米連邦準備制度理事会(FRB)は2020年3月31日、外国の中央銀行にドルの流動性を供給する暫定的なレポファシリティー(FIMAレポファシリティ)の開設を表明しました。
FIMAレポファシリティの参加行は一時的に米国債をドルに交換することが可能になり、公開市場での証券(米国債)売却に代わりドルの調達手段が提供されたことになります。
----------米国債を担保にドルの供給を受けられる
---------新興国はドル不足
其の上、通貨下落で準備金不足になり、格下げの危機につながります。
各国の中央銀行はFRB(ニューヨーク連銀)に口座がありますので
緊急のドル不足をこの口座にFRBが米国債を担保として供給するとのこと(短期もオーバーナイトも)
-----通常の銀行間取引と同じ仕組みのようだが、ロールオーバーが組み込まれていて、ドル借り入れに余裕を与えている。
*************米のレポ市場混乱が
その後の債券市場の暴落の引き金の一つになったとされている
jp.reuters.com-------国際的に債権の混乱が続いているようだ
収束に向かっていると見ていたが、どうやら第二幕が始まろうとしている。
FRBのドル供給は一旦市場の混乱を収めたと見られていたが
残念ながら、今まで各国中央銀行の資金供給は企業や新興国に過剰流動性を最大限に与えていて、その資金収縮は世界的な信用収縮に繋がっていくようだ。
現段階では世界的なドル不足(新興国の債務借り換え需要と)
(企業の借入金の借り換え)、産油国のドル建て債権の返済(原油安で返済予定が狂った)に繋がっていく。
新興国通貨は過去のアジア通貨危機と同様に対ドルで最安値を付けている。
ほっておけば、新興国の発行した債券はジャンク級に格下げされ、通貨はハイパーインフレとなってしまうだろう。
-----------世界恐慌を予測し始めたアナリストも現れた
産油国ロシアローブルでさえ、対ドルレートは悲惨だ
概算だが25%も対ドルで下落している。
原油収入が落ちているところへ通貨まで安くなれば貿易収支は大赤字に転落してしまうし経常収支の悪化はカントリーシーリングに繋がりロシアプレミアムなどが発生する
過去に日本国債が格下げされたときには、日本が海外から資金調達すると金利上乗せ(日本だけに付く金利)があった(ジャパンプレミアムという)
ロシア政府は強気発言で10年はストックがあるとコメントしているが通貨の下落はそのコメントを否定している。
FRBはバランスシートを拡大させるしか方法は残っていない。
リーマンショックの時は中国が世界に資金を供給したが、コロナショックは資金の出し手はFRB以外には無い。
これが大問題で米と敵対している国は資金不足でクラッシュします(貸し手が現れない)
資金的余裕のある国は少ないのです。
EU諸国はこれらに対応して協調融資を模索していますが、問題は厳格な規制を守っているドイツです。
資金は早急に必要なのだが、話は簡単ではない。
懸念しているのが中東の政治的不安です、特に内戦の続いているイエメンはコロナウイルスのほかにコレラも発生していて悲惨を極めるとはこのことだ。
戦時下のため映像が無い、
***********簡単には収まりそうもない
コロナ収束を待っていたのだか、その前に世界経済の変調を止められるか、難題が起きてしまった。
債権の下落が金利高となり、通貨切り下げを余儀なくさせられると。
IMFの出番となります、IMFも予算が限られますので全ての国を傘下における訳では無いのです。
アジア通貨危機の時は対象国は少なかったし、世界恐慌のカケラも無かった。
コロナショックは全世界に共通の危機なのです、ヤバイ話になったものだが、コロナ収束以外には解決の道は無い。
収束が長引けば、通貨危機は起きます。
---------問題に次ぐ問題発生は
相場の下落につながります、「見えない不安」
不安が見えたときは対策が出ます「見えない分からない」を
相場は嫌います、一筋でも明かりが見えたら買い場ということなんだが、投資家の資金的余裕で決まることなんだ。