サウジアラビアで何があったのか、分かりませんが
OPECの減産がまとまらないのだと報道もありましたが。
-------この報道は方向が違います。
サウジは戦時下で戦争の相手はイランですが、直接的には戦争していません。
代理戦争で隣のイエメンと直接戦争状態です。
-------サウジはスンニ派です
衣装映像で見ても分かるようにコテコテのイスラム強硬派の代表ですね。
シーア派のイランとは不仲です、2016年1月3日にサウジはイランとの断交を発表しています。
米のイラン制裁の効き目が悪いことは良く知られています、核開発も続いていますイランが核を持てば中東の勢力図が変わります。
--------米はアフガンのタリバンと和平大筋合意で
米軍5400人の撤退を表明しました2019年9月2日です、サウジから見ればシーア派の巻き返しと取れる動きです。
--------サウジはイランとの直接戦争は出来ません
国際的(ユーロ圏の反対)に無理なのです、此処にきてイランは石油を叩き売って資金を稼いでいるようです、確信的報道はありませんが複数の報道がありました。
イランの核開発の進捗と合わせてもイランに資金を与えるのはサウジ(スンニ派)としては耐え難い試練です。
しかし、原油価格の下落はサウジにとっても試練です
それ故イランに悪影響を与え、サウジには資金が入り、世界の原油需要に占めるサウジ産原油の主導的立場を獲得する石油増産を発表したのです。
一石三鳥の方法です、しかしトランプ政権にとっては
非常にまずい、たぶんサウジは米と協議してません
トランプの大統領再選は無くなりますね。
株式市場は不運が続くでしょう、まだ買えてない投資家にとっては慈雨となるでしょう。
-------これは数年に渡って続きます
OPECの内乱みたいなものですが、コテコテのイスラム強硬派のサウジは信念は変えませんね。
イランが核放棄するか、イランがデフォルトするか
白旗上げるまで続くでしょう、おりよくイラン経済は米の経済制裁でかなり疲弊しています、経済戦争を吹っかけるには良い時期ではあります。
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米には大問題です、米国内で生産されているシェールオイルが損益分岐点を割り込みました確実にね。
まず、先物を売っていたシェール生産業者は6月までは生産続行します(売った先物へ現物を渡します)
その後のシェール生産活動はWTIの価格次第ですから40ドルを超えてないと生産再開は無いでしょう。
当然シェール業者の資金繰りは悪化します、ジャンク債は暴落するのでしょうね。
--------今までイールドハンティングなどと言っていた
投資集団の資金繰りも悪化して一気に金融危機まで突っ走る可能性もあります。
各国中央銀行が市場に資金を供給してジャブジャブになった資金は悪い所へと流れるのです。
金余ってるから、ちょいと短期で儲けよう。。。
過去、これが大きなミスだった事は沢山あります。
---------ベアスターンズが潰れ、リーマンブラザーズが潰れたのも「これ」金も無い米一般人に頭金だけあれば家が買えるよ!!
不動産はまだまだ高くなる、値上がりしたら売って、買った金額との差額が儲けだぁぁぁぁぁぁ。
って、出来たのがサブプライムローン。。
プライムの人じゃなくて、金が無い人に貸すからサブプラスムだね。
--------それが今はサブプライムじゃなくてCLO
「ローン担保証券」
このCLOは中国企業へ貸し出したお金をのローン債権も組み込んであるのね。
組成が怪しいけど中国企業への金利はとてつもなく高いから、中抜きしてCLOとして売り飛ばしても表面利率はかなり高いのでイールドハンティングしていた
日本の銀行や生保もこぞって買っています。
かなりやばい証券なんで、期間2年がほとんど。
其処がサブプライムローンと違うところです、サブプライムローンは10年-15年で最初の2-3年が非常に安い金利となっていた。
その間に不動産価格が上昇して売れば利益が出る仕組みね。始めの2年が無金利なんてのもあった。
-------サブプライムローンの時は
まだ、フィンテックが発達してなくて債券の中身の組成は人の手で組み込んでいたのね。
それが、今フィンテックで簡単に組成が出来るよになり、CLOが市場に出回った。
超危険なCLO山ほどあるCLOの債券がデフォルトしても被害が少ないようにとCDSをドイツ証券が山ほど引き受けたのだが、そもそもオフパランスなので
どれくらいの規模のCDSがドイツ証券で引き受けてあるのか予測しかない。
かなり前にブログに書いてあります。
いよいよ、表面化してくるのかもね。
--------今回の暴落が
金融危機にまで行くのか、まだ見えてないです。
シナリオとしては今日書いたのが一番の金融危機への近道ね。
その間に各国の協調介入とか、中国が企業への緊急融資とか色々あるでしょう。
コロナウイルスの拡散が止まって、庶民の経済活動が再開されるとか。
良いニュースも出てきて、暴落から回復し始めるかもしれません。
今後のことは誰にも分かりませんが、安い所は買うということです。
何処かでリスクを取らないとリターンもありません
--------買い場は自信の資金量と心の強さ
これにつきます、他人にはわからない。