「われわれはあまりにも低過ぎるインフレ、およびあまりにも低過ぎる金利とここ10年にわたって闘ってきた」と同氏は説明。正常な金利環境に「戻ることをわれわれは望んでいる」とし、「状況を若干是正する一助になるのであれば、それは悪いことではない。むしろ良いことだ」
******インフレは経済の体温と仮定することが多いです
インフレが低いかデフレでは低体温症(経済が悪い)
高インフレでは熱が有る状態(経済が活況)
イエレン財務長官は正常な金利環に戻ることを我々は望んでいる、とコメントしています。
******イエレン財務長官は
インフレは悪いことでは無い!
と強調しているのです、ここの所のインフレを悪者にしない、市場の恐怖を打ち消す事に努力しているのがうかがえる。
FRBもしかりですから、近眼老眼色眼鏡的推察するとインフレは進行する可能性があるのでしょう。
デフレにしろインフレにしろ「一旦始まると簡単には終息しないのです」
日本が良い例でしょう、デフレに陥った日本経済は30年も経過してデフレから脱却できない事実は世界にデフレ恐怖を植え付けました。
******イエレン財務長官は金利水準が
「過去の適正水準より高くても許容する」としているようだと市場は捉えている。
それを受けてだろう25日のPCEデフレータが
明らかに上昇しているが、市場は+と捉えている
PCEデフレータとは
個人消費支出(Personal Consumption Expenditure)のデフレーターで、名目PCEを実質PCEで割ったものです。 ... 同様の指標に消費者物価指数がありますが、PCEデフレーターの方が調査対象が広いため、実際の物価動向を反映しているとされています
このデータは個人所得とも合わせて見た方が良い。
同時に発表されたアメリカ個人所得・支出も、伸びてないのだ。
アメリカのGPDの70%を占める個人消費が減少してインフレが進行している状態は軽いスタグフレーション状態です。
******それにも関わらず
株式市場の上値追い+証券市場の堅調さはアメリカに資金が流れ込んでいるのです。
対米証券投資のチャートです
対米証券投資を長期で見ると
2021年に入ると増加傾向です、世界で+の金利が付いている国はアメリカの他には高インフレの国だけですから、世界中の資金が米に流入しているのは間違いないです。
ミシガン大学期待インフレ率が発表になってます
アメリカ投資不適格(CCC)のジャンク債の利回りも見た事ない低位になってます
ジャンク債の利回り低下は買われている、ということですね。
これからもアメリカに世界の資金が流入していくなら、バブルはより大きくなり
まだバブルは続くのだろう、過去との比較は出来ないほどの資金量となっている
FRB内部ではバフル崩壊したらどうなるのかのモデルは作られているはずだ、なにもせずに金融政策を続けるほどアホではない!
ハブルを崩壊ではなく萎ませる金融政策+米国内の雇用維持のために努力はしているのだろうが既に人知ではハブル維持不可能なほどに膨らんだと考えている管理人です。
日々、バブル崩壊のトリガーが何になるのか考えているのは大変に面白い。
各国中央銀行も金融政策の転換を示唆している、プルームバーグの記事によると
コロナワクチンの供給により、感染者数が減少すれば金融政策の転換は間違いなく進む
市場は景気回復を期待しているのは間違いないし、サプライチェーンは修復しなければ
最終消費財は不足し、農産物も不足する。
景気回復は間違いなくインフレ進行となるのだ、それらの見通しはこれからやっと見えて来るのだ。
東南アジアのサプライチェーンなどの報道は皆無なんだ、現在はコロナ感染との戦の真っ最中です
インドネシアの感染状況と死亡者数のチャートは
******アメリカは既にコロナ後に舵を切ったのだが
果たして、コロナウイルスとの戦に勝利したのだろうか。
ここらが問題の一つなのは間違いないが、、、、