内閣府が2020年2月10日に発表したGDP(国内総生産)速報値は、物価の影響を考慮した実質(季節調整済み)で6.3%のマイナスでした。
2月10日までの日経平均の日足チャート
日経平均は高値に張り付いています、実体経済の支えなしで金融緩和によるマネーの供給で上昇してきた株価への違和感は常に市場で燻っていました。
--------ボリンジャーバンドは
株価の予想変動率と実際の株価の乖離を計量分析した値を統計学で表してします。
3σ(3シグマ)の値は統計的には大外れした値。
平たく言うと「予想が大間違いだった」ということです、
あちこちの株式市場でも(日本、米、欧州)-3σは既に4回も出現しています。
この危機感は日本市場での外国人投資家の売りとして表れています。
そして買い支えているのは日銀と年金基金です。
なんとしても
なんとしても株価をもたせたい(安部内閣)
ということは、実体経済を反映した株価はもっと安いんですね、買い支えている株価は高値ということです。
--------既に400兆円を市場に供給しています。
結果として、株価は高値に首都圏の地価も上昇しました。
持てる人には恩恵があるが資産を持たない貧民には恩恵が無い。
こんな政策が長続きするのか、安部内閣が終わると
次の政策は不透明になります、当然のこと先行きの分からない日本株市場に居た外国人は売り逃げしますね。
日本のGDPは正直ですから、新しい内閣が誕生して
政策が整い、それの評価が確定するまでは日銀としても勝手に資金を市場に供給するわけにもいかず。
実体経済を反映した株価に収まる時が来るでしょう。