世界最大の追証

これが本題になるのか、情報が錯綜しているので時系列でネットに上がっていた報道を

紹介します。

@初めに、唐突としたニュースがありました。

 一報はWSJ(ウオールストリートジャーナル)からでした。

jp.wsj.com

スイスの金融大手クレディ・スイス・グループは3月に破綻した英国金融ベンチャーの「グリーンシル・キャピタル」で多大な損失を被ったようだ。

報道では55億ドル(6080億円)の損失とある。

 

孫正義会長兼社長は保養するSBG(ソフトバンクグループ)の株を担保としてクレディスイスが投資資金を提供してきた。

当然、レパレッジが掛かっているのは当たり前のことだ。

これの全てが5月には解消されていたことが、確認されている。

これはクレディスイス側から解消に動いたと報道にある。

 

******グリーンシル・キャピタルの破綻は

新しい金融ファイナンスの仕組みが破綻したということなんだ!

 

サプライチェーンファイナンス(SCF)という言葉は知らなかった

 

企業の商取引は一定期間内での取引額をまとめる「掛」での取引が主流だ。実際にお金を支払う・受け取るという決済と、取引の間には時間差が生じる。グリーンシルはこの差を使い、請求書をはじめとした売掛債権を同社でいったん買い取ることを生業としてきた。企業側にしてみれば支払資金の繰り延べにつなげることができたり、反対に期日前の早期受け取りが可能になったりする。米シティグループモルガン・スタンレーでキャリアを積んだレックス・グリーンシル氏が2011年に創業した同社は、この事業で急成長を遂げた。

クレディスイスは「グリーンシル・キャピタル」の損失55億ドル(6080億円)に対して

 ソフトバンクグループを相手取り訴訟を起こす準備を進めていると英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)が報じた。

 

それと合わせてソフトバンク・ビジョン・ファンド(SVF)」が最も大きく損失を喰らっているはずだか、額は発表されてない。

 

「グリーンシル・キャピタル」の損失は総額もまだ定かではない、

ドイツ銀行も20億ユーロ(23.8億ドル)の損失を喰らっているとある。

 

******少し脱線しよう

「グリーンシル・キャピタル」が通常業務で会社経営をしていれば何の問題も無かった。

しかし、世の中は空前の金余りでほぼゼロ金利で無限に借り入れられる。

日銀が金を出しているのだから、世界第二位の中央銀行なんだから。

社長のグリーンシル氏は良くない投資先に良くない方法で資金を提供したのが破綻の切っ掛けとなった、それは。。。。

何十億ドルもの費用がかかる原子力潜水艦プロジェクトの支払いにサプライチェーンファイナンスを利用することを提案した

この案は英国政府の会計規則に抵触するとの理由で拒否された、この後

インドの格安ホテル大手OYO(オヨ)ホテルズアンドホームズ向けの融資6億ドルを30億ドルに増やしたいと考えていたかがコロナウイルス感染拡大で6億ドルが焦げ付いただけで済んだようだが、回収方法は詳しくは分からない。

当然ソフトバンク・ビジョンファンドもOYO(オヨ)ホテルズアンドホームズの株保有しているが、業績不振によりを減損処理(半分に)している。

 

ソフトバンク・ビジョンファンドとグリーンシル・キャピタルは既に倒産している共有オフィス賃貸のウィーワークとサプライチェーンファイナンス(SCF)の両方のビジネスモデルが破綻したことにより、かなりの損失があると見られているのだが、実際はレパレッジが掛けられているので負債総額はまったく分からない。

 

それに加えて、幾つかの銀行との訴訟が加わっているので今後は全く見えてこない。

ソフトバンクグループは同社が出資する特別買収目的会社(SPAC)「LDHグロウス・コープ」を米ナスダック市場に上場させている、既に4社を上場させて1200億ドルを得た勘定となるのだが、そんなに急がなくてはならないほど資金繰りに窮しているのだろうか。

 

ソフトバンクグループが運営しているソフトバンク・ビジョン・ファンド(SVF)は世界中から資金提供を受けている、その中には忙しい資金もあるようだ。

管理人が聞いただけの話だが「サ○ジから資金提供を受けているのだが」、そもそもソフトバンク・ビジョン・ファンド(SVF)の格を上げるためにサ○ジの資金を提供してもらう代わりに利益を保証しているということのようだ。

 

当然ソフトバンク・ビジョン・ファンド(SVF)の資金繰りも忙しくなるのだからレパレッジを掛けなくては金が回らない。

 

ここまで書いたところで「深田萌絵」氏の

ソフトバンク帝国崩壊、350億ドル追証!?と黒幕の危機!

を見ていただこう。

youtu.be

 

ここまで、ほとんどが報道のつなぎ合わせだけで組み立てた内容です。

全貌を知っているのは数人でしょう。

報道各社も直接に質問状を突き付けても「回答」は得られないのは周知のことでして、リークを頼りに原稿を書いているはずです。

 

この先、FRBがテーパリングに至れば世界の資金は逆回転しますソフトバンクグループがIPOなどで資金繰りを急いでいる理由は十分に理解できます。

 

上手く行かなかったら、市場が震撼する事態となるのは誰しもが分かっていることです。

ソフトバンクGの株価は

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株価が下落しているのを「信用買い」でナンピンしている姿が見えます。

 テクニカル的には200日移動平均線を日足がデッドしています、出来高が激減していますので底値には届いていません(セリングクライマックスがまだです)。

価格帯別出来高から底値を見ると5000円~6000円で大商いしてます、底値は6000円前後と見ましたが、管理人は手を出しません。

 

レパレッジを掛けた投資は相場が若いときには有効ですが、熟した相場は大変に危険です。

今の相場はFRBが資金を注ぎ込み始めて17ケ月経過しています。

そろそろ、資金を引き揚げる時だと思うのですが。