「中国経済の見かたは様々」とUPしました。
これは中国経済がミンスキーモーメントの転換点に達していないからです。
ミンスキーモーメントの説明は後程
--------時間を少し戻して
世界はリーマンショックで疲弊し資金の出し手は中国しか残っていなかった。
4兆元もの大規模経済対策を打ち出して世界を救ったのです、その後も中国は金融緩和を続け恩恵を受けた
国有企業や民間企業は借金に次ぐ借金を重ね、経済規模は拡大を続けて
世界第二位のGDP国家となりました。
--------残った物は
社債(企業債券)と国債という借財と何処かに消えた現金(汚職)、過剰生産設備と人の住んでないマンション群(鬼城)です。
別の呼び方では「バブル」と呼びます。
***************このバブルは*****************
既に崩壊始めています。
しかし、まだ債務の返済にスパイラル的急変を迎えていないのです(ミンスキーモーメント)
中国企業の社債のデフォルトのニュースをUPしました、デフォルトしたのは事実です。
始めのころは中央政府が資金を出して救済を続けていたので問題は発生していませんでした。
しかし、デフォルトが多発し中央政府も救済資金が枯渇してくると一般国民の資金を融資に回すP2Pソーシャルレンディングという仕組みを作り企業資金を融資しました。
しかし破綻する運命にあったP2Pなのです。
jp.reuters.comその後は新規の社債を発行して繋ぎ融資に走ります
当然、利回りは拡大しますから自身の首を絞めているだけです(返済の利子が拡大)
*********経済拡大の時は問題は発生しません*********
不動産も値上がりを続けているので買い持ち1-2年で利益がでます。
新規投資でマンション群を作り始めたが資金が足りなくても、数年すれば新規融資を受けられて完成するのでした(不動産価格の上昇で担保価値が上がる)
----------しかし必ず天井はあります
上海総合株価のチャートです
バブル崩壊してはテコ入れし回復後のバブル崩壊のチャートです。
--------現在崩壊始めた債務の規模は
過去最大で世界的には2京円と言われています
185兆ドルです。
www.nikkei.comIMFによると中国の債務はGDP比303%、40兆ドル
世界の債務の15%、持続不可能な債務残高といえよう
****************ミンスキーモーメント*****************
米経済学者ハインマン・ミンスキーの名前にちなんだものでPIMCO(資産運用会社)のポール・マカリーによって作りだされた造語です。
投資の結果で発生したバブルがピークを付けて崩壊が始まり、続けざまに債務のスパイラルに陥る瞬間のこと。
---------時系列的に説明すると
バブルが生まれて、債務が拡大し不動産価格が爆発的に上昇します。
バブルはピークに達しますが、債務返済に窮する前に中央政府は資金注入のテコ入れをします(ソフトランディングを目指して)しかし、債務返済の為に債券を発行し続けると、やがて返済利息が拡大し返済債務全体が拡大続けます。
当然借り換えのための債券の利回りが危険水準(8%超えて10%超えた当たりがピーク)まで上昇すると借り換えの債券を発行しようとしても資金の出し手が現れなくなります。
この時期になると企業のオーナーは資金の貸してを自ら探し始めます(自信の財産を売る)
「この具体的な話は」
www.youtube.com--------中央政府は国営企業を救済する為に
民間企業を吸収しようとします。
www.youtube.com---------------ミンスキーの瞬間ではない-------------
まだ、ミンスキーモーメントではないので、バブル破裂を食い止めようとして、様々に経済予測を出してきます(ブラフと読み取るにも知識は必要)、ブラフと書きましたが「嘘」とも言います。
あまりに、酷いリポートでも企業名だけで信頼する投資家もいるでしょう、幾ばくかの効果もあるかもしれません。
さて、バブル崩壊始めてからミンカキーモーメントまでの過程を時系列で説明しましたが、全体のおおよその時間予測は難しいです。
------------マネー・ショート 華麗なる大逆転---------
リーマンショックの引き金となったサブフライムローンの暴落を予測して空売りに走った「世紀の空売り」
のモデルとなった4人の男達の映画です、原作の世紀の空売りは読みました、実話ですが空売りの資金に窮乏して挫折しそうになりながら、自身の読みを信じて
空売りを続けた物語になってます。
この実話のなかで4年ほどミンスキーモーメントを待ち続けていたようですからバブルが崩壊始めてから数年はかかるのでしょうね。
そして、金融関係者の買い方はミンスキーモーメントを防ごうと画策し、売り方は着々と空売りを積み重ねて行くのでしょう。
*************バブルは崩壊するものです***********
崩壊したからバブルと定義される後付けもありますし
経済成長率と整合しない価格体系を見つけてバブルと呼んでも問題ないでしょう。
そして、バブルが破裂してもミンスキーモーメントとなるかは、債務残高が実体経済と比較して吸収出来るかどうかの判断もあります。
しかし、今世紀最大まで増加した債務残高は現在FRBと日銀が資金供給を続けてミンスキーの瞬間を防いでいます。
しかし未来永劫金融緩和は続けられないのです。
今現在は世界的な低金利状態ですから、発行した国債を引き受けている日銀も金利負担は微々たるものですが、金利が上昇し始めたら日銀と言えども資金窮乏します。
いつ何時ミンスキーの瞬間が訪れるのか、興味深々でごじゃりまする・