの資源国と消費国では経済成長に大きな差が付きます、地理的要因も大事で寒い国は特に大変になるがね。

 

インフレ前のエネルギーモデルは崩壊しましたから、新たにエネルギーに関してのモデルを作らなければ経済が見えて来ません。

大変な作業となりますが、日本では4月に新たな資金での投資が始まります。

投資各社も決算を控えて投資資金の再配分(アセットアロケーション)が必要になります。

投資環境が様変わりする可能性が大きい、先ほどUPした投資主体別売買動向を参考に焦らず市場の環境変化を見る必要があるでしょう。