アーキゴス・キャピタル・マネジメントの続き

ブルームバーグが続報で解説してます

www.bloomberg.co.jp

今日の相場解説者も躍起になって事態の鎮静化の方向を語ってましたが、関係者以外に深部が分かっている方はいません。

安心してもダメですし、不安になるのも根拠がありません。

アーキゴス・キャピタル・マネジメントの運用者も全体を把握できないのです。

相場が刻々と変化しますから、完全に事態収束を狙うなら建て玉を全て解消する以外にはないのですが、

アーキゴス・キャピタル・マネジメントと取引している証券会社など多岐に渡っているのですから、責任の擦り合いと損失計算はより複雑化しているようだ。

 穿った見方をすると自国の金融取り締まり法に触れる恐れもあり全貌を隠している。

リーマンショックの時も事態の鎮静化の後に米金融当局に逮捕された関係者は多数に上り、ファニイメイ(アメリカ連邦住宅抵当公庫)などは当局の管理下に置かれ98年から2004年にかけてのデリバティブ評価額の不正操作(約60億ドルの利益水増し)により、旧経営陣が不当に高額賞与を得ていたとして提訴された。

 要は、金の為なら何をしているか解らないのです。

2021年現在ファニイメイの株価は3ドルまで下落して青息吐息という所です。

 

アーキゴス・キャピタル・マネジメントについて

管理人がネットでグーグル翻訳で得た結果で大手メディアがUPしてない情報はブロック取引で解消できた建て玉は半分ほどだということです。

 残り日本円で1兆円というところだが、レパレッジをどの位掛けてるのか、それにより損失額も増えてくる

残りをどうするのか、関係者の相違が難しくしているのは間違いない。

 

******市場は次の

アーキゴス・キャピタル・マネジメントが出て来るのか慎重になっている。

この問題が収束していくかは、相場が順調かどうかだけです。

その相場に影響を与える長期金利と為替が不穏な動きをしています。

長期金利の上昇は再度始まりました、

f:id:okoze2019:20210330161451j:plain

ドル円レート1週間

f:id:okoze2019:20210330161639j:plain

ドルインデックス3ケ月

f:id:okoze2019:20210330161840j:plain

ドルインデックス1年

f:id:okoze2019:20210330162109j:plain

米政府当局はドル高を望んでいません、しかしインフレに対して何ら介入などをしないと公言してますから

ドル高は当面止まらないでしょう。

(金利が高くなるのでドルと他通貨の金利差が拡大)

 通貨は金利の高い方向へ移動するので、買われる通貨は高くなる

 

米へ投資資金が流入するにはドル安が望ましいのは当たり前のことで、近々のドル高は債券価格の下落に繋がり「ドル高」「債券安」となれば行きつくところは

「株安」ということになります。

 

次のアーキゴス・キャピタル・マネジメントが出て来ることに繋がりますので、早急に関係各社は建て玉の収拾に努めなくてはなりません。

 

何度もUPしますが、古くは「LTCM」「リーマンB」

などの破綻も初めは大丈夫だろう、という見方でしたが両会社ともに数日で大問題にまで発展したのは、相場が悪い方向に動いたからでした。

 

それは、事態の収束に時間がかかり市場が疑心暗鬼となったからでした。

 

引き続きNY市場の動向が注目となってます。

市場関係者が全体を見渡せるようになるには今週中は必要でしょう。

問題無ければ、沈静化の方向。

 

******グーグルトレンドでは

世界で一番サーチされているワードは「コロナウイルス」です

f:id:okoze2019:20210330163730j:plain

     ↑ はワクチンへの関心をサーチした結果です

 

市場関係者の多くはブラジル型の感染率やEUのロックダウンから経済が再減速を始めるのではないか。

 

******悪いことは重なります

始めは無視して市場は無関心を装うのです、次は心配を始めて気の早い投資家はポートフォリオ解消の動きに出ます。

 

ヘッジ方法を理解してないと、損失が膨らみます。

今回の野村HDの損失なども隠れていたリスクが表に出てきただけのこと。

野村HDはPER=4.82  PBR=0.67と安値になっています

買いたい欲求は理解出来ます。

 

野村HDのチャートは

f:id:okoze2019:20210330211818j:plain

商いを伴って大きく窓開けして下落してます。

このチャートから解ることは「落ちて来るナイフ」を掴んだ投資家がかなり存在しているということです

 レパレッジを掛けた取引を理解出来てないと、野村HDが置かれている状況を理解できません。

チャートはかなり上昇してますので、現物をお持ちなら「即刻の売り」(悪材料が出たら)、もしくは「つなぎ売り」を取るのが普通です。

考えている間にリスクヘッジをするのです。

既に遅いですがね。

野村は日本ではトップの証券会社です、昔は野村に口座を開けるだけでステータスでした。

管理人など鼻も引っ掛けてもらえませんね。

とはいっても、証券会社は何処でどんな取引をしているのか中身は不開示です。

信用二階建てをしていたならサドンデスでしょうねぇ

お気の毒様としか言いようがない。

 

******コロナ対策で金持ちがより金持ちになった

各国中銀の金融緩和で色んな所へ余ったお金は届きます

jp.reuters.comその余ったお金が何処に流れて行って、蒸発してしまうのか「相場の神様」にしかわからないのです。

 

FRBなどの中央銀行は現在は市場に資金を供給する時期だとしてますが、資金の受けてはそんなことに関心などありません。

自分がいかに儲けるかだけに関心があり、貧困のことなど無関心で、自分の利益に勤しんでいます。

何時もUPしている「良くない投資先へ」「良くない投資方法で」投資資金をつぎ込んでいるのが普通の事なんです。

 

市場が安定しているなら、問題が現れない。

今回のように問題が現れたなら市場は不安定ということです。

その不安定を狙って、いろいろな投資が生まれてより不安定となっていくのです。

そして堰を切ったように資金が逆回転して市場は崩壊するのですね。

過去なんどもUPしている「ガラ」がやって来る。

 

******市場崩壊のメカニズム

を説明してきました。

過去、幾つものパターンで市場崩壊してきたのですが、崩壊の兆候はかなり前から現れてきていたのです

 

これらの崩壊から逃げれる方法をシュミレーションしていくことが大事です。

 

******この上昇相場が永遠に続くことはありません

必ず、下落します。

日本の相場は、米とは異なります。

人口減の日本ではアメリカのように長期で上昇することはあり得ないのです。

アメリカと日本の差を考えれは結果は自ずから見えてきます。

@人口減

@日本の国債マーケットが崩壊

@金融緩和した資金は海外へ逃避

結果は緩和資金が国内還流しないのですから国内が潤うことは無いのです。

 

日本政府が過去の呪縛(円安誘導等)から方針を変えることが出来れば新たな躍進が期待できますが現政権に期待はできませんね。

 

管理人は今回のリスクで市場崩壊するとは考えていませんが 、切っ掛けの一つであることは間違いないでしょう。

次のリスクは米10年債の利回りが2%ほどに達することが切っ掛けでしょう。

米国債の格付けは世界最高ですから、安全な投資先で利回りが2%も有れば株式から資金が還流するはずです。

 

そのシナリオは市場で普通に語られています、現在は最有力なシナリオですね。

 

金利安で上昇してきた株式市場、金利高になれば相場の様子はガラリし変わります、特にNASDAQのハイテク銘柄が危険だというのです。

 

おしまい