信用買い残

信用取引において、信用買いをされて、まだ決済(お金の返済または現引き)されずに残っている株式の残高(株数)のことを指します。 ... 信用買いでは証拠金を担保に、時にはその証拠金を上回る金額分の株を買うわけですから、買い残が多いということは株価が上がると考えている投資家が多いということになります

この判断が正しければ信用買い評価損率は+になるはずですが実際にはほとんどマイナス圏を彷徨ってます

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そんなことは分かってる今さら、、、ですが

信用買い残が3兆6千億円と増加してきてます、売り残が6727億円と減って来たので信用倍率は5.36倍となりました。

信用買いで買っても買っても、日経平均は上昇するどころか下落してますので信用評価損率は7月16日では大分マイナスを喰らっているでしょう。

表は7月9日までしかありませんから、確認は来週までお預けです。

 

投資主体別売買状況から見ると

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現物+信用買いともに個人が買っていることが分かります、特に目立つのは証券自己売買部門がほぼ売り続けているのは先行き日本株は下落方向と見ているのでしょう。

 

くしくも、日銀がETF買いを中止した時期と証券自己売買の売り時期が合致するのは

相場の流れが変わったと見るのが普通でしょ。

 

日経平均のチャートから見ても

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出来高は枯れて、日経平均は下落トレンドに見えるのに信用買い残の赤線は増加傾向を示しています。

個人投資家が嵌められる典型的なパターンです。

 

2019年株式市場が崩落後、個人投資家が一気に増加してから2年が経ちます。

過去、新規個人投資家の寿命について書き込んでますが、ほぼ2年で8割の投資家は市場から消えていきます。

そろそろ、そんな時期が到来します日銀が買い支えていた相場ですので日銀が撤退すれば相場は下落するのは当たり前のことです。

 

個別銘柄で気になるのは

9983ファストリテーリングです、行って来い相場となりそうですね。

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7万円スタートで11万円で大天井を付けました、行って来い相場ですから7万円まで下落すると大半の投資家は読んでます。

特に最近の信用買い残の増加は「信用買いでナンピン」している最悪パターンです。

このパターンは相場が崩れると一気に売り浴びせられるのです。

 

9984ソフトバンクも同様でしょう

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両者ともに、日本株上昇の相場の柱となっていた銘柄です。

株価も高いだけでなく一般投資家では手が出ないほどの高額取引となりますので

売り崩される心配が無い。

 

両者ともに日銀のETF買いの終了ともに相場の柱では無くなったのです。

SBGも行って来い相場となれば6000円まで下落するということでしょうねぇ。

 

******何時までも有ると思うな親と金、無いと思うな運と災難

この親が日銀で、金は日銀の買い支えです、FRBも同様。

 

FRBについて16日に書いてます、日銀が撤退した相場ですから残る仕手方は

FRB中国共産党の両者です。

2008年リーマンショックが世界経済をメタクソに打ち負かしました、中国共産党は全く被害も無く鄧小平が始めた改革開放路線を実行するにベストなタイミングとなったのです、当時の中国最高指導者は胡錦涛(2002/11/15~2012/11/15)政府は4兆元(56兆円)の資金を2010年までに投資する大型景気刺激策を2008/11/9に発表しました。

 

あれから13年になろうとしています。

当時の景気刺激策についてジェトロはリポートを出してます

https://www.jetro.go.jp/ext_images/jfile/report/07000102/urgent-report_china090813.pdf

 

米日中のGDP推移です

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如何に米中の貿易が活発になろうとも4兆元の資金だけではGDPは此処まで上昇しませんがね、レパレッジ経済ということです。

銀行(中国人民銀行)に入れたお金(4兆元)は信用創造で約10倍に増やせます。

まず初めにここからスタートです。

 

信用創造の説明

信用創造(しんようそうぞう、: money creation)とは、銀行が貸し付けによって預金通貨を創造できる仕組みを表す[1]。簡易には準備預金制度のもとで、銀行が有する「貨幣を生み出す」機能を指

信用創造 - Wikipedia

 

レパレッジ経済は正回転している時には何の問題もなく経済は正常なインフレを伴い成長して行きます。

何時も書いてるように、資金供給が過剰となると(過剰流動性)「良くない投資先へ」「良くない投資方法」で投資した結果、資金が詰り始めて、流動性が落ち、相場は暴落して資金は溶けて無くなります。

 

もっと簡単に説明すると。

パイ(お菓子のパイです)を焼く前に膨らませますね、膨らませ方がレパレッジです。

パイの場合は「膨らし粉」で膨らませる、上手く焼けると膨らんだまま綺麗に食べられますが、失敗すると萎んでしまい固くて食べられません。

 

レパレッジ経済は「何時か終了」させる時期が到来します、膨らませ続けると確実に破裂する為ですね。

 

その時期がそろそろ、到来するとして市場参加者、FRB、金融関係者が何時降りるか、最後のババを誰が掴むかの「ババ抜き」を始めたということです。

 

それに気が付いていないのが、一番最初に書いてある投資主体別売買状況の個人投資家です。

損失を出していますので、買い値を下げる為に安値を買うのは問題有りません。

安くなったから買う(現物投資)という普通の投資行動です、しかし現金が無くなったから買い持ちしている株を担保にしてお金を借りて(利息を払い)更に買い増しする。

 

この行動は破産投資家まっしぐらでしょ。

ある時点で担保不足となるか、期日到来で信用買いを処分しなくてはならなくなります。

一般信用を続ける方法もありますが、其れこそ証券会社の目論んだ利息を長く頂く戦略に嵌め込まれただけです。

 

そもそも、証券会社の自己売買部門が売り転したのを発表した証券会社は過去からづっと知りません(管理人は)

 

******株式市場は生産性はありません

レパレッジを掛けなくてはパイは大きくならないのです、市場参加者のプロ(証券会社の社員など)の給与は誰が資金提供しているのでしょうか。

ほとんどが、個人投資家がお金を突っ込んでは消えていくのです。

戦後、東京証券取引所が再開されてから一度も変化したことはございません。

既に71年間続いている所業です、これからも引き続き個人投資家は嵌め込まれるということなんでしょう。

 

ブレバトの先生曰く「いいかげん気づけよ」だね。