ドル以外の通貨は下落するのが普通

アメリカはインフレ退治に乗り出しました、遅いけどね。

スケジュールはUPしましたが、更にインフレが進むと前倒しをしなければならなくなります。

 

******この状態が一番危険です株式市場に取って

中央銀行は通貨の番人です、インフレにならないように金利を上下する金融政策を実行するのが仕事です。

日銀はシングルマンデートですから仕事は通貨の番人だけです。

FRBはダブルマンデートで、雇用の最大化も仕事です。

 

FRBは雇用の最大化を優先して、金利の下げだけでなく供給量を増やしました。

結果、インフレとなったのです。

失業率がUPして失業者が増加しても最大100万人単位で増えるだけですがインフレが影響を与える人数は全米3億人に及びます(超お金持ちを除いた)

 

この見解でサマーズ元財務長官対FRB議長の対立がありました。

サマーズ氏の言う通りで、FRBは持論を引っ込めたのです。

 

******事はそれだけでは終わらない

トルコのCPI(インフレ)のチャートをUPします

f:id:okoze2019:20211220093258j:plain

トルコリラの対ドルレートを

f:id:okoze2019:20211219102446j:plain

 

トルコ国民が実感するインフレはCPI22%以上の50%を超えるインフレを感じていると考える。

トルコリラは紙屑寸前の状態だが、トルコ経済はドルもユーロも使える珍しい国なんだ前日に説明している。

トルコ国民は昔から同様な自国通貨の不安定に慣れているのだ、しかし自国通貨を持つ国は多い、中央銀行もあり金利を操作している。

 

それらの国々の金融政策がFRBの金融政策より早く動く、遅れると暴落するからなのだ。

過去ブログでメキシコ中央銀行の利上げが一日遅れただけでペソが半値になったのをUPしてます

https://okoze2019.hatenablog.com/entry/2021/07/16/114228

 

******FRBの金融政策の動向は

FRBのニュースより前に各国中央銀行が動くのです、これが大変参考になる。

各国中央銀行FRBに遅れると自国通貨が急落してインフレになるのがよくよく分かっているからなのだ。

 

それによりFRBより「早く・大きく・幾度となく」政策金利を上げていくのです。

これらを時系列で集計していくことによりFRBの動向が見えてきます、投資家より人数も、データも多い中央銀行ですからFRBの動きを察知して先に動くのです。

その結果がニュースとなり投資家に伝わるのです。

 

まとめると、

FRBの利上げは、そのままではドル以外の通貨は大きく下落する。

その為に各国中央銀行は「早く・大きく・幾度となく」政策金利を上げていく必要があるのです。

日銀とスイスフラン以外はです。

 

******その為に各国通貨と金利をウォッチします。

今回真っ先に動いたのがニュージーランド準備銀行(RBNZ、ReserveBank of  NZ)

11月24日政策金利を0.25ポイント引き上げ、0.75%とすることを決定した

2021年第3四半期(7~9月)の消費者物価指数(CPI)は前年同期比で4.9%上昇し、2011年第2四半期(4~6月)以来の最高水準に達した。また、2021年第3四半期の失業率は、史上最低水準となる3.4%を記録した(利上げは整っていた)

 

イギリス中央銀行(BOE)、12月16日です。

量的緩和の規模は維持する一方、政策金利を過去最低の水準だった0.1%から、0.25%に引き上げることを決めました、2022年は3回の利上げを予定しています。

 

イギリスでは経済活動の再開にともなって先月の消費者物価指数が5.1%上昇しておよそ10年ぶりの高さまでインフレが加速し、イングランド銀行が目標とする2%を大きく超えて対応が検討されていました。

 

******これらの目的は世界経済の先行きです

経済は利上げすると減速します、一国では影響が無いが数多くの国が利上げに動くと時間経過で世界景気は減速していく事になります。

この兆候をつかんで、FRBの動向を掴むのです一個人の投資家の比ではない中央銀行

日銀では世界の金融政策が見えてきません、スイス銀行と日銀は別各なのですから。

 

******トルコは利下げしました(バズルとかコナンドラムとか言われてる)

「なぜ高インフレ下で利下げするのか、まさにそれが「パズル」だ」

 

エルドアン大統領は普通の金融政策では問題が解決しないと、正反対の行動に出た。

失敗してもトルコリラを捨てればよいだけ既にトルコ国民はドル・ユーロで生活を始めているし。

 

なかなかの注目を浴びてます、何処の中央銀行も出来ないことですから社会実験ですよねぇ。

 

***************************サマーズ元財務長官は*******************************

FRBは更に大きな金融引き締めが必要になるとコメントしています。

www.financialpointer.com