持続的な物価上昇

魅力的な日本語ですよね、大きく上昇すればインフレと嫌われるが程々ならば経済が成長していると喜ばれます。

 

長らく待望論で待ち焦がれていた日本のデフレ脱却の夢物語ですが、世界的インフレの影響で日本ではデフレ脱却となるのかの論争にこのブログも参加しましょう。

 

近眼老眼白眼鏡的発想が得意な管理人のシナリオも多少は参考になるかもしれませんぞ

 

******その前に少しおさらいを

持続可能な物価上昇に絶対必要な物は、ただ一つだけです「賃上げ」です。

これなくして物価上昇したら「貧困」になります、日本に貧困が根付いてしまった原因は日銀の金融緩和でしょう。

日本に資金需要が無い所へ、資金をバラ撒けば海外へ流れます当然円安になり資源の無い日本では輸入物価の上昇に繋がりやすく、回避する為に利益を削っていくことになり

曳いては賃金が下落して行くという結果となります。

一部の会社(輸出企業)は潤いますが、それは日本人の割合からしてマイノリティに属します。

多くの日本人は円高で恩恵にあずかれることに繋がるのです、それを無視して政府+日銀は円安方向へ数十年という長きに渡って政策をづけた結果が現在の日本の姿でしょう。

その他、国民から金利を召し上げた大罪も有ります、金利をゼロにしても資金需要が無いのですから必要のない政策だった、金利が付くとお金を借りている政府の利払いが嵩むのでゼロにしただけ。

手前味噌的な政策だった。

 

見た目日本株式市場の日経平均は上昇しましたが、日本ではごく一部しか投資家が存在していません、選挙で候補者が「私は株式投資など投資という物をやりません」

などと、堂々と宣う当たり日本では投資は認知されていない分野などです。

 

ハッキリと言えば「投資」=「博打」という概念が刷り込まれているのでしょう、

その原因が教育にあると位置づけている管理人です、過去アメリカの経済の教科書と日本の経済の教科書の差をUPしていますから知っている方は多いはずです。

 

今さら急に代われやしません、英語教育がその通りで管理人は10年「デイイズアペン」を学びましたが未だに英語は話せません。

10年間の英語教育はなんだったのでしょう「文部省の策略」ですよね。

 

******脱線しました

脱線ついでに、アメリカのインフレが一時的だとのFRBのミスリードは何を勘違いしたのか。

実は日銀の勘違いも同様な原因だというところです。

アメリカのインフレの原因は勿論お金がジャブジャブな事が最大要因であるのですが

それだけではないのです、時間当たりの賃金上昇率があってこそインフレが加速したのです。

 

米国時間当たり賃金前年比

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コロナショックで一部データの正確でない所は無視して、破線は予測値です。

 

この時間当たりの賃金上昇の原因はコロナで人々が仕事に戻らなかった(人手不足)のが原因で助長したのがアメリカの緊急対策プログラムでした。

 

2022年1月7日は4.7%(予測は4.9%)アメリカ労働統計局でした、来月の予想は4.8%ですからアメリカのインフレは収まりませんね。

 

別の資料があります、独立行政法人労働政策研究・研修機構」が出している資料では

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https://www.jil.go.jp/kokunai/statistics/shuyo/0302.html

これを見るとコロナで労働者が減ると賃金が上昇する関係が顕わになります。

結論はアメリカではコロナの終息がインフレ終息にとって必要だということです。

 

コロナ終息が見えない現在、インフレを一時的とコメントしていたFRB+イエレン氏の嘘がバレバレです(ポジショントークだった)

失敗を隠したと言われても仕方ないでしょうね、日銀もFRB多くのミスを連発しています、一部のお金持ちから信頼されているだけです。

 

******歴史的に参考になるのが

スペイン風邪ですが、終息過程の資料はありません当時のヨーロッパは戦争中であり軍隊がスペイン風邪を隠していたからです、当時スペインだけが参戦しておらずに新しい風邪が蔓延していると発表した為にスベイン風邪となっただけの事で収束までには凡そ4年費やしていたと記憶しています。

 

これをコロナに当てはめると2024年という事になりますからインフレは数年続くのでしょうかね。

 

******日本のデフレ脱却が可能かどうか

日本人独特の「努力」とか「努力の結晶」という美談がデフレ脱却を阻害しているのです。

節約して生活を守る、日本人に好まれる思考で正に美談です。

当たり前だが、アメリカのように手厚い救済など無い日本政府ですから努力すればするほどデフレに繋がるのです。

 

日銀が金融緩和を日本人個人に等しくお金をバラ撒けば既にデフレなど脱却していたはず、日銀のミスリードがデフレ増長していたということでしょう。

コロナが蔓延しても時間当たりの賃金は上昇しない(最低賃金も変わらない)日本では

円安で高くなったガソリン代の節約で生活を守る以外に方法も無く、デフレ脱却などヘソが茶沸かす話で終わります。

仮にエネルギー価格の大幅値上げが有ればデフレが進むだけの事で日本沈没でしょう。

 

岸田政権はインフラ整備計画が経済成長に寄与するとしていますがどれほどの効果があるのかデフレ分と相殺して終わりだと見てます。

 

変化を好まない日本人です前回の衆議院選挙にしても野党は10万円の給付をすると公約しているのに選挙に負けたのです、そもそも日本は官僚が動かしているのだから誰が政治家になっても変わらない、しかし日本の選挙民は相も変わらずに自民党に投票をする

 

金満に塗れた自民党ですぞ、それでも良いのだということでしょうか。

多数決ですから、コボシテモなんともなりません。

 

******アメリカはスタグフレーションになるとの予測もあるとUPしています

アメリカ在住の若林英四氏のコメントによるものです、当たりそうな経済指標が出ました。

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インフレとなりアメリカ国民でさえ自衛のために出費を減らせば、小売売上高もマイナスに沈みます(アメリカは個人消費がGDPの7割です)

更に、インフレ退治で利上げしたらどうなるでしょうかオーバーキルとなる可能性もあります。

コロナがインフレの原因と上記で示しましたから、コロナ終息が見えない状態ではインフレは終息しないということです。

利上げが4回で済むとは現段階では予測できないのです、やって見なければ分からない

インフレ退治の予測ツールは誰も持ち合わせていないのですFRBも同様に持ち合わせていないのです。

利上げして見て、様子を見るということです。

 

マイスターと言われたアラン・グリ-ンスパン元FRB議長でもFOMCごとに0.25%乗り上げをしていったのです。

 

この様な事ですから持続可能な物価上昇など、日銀が現行の金融政策を続けている限り不可能です。

 

まず、思い切って資金需要の無い金融緩和は中止することです。

円高となりますから資源を輸入に頼っている日本からお金は逃げ出しません。

良い事なんだ。

そして利上げをすることです、海外へ逃げていた資金は戻ってきますのでそれを国民に配るのですコロナ対策としてね。

0.25%~0.5%ほどの利上げで円キャリートレードをしていた海外の投資家は根を上げて返金してきます。

 

日本株にはマイナスですが、そもそも日本株市場の7割は海外投資家が占めていますからどうってことないさ。

 

日本人のほとんどが株式投資などしていません、全く問題などありません。

 

数十年、同じ金融政策をして変化が無いのでから、反対の事をしてみるべきでしょう

多分、頭の良い方はハートがチキンですから、何も出来ないでしょうねぇ。

 

日本は引き続きデフレが続き貧乏となるだけです。