つづき

ECBが緩和を発表しました、

----------------------

預金ファシリティ金利の10ベーシスポイント(bp)引き下げ、フォワード・ガイダンスの強化(時間条件型から状態条件型への変更)、月額200億ユーロのオープンエンド型(予め終了期限を定めない)資産買い入れの再開、貸し出しが増加した銀行を優遇する長期資金供給オペ(TLTRO3)の条件緩和(10bpの上乗せ金利廃止、オペ期間を2年から3年に変更)、マイナス金利深堀りによる副作用を軽減する金利階層化の導入からなる緩和パッケージです

-----------結果、市場にはお金がさらに増える----------

 ドラギ総裁の任期は10月末、ECBのオペは次の総裁のラガルド総裁に任されます。

ラガルド総裁がどこまで緩和するのか、蓋を開けないとわかりません。

しかし、ドラギ総裁の緩和策は最終手段でしょう

これ以上の手立てを見出すことは出来ないと市場では見られてますし、この緩和策の寿命も2年ほどと予想されます。

EU圏は既に景気減速に入っています、特にドイツの景気が悪い(中国との取引に依存しているので)

--------------- 

話題を変えて、日本のケーキ店の倒産が増えてます

コンビニで安くて美味しいスイーツを購入できるからと報道されています。

確実にデフレ現象です、グローバル経済の行き着く先がデフレなのではないか、

------------しかし中央銀行はまだ緩和する-------------

  他に方法が無いからです、ドラギ総裁は「財政政策で対応するが趣旨だ」

リーマンショックの時にリチャート・クー氏が語っていたことです。方法は「穴掘って埋めろ」

つまり「箱物は作るな」純粋に仕事だけ増やす。

ということでしょう。

しかし、政治は中銀に「何とかしろ」とサジを投げてくるので中銀は市場に「お金をばらまく」ことしかできません。

結果として世界中にお金がジャブジャブになります

そのジャブジャブのお金を持てるのは一部の人間のみ

結果として、貧富の差は拡大していくのでしょう。

------エマニュエル・トッド氏の言っていること------

なのです。

そして、潰れるはずの企業はゾンビ化して生き残り

労働者の流通は減り、企業はブラック化をしていく。

 

有り余るお金は資産投資に走り。土地、株、債券は上昇しバブルとなります。

中銀が資金量を絞ればバブルは弾ける、

それが2018年12月のダウの暴落でした。

-------------前回のいろいろに繋がります------------

いままで続けた中央銀行の金融緩和策で、ソフトランディングは「ほぼ不可能」ということに結論が導き出されます。

ハードランディングするのは、なんとか避けたい。

市場にお金を出し続けるしか当面は方法が無い。

 

市場経済が「断末魔」となるまで、中銀はお金を供給する覚悟でいるようです。

 

バブルが弾けて市場経済の崩壊の引導を何処の誰がどんな手段で与えるのか!!

 

まさか、ここから経済が再浮上して中銀の非伝統的金融政策が成功するなどと、誰も思ってないと考えますが、ヒョットしたら有るの??

 

まだ、続きます