中国不動産バブル

何時崩壊するのか(バブル崩壊は免れない)、トリガーはなんだ。

どの程度の規模なのか、中国人民銀行は救済できるのか。

 

******中国のマンションは供給過剰

これも既にUPしたし、恒大集団の債務超過もUPした。

市場で囁かれている2021年1月のデフォルトの中身が報道で明らかになってきた。

 

ブルームバーグによると

広東省に本社を置く中国恒大は来年1月31日までに主要不動産資産の深圳上場認可を得られない場合、一部の戦略的投資家に資金を返還する義務が生じる、とある

 

上場認可の為のバランスシート調整の為の資金を調達し運転資金の為に使ったということだ。

 

上場して新株を発行しその新株で融資に対処するという目論見と予想される。

過去、幾度となく市場で観測されてきた目論見である。

既存の株主は新株の増発で株の価値が薄くなり(企業利益に対して株数が増える)株価が下落するために多大な損失を喰らうのだが、資金を新たに貸してくれるところも無くなった企業にはこれ以外の方法は無い。

 

日本では証券取引所が一か所だけなので第三者割当増資という容をとって新株を発行して、資金を得るのだが。

 

此処から味噌が詰まっている、手口を説明すると。。。

融資先は第三者割当増資で得られる株を市場でカラ売りをするのだ。

大株主から借りてもよい、増資資金を振り込む前にカラ売りをして資金を得てしまうのだ。

カラ売りした株の返済は増資資金でもらった新株でする(現渡という)のだ。

 

そもそも、第三者割当増資は30%近く値引きして割当するのだから安い株が手元に入るのだ。

 

株価の現値より安い株が大量に手に入るのだからカラ売りして利益を出そうとするのは当たり前だろう。

 

三者割当で得た株は「売り禁」の期間が設定されている、安い株を市場で売ると暴落してしまうための措置なんだが、抜け穴は沢山ある。

 

三者割当増資を発表すると、株価はほぼ急落する。

説明したスキームは多くの投資家が知っているからなのだ、日本のバブル崩壊後にかなりの数の会社がこのスキームを実行したからだが。

 

******恒大集団は

深圳上場という手段で資金を得ようとしていた、いろいろな手を使って上場認可されるだろうと予測できたので資金の出し手から資金を得たのだが、条件が上場ということだ。

それがご破算になりそうなので、資金を返さなくてはならない羽目に陥ったということなんだが。

 

ここから先は闇に包まれていく、どの勢力がどう動くかは全くわからない。

 

権力が介入して蓋をしてしまうのか、資金の出し手に現物(マンション)で手を打たせるのか。

予測はいくらでも出てくるが、蓋が開かなければ我々には知る術は無いのだ。

 

******中国国内の負債額は

予想で伝わっているだけなんだ、中国人民銀行の手の届かない

日本でいう所の「闇金」が存在するからなのだが、カッコよく表現すると「シャドーバンク」だが(笑)

この闇金を運営しているのが中共の高官だったりする、破綻してもワイロで得た資金だから問題ないとは思うが。

複雑に入り組んだ負債(正規、不正規)をコントロールなど出来ない相談だが、なかなかデフォルトしない中国の権力の強さは実感している。

 

***************また、新たな影武者だろうか

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頬骨の高さが異なっている、耳にも差があるが。

多分見た目では欧米人にはわからないだろう。

影武者Bとしよう。