イギリスのガソリン不足

日本の報道はガソリン一辺倒ですが、原因はブレグジットなのは間違いありません

 

ブレグジットがEU圏経済への影響を取りあえずまとめました。

 

******ブレグジットを日本語に直すと

イギリスの欧州連合離脱です、揉めに揉めたのは下の地図を見ると明確にわかります

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アイルランドの一部がイギリス領になっているのです(飛び地)、この様な飛び地は欧州には沢山あります(昔の領地様の考え方)

 

当然、国境がありますが欧州連合となって国境の在り方が曖昧になっていた所へ、再度国境をどうするかで揉めたのです。

 

欧州連合では人物金の流れに制約が無くなりました(ユーロに統一した、イギリスはポンドのまま)

イギリスとアイルランドの国境も同様で自由に往来していたのが、イギリスが離脱するのにあわせて経済圏を分けるかどうかで何年も揉めたのです(分けなくてはならない)

 

アイルランド欧州連合から離脱しないと決めたのですから、イギリスとアイルランド

の間には国境が出来ることになります。

この国境をハード・ボーダー(厳格)にするかどうか、で落としどころを探ってました

これらの問題は一冊の本になるほどの歴史的経緯もあり、順次やっていくという落としどころで解決する以外は有りませんしね。

 

ガソリン不足がどこかへ行ってしまった、これは移民の帰還と新しく受け入れる移民の数の差です。

イギリスへ移民は23万人/年間がブレクジット決議まで続いていたのですが、決議後の2018年は10万人/年間まで減ったのです。

 

多くの移民が帰還してしまった現在は単純労働者不足が著しい、ブレクジット以前には病院、福祉施設、ホテルなどで清掃、洗濯などの労働者のほとんどが移民でした。

トラックドライバーなどの長距離、長時間労働者も移民だったのです。

物流倉庫労働者、宅配、24時間サービス労働者なども移民でした。

 

イギリスはかつての大英帝国グレートブリテン)の名残を残している鼻の高い老人は多いのです(かつての栄光を忘れられない)

単純労働をする英国人など皆無です(世界一優遇されている国民)教育、医療全て無料で生活困窮者には保護が与えられますから、労働する必要がありません。

 

欧州各国(賃金が低い国)から移民が来ます、実際はスキルの高い移民も多く単純労働以外の仕事にもついているのです、これが鼻高英国人は気に入らない、自分たちの仕事を奪うということでブレクジットとなった一因です。

 

スキルの高い移民だけ帰還してくれれば良い結果となったはずですが、単純労働者の帰還が多かったのがガソリン不足などに繋がった、ボトルネックとなってしまった。

 

その証拠には他のEU諸国はガソリン不足の報道はありません。

 

イギリスは北海油田に近いのです、不足するなんて誰も考えていなかった。

 

イギリスは移民でも世界一の福祉を受けられるのです、移民が帰還するとは考えなかったのです(結構な差別が有ったのにね、分かってないのね)

この「金持ち理論」が移民帰還の最大の理由という結果を突き付けられた、

 

******移民労働者の激減から

イギリス経済の単純労働者不足を埋める手段は当面は見当たらない。