15日のNY市場の下げは小売り売り上げ高の-1.3%が原因ですね、もっと下落方向へ反応する数値ですが、FOMC待ちということで反応少なめでした。
鉱工業生産指数は経済を見るうえで重要な指標です、設備稼働率の75.2は稼働率としては少ないですが回復基調にあると捉えられてます。
日米共にインフレが進む中で小売り売上が減少しているということはスタグフションの入り口に居るという解釈も出来ます。
慌てるほどでは無いですが、スタグフレーションが進む可能性はあります。
アメリカ経済はコロナシヨックからの回復のピークを迎えたと読むこともできますから
この先の経済指標と強気のFRBの心変わりが注目されるところです。
*******バイデン政権のレスキュー法案は
可決して現金の支給は進んでいますが、次なるバイデン政権の超大型経済対策の議会通過が怪しくなってきました。
1.9兆ドルの景気対策は3月6日に可決しています。
次に発表になったのは6兆ドルの歳出を求める法案ですが(2021/05/828)
民主党上院議員のマンシーン(ウェスト・バージニア州選出)の反乱が起きている
www.trade-trade.jp詳しくは「若林英四氏」のNYからの便りで確認してください。
******これは2022年度(2021.10~22.09まで)の予算教書の中身です
内容としては
目玉政策の「米国雇用プラン」「米国家族プラン」などが盛り込まれ、コロナ禍後の米国が「大きな政府」へと変容することや、雇用と家族プランによる財政赤字が10年間で約8000億ドルと見込まれていることなどが明らかになった
米経済に与える影響は大きいのですが、日本での報道は情けないの一言。
これから、民主党内部の協力を取り付けるのですが、マンシーン上院議員の反対で不成立となる可能性もある。
当然、マンシーン上院議員の協力を取り付ける為の譲歩もあるかもしれないし、共和党との交渉もある。
バイデン政権の目玉の「貧富の格差是正」も題目だけとなっているので、6兆ドルの超大型予算は現段階では行方が見えてこない。
この6兆ドルの中身にはインフラ整備も入っているので単年度で使い切る予算ではない
高齢なバイデン大統領の任期がどれくらい持つのかも、分からない。
ぬか喜びは禁物だすがね。