この先のリスク

     先週末までのダウ平均チャート

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黄金比すべて超えてきました、普通なら全値戻しとなります。

----------調整らしい調整も無しに戻してます

ダウ平均企業は、コロナショックの影響を受けにくい企業で資金的にも問題無い企業群です。

とはいえコロナ後の世界経済の姿はまだ見えてませんのでファンダメンタルズ的には全値戻しは無いと見るのは正しいでしょう

しかし、相場的には需給の方が強いですから売り方の負けは全値以上に戻す可能性もあります。

------買うに買えない売るに売れない

日本株も同様で、現在は需給相場になってます。

株解説では解除期待とか、日銀の緩和資金の影響とか適当なことを述べてますが、責任の無い発言ですから当てにしてはいけません。

そもそも、需給などを短時間に解説は不可能ですからお茶を濁しているだけです。

需給相場のリスクは思いがけない相場になるということです。

異常な高値、安値、膠着、などです。

今の相場に根拠を求めると失敗します、需給の詳細はほとんど非開示ですから推測するしか無い。

リスクを取って相場に突っ込むか、休むか投資家の見極め次第です。

 非開示の多い需給ですが、裁定取引は開示されてます。

 

    東証が発表している裁定取引のポジション

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裁定取引とは、

裁定取引アービトラージ)とは、同一の価値を持つ商品の一時的な価格差(歪み)が生じた際に、割高なほうを売り、割安なほうを買い、その後、両者の価格差が縮小した時点でそれぞれの反対売買を行うことで利益を獲得しようとする取引のこと」

なんのこっちゃだねぇ、でも中身を見ます

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 6月3日現在の現物ポジションは

売りポジ=905.567枚

買いポジ=221.178枚

単純に見て売りが多いということで、直近株価上昇していますから含み損を抱えているということです。

この1枚とは日経225社の全ての株を買った(日経平均先物の1枚)ということです。

同時刻に225社全て買うことは不可能ですが、最近の高速取引では可能に近いです、今まではETFで買ったりしてたようです。

簡易的に計算すると売りポジ-買いポジ=684.389で金額を1枚

21.000平均と例えると、14.372.169.000円(143億円)の損失を抱えていることになります。

取引参加者を見ると大手がズラートありますから、資金的には問題ありませんが、将来的に日経平均が高値で維持されていくと、この裁定取引を解消方向(買い戻し)していくと日経平均はさらなる高値になります。

*******日経平均の高値は

日本のファンドメンタルズでは説明がつきません、その理由として需給相場となっているからなのですね。

 

-----------東証の発表している需給の資料

以外の個別オプションとかは非開示ですから、証券各社でも不明な部分はあります。

その他に、裁定取引の形として「TOPIX先物を売って、TOPIX現物を買う」時引きもあります。

先物価格=現物価格+利回り

という式がありますが、これから逸脱した価格差は元に戻るますから、逸脱価格ー理論価格=利益という式になります。

瞬間取引ができるようになった現在は取引形態が異常なくらいあります。

それを考え出しているフラッシュ取引業者が一番強いですがね

 

東証裁定取引のサイトは

https://www.jpx.co.jp/markets/statistics-equities/program/index.html

ここです。

 

このブログに変わってから裁定取引は初めての書き込みだと思います。

裁定取引は株価の価格形成にかなりのウエイトを占めています

売り買い均等からどれだけ外れているかが、問題の解答だと考えてください。

------普通は

上昇相場は裁定買いで上昇して、裁定解消売りで天井を付けます。

下落相場は、反対で。

裁定取引が相場の牽引役となることが多いのです。

今回の相場は上昇相場で裁定売りが多いのですから、裁定解消は買い戻しとなり一段高と見るのです。

相場は高くなったなぁ、カラで売って見ようか。

と、考えると損失を喰らいますから要注意の相場なんです、

------しかし

裁定取引をしている業者は大手が多く価格形成に及ぼす影響がでかいので、損失確定などせずに

このまま売り続けるという戦略もあるのです。

資金豊富ということは貧乏投資家の考えが及ばないことが多いのです。