原油価格の下落は

新興産油国の経済を悲惨な状態にしています、特に

中南米産油国のブラジル、メキシコ、コロンビアです

これら産油国はカントリーリスクの顕在化で資金が流出しています。

株式、債券市場から外資が撤退しています。

------ブラジル、ペトログラスの株価

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メキシコ ペメックス株価

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国家収入を石油に依存している国は、全てリスクの洗い直しを受けているでしょう。

そして、一旦投資資金を引き揚げられる状態になっているのですね。

原油価格が戻らないと、資金の戻りは鈍いです。

--------ソブリンシーリング(カントリーシーリングとも)

日本もソブリンシーリングが低下した時は、国債も企業の格付けもソブリンシーリングより上にはなりませんので、

企業も資金調達にジャパンプレミアムが付き先進国の企業では

一番借り入れ利息が高かったです。

-------それと同様で

新興産油国ソブリン格付けが低下する予測を感じて早々と資金を引き揚げているのでしょう。

原油価格の低下は連鎖的に広がります、救う方法は昨日の書き込みの通りです。

 

ソブリンシーリングの説明

企業の信用格付けはその国・政府(ソブリン)の格付けが上限(天井=シーリング)で、それを上回ることができないという信用格付けに関する考え方のこと。だだし、実際にはソブリン格付けを上回る信用格付けが企業に付与される場合もある。