投資主体別売買動向

f:id:okoze2019:20201205194525j:plain

一番見やすい奴、11月に入ってから買ってますね海外投資家さんは、1兆5000億円ほど。

買い方は銀行、信託銀行、その他法人。

信託銀行は投資家のお金動かしているので、買わないわけにはいかないね、ここまで上昇すると。

その他法人が152億円(政府、地方公共団体、財団法人、特殊法人、従業員持株会、労働組合

信託銀行が631億円(年金基金による取引。年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)や日銀によるETF買い入れはここに含まれる)

 

******************米10年債利回りチャート************************

前回のUPから利回りは反転しましたが、バンドの中から逸脱してません。

f:id:okoze2019:20201205200908j:plain

次の展開は上値抵抗線で反転するのか、上抜けるのか。

前回の0.960を少し抜いた0.968が金曜日の終値です、バンドの中にいるのですがこの中で一番高い利回りです、ここが試練で

来週の動向で先行きが決まるかも。

 

債券利回りの昔の話です

1984年年初には14%ほどの利回りがありました、6月には10%を割り込みました。

f:id:okoze2019:20201206121424j:plain

利回りの低下は債券価格が上昇していくということです。

債券の投資家は「金利はもう上昇しない」と思ってます。

各国中央銀行は債券を買うことによって市場に資金を供給しています。

金利上昇は債券価格の下落ということになります、中銀が買いこんだ債券価格が下落するということです。

つまり、損失を抱え込むことになりますので、買いオペで利回り上昇を抑え込むでしょう。

金利はもう上昇しない」👈反対意見も多い

金利も上がったら下がり、下げたら上がるのは常識。

しかし長く続いた金利低下はいくつかの国でマイナス金利まで突入してしまった、

これは完全にオーバーシュートと言えます、過去から続いたお金の価値を否定するものなんだす。

湯水のこどくお金を供給した中央銀行の決定的な間違いです。

経済成長するには金利がマイナスでは成長を奪ってしまっているということなのですね。

 

******相場は投資家が意図した反対へ動くものです

国の経済活動はインフレを想定して司るものです、理由は

前に説明しましたが、簡単にもう一度

企業経営は色々な資金が必要になります、例えば

運転資金、開発資金などです、これらを普通は借入金でまかないます。

インフレ経済ではお金の価値が下落していくので、借入金の負担はインフレ分だけ減るのです。

国の経済も同様で、負債はインフレ分だけ相殺されるのですね

 

国の経営はインフレで経済が拡大することが大事です、前回の期待インフレ率や需給ギャップのおさらいですが

 

そこにもう一つ「自然利子率」を加えましょう。

説明

景気への影響が緩和的でも引き締め的でもない、景気に中立的な実質利子率のこと

長期的な自然利子率は潜在成長率とほぼ同じとされてます。

これらより、少し高い利回りはインフレにとってゴルディロックスの環境にあると言えます。

説明

ゴルディロックスの原理は『三匹の熊』の童話の喩えを借りて名付けられたものである。 物語の中にゴルディロックスという名前の少女が登場し、三種のお粥を味見したところ、熱すぎるのも冷たすぎるのも嫌で、ちょうどよい温度のものを選ぶ。

「ぬるま湯経済」とでも言いましょうかね。

 

******この自然利子率より

ちょい高い米10年債利回りは「ぬるま湯金利」とでも例えます

ここより、高くなると市場は経済にとってはマイナスだといって株式市場は下落を始めます、FRBにとっては金利は安い方がよいのですが、0で抑え込んでしまっては米経済は成長しません。

この辺がFRBサジカゲンというところでして、日銀に例えると長期金利を0に抑え込んでしまっているので、金融緩和や

ETFで株を買い、市場に資金を流し続けることで経済の拡大を狙っているのです。

しかし、現在の日本には資金需要が無いのですから日銀が流し込んだ資金は海外へと流れていくのです、日銀は知ってますが海外へ流れるときに為替が円売りドル買いとなるので、円安方向をとなり日銀が目論んでいる方向と一致するので、取り立てて反対意見を述べません。

その逆の流れが起こると円高方向になります、日本から流れ出した資金は日本経済が不況を迎えると、日本企業は海外資金を還流させます、ドルを売り円を買います。

それで円高になる、過去の不況時は全て円高方向でした。

それも12月に集中しています、市場が円高になると騒ぎだしている根拠はこれですね。

 

中央銀行はコロナ対策緊急プログラムは終了させるつもりでいます、

リーマンショックからの緊急プログラムの終了は大失敗し、終了できないまま次のコロナショックを迎えてしまったのです。

 

中央銀行が出来る金融政策は「金利操作」と「資金供給」です

市場との対話もありますが、日銀総裁のように呆れられている対話もあるので、一概に対話成功というわけではない。

 

何時までも資金供給を続けるのは、バブルを作るだけで経済の成長には貢献しません。

最後には救いようのない金融破綻につながるでしょう。

秩序ある金融政策に戻すには、現行の日銀やFRBの体制では無理なのかもしれません。

とすると、バブルは破裂すると結論づけて正解なのですね。

 

つづく