米雇用統計 つづき

米雇用統計で重視されたのが、平均時給が伸びたことです。

平均時給は前年同月比+7.9%となりました、離職者が低賃金労働者だったことが裏付けです。

リーマンショックの時には金融危機だったので高所得労働者が離職したために今回と逆に平均給与が下落しました。

 

米はGDPの内70%が個人消費なので影響を与える高所得労働者の離職者が少ないことで安心感を覚えた結果、米株式市場の上昇につながったとの評価です。

-------さらに

低賃金労働者は離職しても再雇用時点で職種変更に寛容な為、再雇用に抵抗少なくロックダウン解除後の再就職も問題ないだろうとの予測です。

コロナショックは金融危機が回避されたことで、米国内での企業存続に影響が少ないと見られていることも株式市場の上昇一因でもありました。

 

米政府発表では、6月に発表される雇用統計はさらに厳しい結果が出るだろうと事前に発表しています。

米市場で嫌われる「先が見えない状況」を事前に回避する当たりに米政府の市場に対して適切なコメントにも好感されたようです。

 

ムニューシン財務長官は

米大手メディアFOXニュースのインタビューに答えた。
「先週末の米雇用統計について、データの集計以降にさらに700万人が失業し、職探しをあきらめた人もいるため、実際の失業率はすでに25%近くに上っている可能性があるという見方を示した。
雇用関係については今後改善していく前におそらくもう一段悪化するとの見通しを示している。」

 

**********ここから先の株式市場

VIX指数がほぼ落ち着きました、チャートと指数は

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ボラがここまで下落すると相場が落ち着いたと見て間違いないです。

ブラックスワンの存在も気が付かないだけなのか、見えてません。

ここから一段高となるには日柄経過とコロナ収束がもう少し見えてくる必要があります。

利食いしたほうがよいのか、迷うところです。