思い出していただきたい
2020年11月30日
イランで核科学者ファクリザデ氏が暗殺されました。
www.jiji.comイスラエルはイランの核開発をなんとしても止めねばなりません。
これに反応したのがトランプ前大統領で、イラン核合意から離脱したのが2018年5月のことです。
そしてイランに対する経済制裁を再開すると発表し、経済制裁は発動されました。
******そこに中国がイランへの援助
イラン産原油の利権を確保し安く供給を受けることが前提の援助です。
イランは米の経済制裁で原油の売却に苦慮していたのですから大歓迎。
イランが核を保有する前の段階まで進むと、イスラエルと全面戦争となる可能性があります。
イスラエルからすればイランが核を持つ前なら戦争に突入できますが、核保有が事実となれば戦争は不可能になります。
BBCは核科学者ファクリザデ氏が暗殺はアメリカだと報道しています。
******複雑なのは
トランプ前大統領が規制を緩和して米国内で破砕法(フラッキング)による原油生産を許可したからだが、
これによりアメリカの中東の必要性が少なくなった。
米軍は中東の駐留軍を少なくしている。
イスラエルは気が気ではない、トランプ大統領が敗退したからだ。
バイデン政権の対イラン戦略は見えてこない、それによりイランの核開発を遅らせる為に
上記の
核科学者ファクリザデ氏が暗殺に結び付くのだ。
イスラエルは米がイラン核合意に戻る可能性も有るということだろう。
米の対イラン政策が甘くなるのを恐れていた。
そして、イスラエルは行動を起こしている。
対イランで戦争に突入するとしたのだ。
これが2021年1月末当たりのことです。
これを受けたバイデン大統領は2021年2月7日
「イランとの交渉再開の為の制裁解除はしない」
米CBSニュースのインタビューで話たのだが、
イラン側は15日
2015年の核合意について、参加国が義務を果たさなければ、イランは核合意の履行をさらに縮小するとコメントしている。
イランは米の経済制裁とコロナウイルスで国内経済はかなり疲弊している。
制裁解除を認めさせたいのだが、核開発の中止は認めたくない。
しかし、表向きは「イランは核兵器の開発を目指しておらず、今後も目指すことは絶対にない」
ともコメントしているが、北朝鮮のように進めば核保有が可能と見ているのは間違いないのだろう
イランの「ウラン濃縮技術は北朝鮮の技術」だと見られているが、イランはIAEAの査察を特定の施設だけに限定することを決定している。
これもバイデン政権のタガの緩みが原因なのだが
イラン周辺がきな臭くなってきたのは間違いないところだ。
******イエメン
かなり前だがUPしている、その後のニュースは
より酷いことになっていた。
www.afpbb.comこの世紀最悪の飢餓が襲っている。
このイエメン内戦は近隣諸国を巻き込んだ宗教戦争の位置づけもある、代理戦争とも言われている
ことの発端は
2015年1月22日 フーシ派がクーデターを起こす。ハーディー暫定大統領とハーリド・バハーハ首相が辞任を表明し、政権が崩壊
ハーディ暫定大統領はサウジアラビアに逃げていたのだが、サウジはコテコテのイスラム原理主義でフーシ派とは絶交状態である。
ゆるいイスラム教とは隔絶しているのだから、話し合いも何もない。
イエメンが代理戦争といわれる起源がここあるのだ。