インフレを見誤るな

経済指標を見て判断するのがエコノミストですが、現場を見て確認するエコノミストも多い(知人、友人に連絡する多くの会社関係)

一番は流通の現場で日柄一日トラックの出入りを見つめることです。

 

******ロイターは末端の現場を見るようだ

jp.reuters.com

******少し遠回りすると

米中貿易戦争は続いている、アメリカはハイテク、通信、最新技術を中国と共存する気は無いし技術を渡すわけが無いのだが、ローテクに関しては中国からの輸入へ頼りその間にサプライチェーンの再構築の予定だったのがコロナウイルスサプライチェーンの再構築も中国のサプライチェーンもダメージを受けている。

 

中国は改革開放から大繁栄して人件費も工場などの経費もアジアでは最大上昇となり安価なパーツの供給地としての役目は終わりつつある。

先進各国から技術を盗用してハイテク工場を立ち上げたいとIT技術者を高給で登用したが、最先端のチップは大失敗した。

世界的と比較し中級品は何とか生産しているが歩留まりが悪く普通に見れば採算は合わない

 

******先進各国はワクチンに頼り経済を再稼働、再加速した結果が

市場にはお金が潤沢にある、しかし必要としているパーツが無く完成品にならない。

少ない完成品に殺到した結果は商品価格の上昇でインフレの進行なのだ。

 

******インフレの進行だけなら経済のダメージは少ない

一部の著名な投資家、老練なエコノミストの方々はインフレと同時に襲って来るスタグフレーションの心配をしている。

 

其処へ金利を上げたらどうなるか「間違いなくスタグフレーション」に襲われる。

しかし「インフレ=金利上昇」という社会現象にとって代わる結果でもある。

 

FRBとしては悩ましいことだろう「インフレは一時的」としてコメントしてきたが

「ゴメンネ間違いだわ」とコメントを変えるのは問題ないが市場に与える影響は大きすぎる。

 

製品価格そのものが高価な完成品の自動車用半導体の供給増加は当面は無理、原油価格の上昇で発電コスト、自動車燃料、石油製品の価格上昇などあらゆる所へダメージを与えている。

 

FRBが何時、方針転換するのか日銀は金融緩和継続を6月の政策委員会で決定した、しかし日銀の緩和マネーは日本国内で消費されずにアメリカへ渡る。

目先ドル高円安の流れは見えるが、それも市場が平穏を保っていればの事であって、相場急変となれば資金の流れは逆回転を始めるしか方法は無い。

 

******日銀の緩和は20年続いている

マネーは世界に浸透した(450兆円)、アメリカに渡り中国へ渡ったのは確実だろう。

目先の金利に惑わされただけの事だが、中国の現状分析を世界は誤ったと解釈している

 

麻生大臣が「中国の経済指標を誰も信じていない」とコメントしたのを記憶しているが

日本人なら分かることが「アングロサクソン系の人種」は分からないのだ(差別ではない)分からないというより理解出来ないのだろう。

 

中国の狡猾さは騙されて初めて理解する事案なのだろう「中国凄いぞサギ」

話をかなりもどして中国100年記念行事の習近平演説にある「偉大な中国」というフレーズは「自画自賛」にしか聞えないが幾度となく繰り返されるフレーズはサブミナル効果があるのだろう。

 

中国はアメリカを抜いてGDPは世界一となりドルに変わって「人民元」が基軸通貨になると本気で思っている輩は存在するのだ。

 

鰯の頭も信じれば「神」に見えるということだろう、

 

******中国凄いぞサギの

化けの皮が剥がれる時は「中国バブル」がどのくらいのレパレッジを掛けて経済を加速させたのか如実に判明するのだろう。

 

鄧小平が南巡講話を説いて回った1991年は「中国は赤い大地」だった。

あれから30年が経過し、赤い大地はコンクリートジャングルとなった。

本来、開発と同時に「治山治水」のインフラに資金を投入すべきところだが、ほぼ全て経済発展に使ってしまった。

その付けが「大雨、洪水」被害となってきている。

 

今からでは遅すぎる「地球温暖化」は止められない、毎年ように被害が拡大し「食料

事情」の悪化で政情不安が引きおこる。

 

急速な発展の陰で生活費の増大は家計を圧迫し「少子高齢化」が凄いスピードで進展している。

 

******中国の発展はピークを過ぎた

残るはこれまでのツケをどう払うかだけだろう、GSやBRはまだ間違いに気が付いていない。