インフレを知らない世代が社会の中枢となっている現在

実際には貨幣インフレは起こっていた。

貨幣インフレはまだ定義されていない、今でこそ通貨インデックスという指標が有るが

昔は無かった、ドル以外の通貨との取引実態がほとんど無かったので必要も無かったからなのだが、PCが普通に手元にあり誰でもが自由に世界と取引できるなんて考えもしなかった。

強権国家以外は自由にライブカメラで世界を見ることが出来る世の中になるとは誰も考えてもいない、見れば旅行したくなる。

人・物・金が自由に動き回る社会となり自国通貨の価値が自国経済を振り回すようになった。

 

******本来、経済が頭で通貨が尻尾のはずだが

尻尾が経済を振り回すように変化した、今のトルコが正にその状態である。

 

ドル・トルコリラのチャートです、ハイパーインフレですね

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トルコ国民は逆説的に行動すればリラを放棄すれば良いだけの地理的条件を備えている

実際にユーロとドルだけで生活可能なのだ、トルコは古くから東西南北交通の要所でした。

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トルコを中央にした世界地図です、オスマントルコの趨勢がこれで理解出来るでしょう

コロナの影響で人・物・金の流れが少なくなっているがトルコはまだ健在なんだ。

 

トルコリラだけで経済を保てば既に破綻してエルドアン大統領は失脚となっていただろう。

 

******前振りが長くなったが円に付いて書きたかった

ドル円の月足チャートです

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100円割れを予想していたがコロナショックで随分と景色が変わってしまった。

大きな流れで見ると80円~140円の間に居るドル円で、チャートの流れからは100円を切る方向と位置付けられていた。

 

デフレ下の日本、円は強くなるのが普通の流れでした。

コロナショックとなりアメリカは緊急支援プログラムでドルを大量に供給した、直後はその流れで円は急騰したが(ドル安)、「需給は何事にも優先する」という結果でドルは急速にもをもどし以来ドル高方向となっている。

 

アメリカ国民の収入の不足分をカバーする為のドル供給であるという結論だね、ロックダウンによる流動性不足を補うためのドル供給であるのだから。

 

必要とされるドルを供給するにドル安とはならないと一日で為替市場は変化しました。

その後世界経済はウイズコロナで経済再開の合言葉のように商品流通は盛んになったが

決済通貨としてドル以外の通貨信任は低くなったのだから、ドルの供給は必要となりアメリカはドルの供給を増やしていく、しかし必要とされているので供給量が増えてもドルは安くならないのだ。

ドルインデックス1年

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ドルを供給するのだからアメリカは通貨供給の利益を得ることが出来る、発行代(印刷代)は途轍もなく安い。

自国通貨を持つ国がマネーサプライを増やせば、国はお金持ちになる。

無造作に増やせばハイパーインフレになる、その通貨の番人が中央銀行なんだ。

しかし、FRBは通貨の番人と同時に雇用創出の二つの任務がある。

その雇用創出の為にドルの供給を増やした、必要以上にだね。

インフレになるのは明らかである、管理人が2021年初めころから書き連ねたインフレです。

何故にFRBミスジャッジをしたかは、既に定説となっているコロナショックによる実体の失業率を見誤ったのだということです。

完全雇用の失業率の値がコロナショック前と後では差があるのを見過ごしてしまったということです。

 

******本題はインフレ(日本のデフレと円のインフレ)

日本経済はデフレです、円はインフレです。

円が100円当たりから115円まで下落したということは15%のインフレになった。

誰も書いてない事なんだ。

何故書かないかは日本国内では関係ないからで、ドルで給与を得ている外資系の企業の方以外は円で収入を得ているからね、外資系でドルで給与を頂くと生活は円だからドルでもらった給与は15%増えることになる。

 

こう書けば円はインフレだと分かる、日本経済はまだデフレだから輸入品は円のインフレの直接的攻撃を受けて高くなっている。

流通の問題や品不足もあり、とても何時もの年末を過ごす事は出来ないとあきらめた

年末を過ごす為に買おうとしたワインはほぼ2倍の価格となっていたのだ。

凄いインフレである、デフレ経済は年金生活者にとっては楽なんだ物の価格が下がり、お金の価格が上がるのだから生活は毎年楽になっていく。

 

しかし、輸入品は別の世界を作り始めた。

2022年の日本はインフレ元年になるかもしれない、となると日本人は生活を切り詰めるのだから経済はデフレとなる。

 

スタグフレーションという事なんだ、日本はスタグフレーションに成り易い国ということだね。

 

******2022年スタグフレーションの片鱗が見えると

日銀は震撼することとなる、デフレも止められない日銀がスタグフレーションを止められる訳が無いからだ。

止めるには円高にするのが一番効果的である、ほっとけば日本経済は減速して行くのだから円高にしても同様なんだ。

 

ゆるゆると100円なら、輸出企業の利益にも影響は少ない。

スタグフレーションより、経済的にはとても良い。

ガソリン価格は下がり、国民受けもよい。

 

******ステルス円高に舵を切っているかも

と日銀を疑っている、ドル円の直近のチャート日足です

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2021年はドル円の年間波動を出し切った、2021年1月5日に102.56円/ドルを付けて円高に終止符をつけた。

そして、2021年11月25日115.44円/ドルまで12.88円をやり切ったと考えている。

 

******インフレを知らない日本の中枢で活躍している年代の方々

この間双日経済研究所の吉崎氏の動画を拝見していたら「金利ってなんですか?」

と聞かれたという。

インフレどころか現代人は金利を知らないのだ! 

驚愕の事実を知った管理人でした、それでインフレを書こうと考えていた。

昨日からとても寒い、2月の寒さである最低気温は5度まで下がった、何時もなら10度以下は無いのだから、温かくコタツは必要無い。

 

既に考えながら書いているブログは半日は経つ、その間に神田沙也加さんの死亡にニュースを見た。

ご冥福を祈るしかないが、残念だ。

大阪の放火のニュースとも合わせて、年の瀬がこれ以上騒がしくならないように祈っている。

 

******2022年は

サドンデスに気を付けよう「隠れている、いや隠されているリスク」が表面化するということだ。

中国に投資しているヘッジファンドは決算をする必要があるのだが、恒大集団を筆頭として発行している社債金利も支払われない、当然元本の償還など夢の話しだ。

 

しかし、集めた投資家の資金に対して利益(+だろうが-だろうが)に対しての決算を発表する必要がある(法律で決まっている)

 

該当するヘッジファンドの数さえ見えていないのだから、何を隠しているのか。

因みに、雲隠れしたヘッジファンドのウワサは有る。

電話も繋がらないようだ。

 

こんなときにサドンデスが起きる、イングランド銀行が突然に利上げを発表した、過去スイス中銀が突然に利上げを発表したことがある、日本では朝起きたら破産していた投資家は山ほど出た、相談もされたが無い物は無い(追証である)のだ。

方法は無いから、ほっておけと言っておいた。

 

日本では「無い袖は振れ無い」ということなんだ、回収する方法が無い。

相手は損金として計上するまでは通知を出すだろうが、回収費用も出ないのだから貧民は心配する必要はない、お金持ちは支払う以外には方法は無いが。。。