中国低格付け社債(と言っても高格付けなど無いに等しいが)の利回りの報道から
5月までのイールドをUPしてありました、
2021年5月まで、その後のニュースが日経電子版にありました。
無料会員登録してお読みください、
その中で5月以降の利回りは
このデータの出所は米インターコンチネンタル取引所(NY証券取引所の親会社)
5月以降は利回りが急騰して10%ラインは突破してます。
******企業経営で商品販売の利益は
製品の10%~も有れば優秀なほうです、それが全て社債の利回りで消えてしまうのですから完全に自転車操業状態です。
2021年5月以降、中国企業は急速に経営が悪化しているのが現状でしょう。
こうなると、短期資金以外を手当てするのは不可能(担保差し入れて60日の資金繰り)
社債の借り換えには応じてもらえないでしょうね、方法は有りません。
貸し剥がし状態となっていると予想されます。
日経電子版も正直に書くべきだと思うが、悪い噂を書くわけにもいかないだろう。
ブルームバーグでは2021/6/18の報道で中国のクレジットインパルスの低下を書いている
クレジット・インパルスとは
国内総生産(GDP)に対する与信額が過去と比べてどう変化したかを示す
値が高いほど、民間への資金供給が増えていることを示している。
特に、中国当局の政策態度を映す尺度として債券市場ではよく知られている。
5月以降のデータが無いが、チャートをそのままの角度で進めると2021年秋には過去最低だった2018/11/30と並んでしまうだろう。
世界最大の債券投資会社PIMCOは2021/3/15に「中国の信用収縮の影響」と題したレポートを出している。
この中でクレジット・インパルスをUPしているのだが
この中で「中国経済はソフトランディングする見込み」
流動性の逼迫は中国の社債および短期金融市場を若干圧迫する可能性。。。。
と優しい表現になっています。
仕方ないことでして、ハードランニングするなどと書けませんしね。
二つのチャートからもクレジット・インパルスの低下が鮮明で民間への資金供給が減り続けていることを示しています。
当然2021年になってから中国企業のデフォルトの嵐が吹き荒れているのは、指標が示している通りです。
クレジット・インパルスが底を打つ前に中国自体がデフォルトになる可能性は分かりません。
クレジット・インパルスが直接に見られるところはありません。
******世界の債券市場は
イタリアの10年国債利回りが0.712%などと、誰が買うのと思う位のおかしな現状となっていたり、ギリシャ10年国債利回りが0.681%などという粉飾国家がアメリカの10年国債の利回り1.32%より低い値を恥ずかしげも無く提示するような現状なんです。
世界の社債市場も狂っているとか思えませんがね。