ユーロ消費者物価指数

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ロイターはこれを記事にしている

jp.reuters.com

 

この指標は予想値が4.4%となっていたことだ、大方の予想がインフレは一時的とアメリカの少し前と同様な経緯をたどっている。

ECB(欧州中央銀行)は目標値の変更はしないだろう、幾度も書いているが頑固さは世界一なんだから。

 

******ロジャーズ国際商品指数

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NY天然ガス(ヘンリーハブ)

ルイジアナ州エラスにある天然ガスパイプラインシステムの流通ハブでの引き渡し価格

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FAO国連食糧農業機関が発表した2021年の世界食糧価格指数は125.7と10年ぶり高水準となった。

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幾つかの要因が重なったのは間違いない、最大の要因は中国の食糧輸入急増だろうが

残念ながら発表されている中国の資料で使える物はない。

2022年の食料事情は悪化する方向だろう、穀物価格の年次推移チャートは

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これらのデータが示していることは、インフレ傾向は2021年初には顕著化する方向が見られていたという事でした(過去形)

FRBは何を持って一時的だと言っていたのだろうか、さらにECBも同様なコメントを続けているが恥の上塗りにならなければよいのだがね。

 

******アメリカのインフレで一番対処が難しいのが住宅関連です

リーマンショック後から2021年までのアメリカ住宅着工件数のチャートです

 

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アメリカで必要とされている新築住宅は125万戸/年です、先進国で唯一人口増の国です、リーマンショックから8年間ほどの間は必要とされている住宅建築数が足りなかったその数は400万戸ほどだろうと言われている、大きな間違いでは無いようだ。

 

アメリカで長年120万戸以上が建設されていたので建築数のキャパは問題ないのだが、

コロナショックで郊外に住宅を求めるアメリカ人の需要を賄うには資材高騰が伴うのは当たり前の事となる、当然インフレとなるのだ。

 

数千万円の価格帯の住宅がインフレとなれば、諦めるか、値上がり前の需要となるかどちらか選択となれば、駆け込みで住宅需要が増加する。

 

インフレが高価格帯に集中することとなろう、チャートが示すように125万戸をかなりのペースで超える建築数はインフレが続く事を示している。

 

過去の建築数不足も合わせて、まだ数年は住宅建築が盛りあがったままとなろう。

インフレも同様に続くと見るのが当たり前ということだ。

 

このデータは毎月発表される、年換算も見られる125万件まで下落する頃になればインフレも収まるということだ。

 

******アメリカ住宅価格指数

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アメリカ 住宅価格指数

 

******この部分を冷やせばインフレは収まる方向に進む

住宅関連は裾野が広い産業なのでオーバーキルとなれば経済も冷えることなる。

現金で住宅を買える庶民はほとんどいない、住宅ローンを組むこととなるその金利が上昇すれば盛り上がった住宅建築は減る、超長期ローンなので米30年債の利回り+αが住宅ローンとなる。

FRBは直接の介入はしないが、買いこんだモーゲージ債を売れば金利は上昇する、どの程度売るかで市場コントロールは出来るだろうが、売り始めて見なければ分からないのだ。

FRBは2014年に国債購入額を毎月100億米ドル、MBS購入額を50億米ドル削減した

1月から実施して10ケ月後に終了した。

今回は買い込んだMBSが当時とは異なり2兆7000億ドルもある、2014年ペースでは

いつ終わるやら、どれ位の売却ペースとなるのか気になる。

 

1月のFOMCで市場に発したFRBのコメントには確たる数量は無いのだ、これからの経済指標を横目で見ながら決定することとなる。

 

ブログを書いている間にアメリカの経済指標が出た

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後1時間ほどでアメリカ市場はオープンする、どうなるか。