中国一人っ子政策

中共が取った政策で最大の誤算が、これ。

経済用語の「人口ボーナス」

総人口に占める生産年齢人口(日本の場合は15歳以上65歳未満)の割合が上昇し、労働力増加率が人口増加率よりも高くなり、人口に対する労働力が豊富な状態となることで経済成長が促進されること

 

これの反対語が「人口オーナス」

ハーバード大の人口学者、デービッド・ブルームが21世紀初頭、人口ボーナス期とオーナス期が経済に与える影響が大きいことを特定し、広く認知されるようになった

 

この辺の事はインド経済が発展するというブログで紹介しています。

 

この人口ボーナスという考え方は最近のことなんです、中国で一人っ子政策が実施されたのが1979年からでした、中止されたのは2014年のことです。

当然ながら人口ボーナスという考え方は知らなかったはずですので、将来に中国経済が減速して行く姿など想像できなかった、それ以前に大発展するのも想像出来てなかった

 

******国民の年齢構造の中心は先進国で

     2010年   2030年

アメリカ 36.9歳  39.1歳

EU諸国 40.1歳  44.9歳

中国   34.5歳  42.5歳

日本   44.7歳  51.4歳

 

この統計には欠点があるのです、男女の比率が発表になっていない。

中国を除けば男女の比率は50対50(100対100)を大きく逸脱していないのです最悪期でも53対47(112対100)だった(戦争の為)

 

結婚適齢期を大雑把に捉えた中国の男女比は136対100、中国人男性の36人は生涯結婚できないということです。

中国平均でも、これですので農村部では男女比はもっと酷いでしょう。

 

ただ結婚出来ないという結論ではない、出生率と合わせると(当てにならない中国国家統計局のデータ)1.69人ということですから、男女比100対100の国と比較すると中国の出生率は1.43人まで下方修正しなければならないのです。

 

でも、此処で一人っ子政策が実施されているのに「何故出生率が1.69人もあるのでしょうか」誰も疑問を持たないの?

当然出生率=1

というのが現実ではないのでしょうかねぇ、1.69人というのは2018年の統計です、2014年に一人っ子政策が廃止されましたが、多く生まれてくるのは翌年の2015年以降ですから、まさに中国国家統計局の嘘。

 

此処からは先は推測に次ぐ推測でしかありませんから信用度はかなり低い、

日本の出生率は2020年の統計で1.34人です、男女比や出産補助などの社会保障、学業金などの将来を勘案しても1.34人です。

 

中国の出生率は、これよりかなり低いと見て間違いない+新型コロナウイルスによる影響も合わせると中国の人口は既に大きく減少し始めている。

 

さらに改革開放で中国農村部から都市部へ移動した人口は約2億人といわれてます、これにより農村部の人口は6億人まで減少してしまった。

農村部に残ったのは「じいちゃん、ばぁちゃん」+若い者が置いていった子供たち

若者は都市部で稼いで、実家に仕送りして子供たちをじいちゃん、ばあちゃんが育てるという図式となっています。

 

日本でも昭和の時代(高度成長期)三ちゃん農業と言われ(じいちゃん、ばあちゃん、かあちゃん)父ちゃんは出稼ぎに出ていました。 

 

これは中国の国家戦略が成した事なのですね、

近年は過去の中共の政策から変化しようとしています、証明することが出来ます

中国宣伝部が作った動画があります、これを見ると中国共産党の新たな政策が理解できます

youtu.be

改革開放で農村部から都市部へ移動した人口を元に戻そうとしていること、

一人っ子政策から二人目の子供を作れと言っていること

中国農村部でも収入を10万元(169万円)にすること

農村部でもインフラ整備が整うこと

 

この中で「何より大切な事」と言っているのは両親が村に戻った事、と言っている。

 

これらが中国共産党の農村部の人へのメッセージなのだ、この通りになるのは極わずかだろうし、誰も信用してないのだろうが中国共産党上層部には関係ない共産主義は「上意下達」なのだ出来ないのは上位の責任ではない。民の努力が足りないということ。

 

2021年、中国国家統計局は集計の遅れを理由に人口数の発表を遅らせた。

ただ、集計するだけなのにね。

そして、ついに5月11日に発表したのだが2020年11月1日の人口を14億1178万人と発表している。

過去10年で7206万人増加、年平均増加率0.53%とした。

 

******そして大きな矛盾の政策を発表した

youtu.be

どんなに矛盾しても、中国国家統計局は発表する。

突っ込むと「逮捕されてまう」おきをつけあれ。

 

5月11日に人口が増えていると発表しつつ3人目を産めというのだから、

こりゃあ大変な事になっているのだ! と推察される。

 

それ以上に大変な事は「老後の事」中国で生まれた子供は幾人の面倒を見なくてはならないのだろうか。

35年間に渡り一人っ子政策を実施したので早く結婚すれば既に2代目が結婚して3代目が生まれる期間に相当する。

労働人口の極端な減少に起きている事を宣伝してしまったのだ。

 

結論は簡単だ「中国経済は減速している、かなりの速さで」