サハリン2プロジェクト

サハリン2プロジェクトとは、

サハリン州北東部沿岸に存在する石油および天然ガス鉱区と関連する陸上施設の開発プロジェクトの名称。サハリン・エナジー英語版がプロジェクトのオペレーターを務める。

このプロジェクトにおいて、ロシアで初めて天然ガス液化プラントが建設された。このことはロシアのエネルギー政策上重要な意味をもち、後、ガスプロム社が強引にサハリン・エナジー社の株式を取得した理由のひとつとされている[1]。事業本体は100%外資である(#経緯)。なおプラント建設工事は2003年日本の千代田化工建設東洋エンジニアリングがロシア企業と共同で受注した[2]

 

サハリン2プロジェクトは永久凍土の上に建設されたプロジェクトです。

当たり前の事だが、永久凍土をほじくり返して土台を築くなんてことはしない。

この永久凍土が溶けだしているのだ、温暖化が原因。

 

ウォールストリートジャーナルがまとめている

jp.wsj.com

 

普通は全く知らないだろう、凍土が溶けだすとどうなるか?

凍った土は、溶けると「ドロ」になります。

上部から溶けても下部は凍ったままなので、溶け出た水は浸み込むことはありません

結果、ドロになります。

まったくもって厄介な存在に変わるのです(ヌルヌルして滑る)立っているのも難しい

工事が遅れるのは当然で、重い建物は沈みますそれも不当沈下で。

基礎はヒビが入り建物は傾く、基礎から再建築する必要となります。

 

ロシアの永久凍土は重量建築物を作るには絶好の条件だった、その前提が変わる。

過去に作られたすべての建設物を作り替えるのは無理。

 

この先、どうすれば良いのかまだ誰にも分からない。

 

******蛇足ですが

サハリン2があるということは、サハリンプロジェクトが先にあった。

サハリン島を取り巻く9つのエリア(鉱区)で石油・天然ガスを開発するプロジェクトで、世界の石油メジャー(*)が多数参加しているものです。 ... ソ連邦が解体され、経済的な混乱期を迎えていた1990年代初頭、ロシア政府は外国資本の導入により、石油・天然ガスなどの資源開発を進める決断を行いました。

このとき、日本勢は入札負けでした。