不可解な経済指標

4月16日

中国国家統計局が発表した第1四半期の実質GDP成長率は前年同期比+18.3%と、四半期の公式統計を開始した1992年以降で過去最高の伸びとなった。前期は同+6.5%だった

上海総合の株価を見ると

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16日は上昇しているが、GDPの成長と比べると通常の出来ということだが、

GDPと中国株式市場との変化が同期していない。

GDP成長率を自慢しないスポークスマン(おばちやんの方)もなんだか変だが。

人民元のインデックスも明らかに3ケ月前より下落している。

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******現在の中国国内は

2020年に受けた豪雨被害の建築物の修理で木材需要が急増して価格高騰しています

食料品も高値に張り付いていてインフレ懸念が台頭しています。

 

中国国家統計局の操作が限界なんでしょうね、中国経済指標で唯一信頼がおける

13日に発表した貿易収支(貿易は相手が有るので誤魔化せない)は

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急減していた、まだ急減始めたばかりなので詳しくは分析出来ない。

引き続き要チェックでしょう。

 

******日経電子版で中国国家統計局の手先を演じている

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茶番を演じているシテ方のようだ。

上海総合の月足チャート(2000年から表示)

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中国の名目GDPは去年(2020年)に米のGDPの7割を超えたとあるのだが。

上に表示したチャートに米ダウを比べる必要も無いくらい「嘘」だと解る。

株価は端的に中国経済を表しているようだ。

現在の中国は特派員などが中国から逃げ出している(中国を批判する記事を書いた特派員)のだ、中国に残っている特派員は正確な記事を書けない(事実を記録の為に残ってるのかはわからない)

中国共産党が解体されなければ真実はわからない。

 

******報道はいち早くコロナから脱出したと持ち上げているが

3月5日の全人代通過後の株価は全く反応していない、2021年の経済成長率を6%以上としたのにだ。

株価は3月9日に底を打ったのだがその後ほとんど動いていない。

これは「怪しい」と触覚に電気が流れた管理人なのです。

 

******15日にUPした

中国華融資産管理股份有限公司の続報だが急落の理由が判明した

4月1日に2020年度の年次報告書の公表が出来なかったというのが理由らしい

公表出来なかった理由は「関連取引の未確定」とある、ナンノコッチャ。

中国華融資産管理股份有限公司の株取引は停止中とある

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中国華融資産管理股份有限公司とは、上記の主要株主を見るとわかるが、いわゆる

「バット・バンク」である、筆頭株主中華人民共和国財政部で発行済み株数の

61.24%を保有する国有企業です。

 

バット・バンクとは

金融危機に際して設立され、公的資金を使って金融機関の不良債権を買い取る資産管理会社を指す。事業を継続するグッドバンクと、清算される資産を保持するバッドバンクに新旧分離を行うことにより、金融システムの維持を目指す手法である。

 

中国華融資産管理股份有限公司をもう少し説明すると

日本では整理回収機構産業再生機構です。

 

因みに、日本だと

日本のバブル崩壊後に設立されました。

 

中国で設立されたバッド・バンクは幾つかありますが、主なバッド・バンクは

4つで中国華融資産管理股份有限公司はそのうちの一つです。

 

中国華融資産管理股份有限公司の発行債券は海外向けが223億9千万ドルで、今年に償還を迎えるのは35億7千万ドルです。

 

どうなることやら、中国の財布の内の一つは「カラ」というのは間違いないね。