下げ止まりのポイント

暴落や急落や高値警戒感などいろいろな要因で高くなった相場が下落するときに下値を当てる方法は幾つかあります。

 

高値は分からないが安値は分かりやすい、これは絶対零度は-273度だが、高温は無限というのに似ています。

 

******いろいろ言っても一言で片づけられる

今回の安値は「セリングクライマックス」でしょう、つまり出来高が吐出した値が今回の安値でしょうね。

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日経平均のチャートです、赤線は信用買い残を表しています。

これらを見ていて分かることは、高値を買ってしまった投資家がナンピンを信用買いで行っているということです、

これらから導かれる結果は「何処かで投げて来る」そのポイントが今回の安値だろうという事です。

どの変で下落が止まるかは価格帯別出来高で凡そが分かりますが、今回はちと難解

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つまり27000円から下は出来高が薄い所に差し掛かるわけで24000円までは大した出来高が無いのだ。

 

******こんな時は

信用で買った投資家が追証が来たが支えきれなくなったところが投げるポイントで其処が安値近辺であろう。

それを見るには「信用買い評価損益率」です、最新は

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大分追いつめられてきました、8月13日集計で-10.24%です、過去最悪は-30%ほどでしたが、ここまでは普通は無い。

-20%から-25%がMAXでしょう。

集計が遅いのが難点です、時系列を勘案して日経平均の下落と出来高を見ながらセリングクライマックスで買いで突入です。

 

******日本株に影響を与えるのがアメリカ株ですが

ここの所、追従性が悪く先物やオプションの投資家は読みづらい日々でした、直近のアメリカ株式市場は7月のFOMC議事録に翻弄されてます。

テーパリングが何時始まるかという一点だけです、議事録発表後はワイオミング州ジャクソンホールで開かれる年次経済シンポジウムに注目が集まっています。

 

今年はオンライン形式でのFRB議長公演になると発表した内容は「経済見通し」ということだ。

アメリカ東部時間27日午前10時、日本時間28日午後11時(夏時間なので時差は13時間)

 

******日本株

日経平均27000円の攻防が市場で注目を浴びてますが、アメリカ株が大きく下落すると

当然引きずられます、それがFRBによるテーパリングのロードマップです。

 

******FRBの実施している金融政策は

米国債を月800億ドル、住宅ローン担保証券MBS)月400億ドル購入しているのです

日本円換算で1200億ドル×109円=13兆800億円を毎月市場へ供給しているのです。

 

アメリカ政府は財政支出をしていますし、今後の財政支出を決定してます。

@2020年年末   600ドル/国民1人

@2021年3月11日  1.9兆ドルが成立(含む追加支援金1400ドル/国民1人)

            3月17日には振り込みが始まった1400ドル振り込まれたのだ

          日本人でもアメリカに在住記録があると小切手が送られました

          使っていいのかは分かりませんが、取りあえず使っても問題ない

 

FRB財政支出アメリカ経済は順調に6月までは回復している。       

 

しかし、コロナ変異株が世界的に経済へ影響を与え始め7月から指標にも表れ始めたのだ直近ではトヨタ自動車は9月の世界生産を計画から4割減らすと発表した。

トヨタ自動車の株価は急落したのだ。

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各国政府+中央銀行は財政政策と金融緩和という二つのエンジンで経済を加速させて

コロナ以前の世界に戻すことに努力を重ねているが、お金を供給し続けた結果は格差拡大という終着点を迎えようとしている(現在進行形)。

 

FRB当局は当然理解している、金融緩和の功罪で何故止めないのか止められないのか、という所まで至っているのだ。

 

FRBは金融緩和の続きのシナリオは持っていない、経済の先行きに自信がないのだからなかなか金融緩和を止められない。

 

******という事になると

FRBミスジャッジを起こす可能性が増してくる、一番のミスジャッジは緩和継続してインフレを止められなくなることだろう。

 

インフレ経済を経験したことが無いと「インフレの怖さ」を知らないだろう、一度インフレにわずかの間なったとしよう「人々は値上げをする」値上げしなければ生き残れないのだから。

しかし、値上げした後に値下はしないのだ。

一度物価が上昇すると、次に下落する時は酷いデフレが待っている。

収入が物価上昇分と相殺できなければ個人消費は落ちて経済は減速を続ける、デフレとなり物価が下落するまで。

 

FRBにとって緩和終了は「大英断」なのだ、FRB議長がテーパリングを決断できるかは次のアメリカ経済の姿を予測する重大事項なんだ。

 

テーパリングが遅れると(9月には始めなければインフレが襲って来る)、2022年年初には利上げをしなければならない所まで追いつめられるだろう。

 

これが最悪のシナリオだと、近ごろは考えている。

 

******投資戦略的には

チャンスを待つだけでよいのだ、簡単だろう!

現金を増やして、保持している株は利益が出ているのは売却しポジションは減らすことだ。

ここから投資を増やすなんて以ての外だろう、しばらく書かなかったがメリハリ投資が最良ということなんだ。

 

世界の中央銀行(特に新興国)のほとんどは金融緩和を中止しました。

自国通貨は常に弱く一度インフレとなれば自国通貨が暴落する危険があるからです。

ドル、スイスフラン、円の三大通貨は暴落経験など無い通貨ですから金融緩和継続の道を取れるのです。

 

しかし、ここでFRBミスジャッジをするとインフレの芽が吹きだすだろう。

これからの数ケ月、アメリカは最大の試練を迎える。

上手く行くか、失敗するかの二つに一つなんだが50対50ではない、失敗に80を掛けても良いと見た。

 

投資欄略的には簡単なんだ「敵失」を待っているだけなんだからリスクを取る必要が無い。

管理人の今年の売買高の最大は1552だけである、投資的には一番簡単なんだチャートが全てを物語っているファンダメンタルズも需給分析も必要ない。

VIXが16に近くなったら、ボチボチと買い噴いたら売るだけなんだから。

 

相場感を養い、次の大相場を待つということなんだ。